尿路変向術
・尿管皮膚瘻(cutaneous ureterostomy)
・回腸導管(ileal conduit)
・新膀胱造設(neobladder)
尿管皮膚瘻に必要な画像診断
・尿管皮膚瘻は最も手術侵襲の少ない再建法であるが、尿失禁型尿路変向である。両側尿管を1側のストーマで管理でき尿管カテーテルなしの状態となれば、比較的QOLが保たれる手法である。
画像所見で見るべき点。
・尿管に十分な長さがあるか。
・ストーマとは対側の尿管が大血管を乗り越える場合に障害となるような病変がないか。
・尿管への血流の維持は将来的な尿管狭窄予防に重要であり、下極側への腎動脈分枝、accessory arteryに留意する必要がある。
新膀胱造設
・新膀胱造設術は、回腸やS状結腸などの消化管を用いて代用膀胱を作成し、尿管と尿道に吻合し、経尿道的に排尿する術式。理論上はQOLに優れた再建法と思われるが、尿失禁や排尿困難が生じうること、尿道まで進展する病変には適応がなく、術後も尿道再発の危険性が残るなどの問題がある。
・骨軟化症を呈することあり。
※おおまかな機序:尿中のNaCLの再吸収→代謝性アシドーシス→・・・→骨からリン、カルシウムが遊離。
※最初に報告されたのが1970年代。術後比較的時間が経ってから発症することが多いよう。
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