骨化性筋炎(myositis ossificans)

・非炎症性軟部腫瘤であり、外傷に伴うことが多い。筋肉内もしくは軟部組織内に異所性の骨化を伴う腫瘤が起こる。

・症状は、腫瘤触知、疼痛、腫脹。

スポンサーリンク

外傷後に起こるものと、外傷の既往のない非外傷性に分けられる。

・非外傷では、麻痺、熱傷、テタニー、筋肉血腫などに続発する。

若年者に多く、肘、大腿部、臀部などに起こる。

・急性期には安静にして、症状が落ち着いてから手術する。

画像所見

CT、レントゲン

・発症早期:軟部組織の腫脹、時に骨膜反応。

・数週間後:斑状の淡い石灰化

・1-2ヶ月後:レース状の辺縁明瞭な骨化。骨化は辺縁ほど強い。(ゾーン現象:zone phenomenon) ※慢性期に見られる現象。中心部は未熟な紡錘形細胞や類骨変性からなり、辺縁は成熟した骨梁からなる。

・近接する骨とは連続性を持たない事が多いが、持つこともある。

・骨シンチで集積が見られる。

・MRIでは急性期には病変部の浮腫性変化を認め、慢性期になると成熟した骨化となり内部の脂肪髄によりT1WI、T2WIともに高信号になる。

軟部組織の骨化をきたしうる疾患
  • 神経麻痺
  • 外傷、熱傷
  • 静脈うっ帯
  • 骨肉腫
  • 骨化性筋炎
  • 進行性骨化性筋炎
  • 術後瘢痕
症例 18 歳の男性。脊髄損傷後の右股関節可動域制限のために精査した。

MYOSITIS OSSIFICANS(2008年放射線科診断専門医試験問題12より引用。)

右大腿の軟部領域にレース状の石灰化あり。脊髄損傷後というエピソードからも、骨化性筋炎を疑う所見。

症例 60歳代男性 脊損後。

myositis ossificans

左の縫工筋に沿った石灰化あり。脊損前はなく、脊損後9ヶ月目のフォローCTで指摘。


スポンサーリンク



関連記事はこちら