99mTc-PMT 胆道シンチグラムとは?
- 99mTc-PMTを用いる。
- 胆囊機能や胆道の通過性を評価するのに用いられる。
- 前処置では最低4-6時間以上の絶食が必要。
- 静注後、5,10,20,30,45,60分に撮影をする。45あるいは60分で胆嚢が十分描出されていれば、胆嚢収縮剤を投与する。
- 60分撮影時に胆嚢の描出や、腸管内への排泄がない場合は、90分、120分、180分、24時間など追跡を必要に応じて行う。
- 静注後、肝細胞に取り込まれ→肝内胆管→肝外胆管→十二指腸へと排泄される。
- 正常では、静注3~5分後に肝、10~20分で胆嚢・総胆管、30分後に腸管へ排泄される。大まかに20分で総胆管と覚える。
- 胆嚢の充満は静注後、60分以内が正常。
- 乳児黄疸の鑑別:乳児肝炎か先天性胆道閉鎖。24時間後でも胆道・胆管排泄が見られないのが先天性胆道閉鎖症。
肝胆道シンチグラムの適応
- 黄疸の鑑別診断(閉塞性黄疸と肝細胞性黄疸)
- 新生児黄疸の鑑別診断(乳児肝炎と先天性胆道閉鎖)
- 総胆管嚢腫の診断
- Caroli病の診断
- 体質性黄疸の鑑別診断(Gilbert、Rotor、Dubin-Johnson症候群)
- 急性胆のう炎の診断
- 肝内結石症の診断
- 胆汁漏出の検出、blilomaの診断
- 胆道再建術後の評価
- 肝腫瘍およびFNHの評価
- 胆嚢および胆道機能の評価
- 原発性硬化性胆管炎の診断
など