甲状腺機能異常の代表的疾患
甲状腺機能亢進症
- Basedow病
- 破壊性甲状腺炎
- Plummer病
- 中枢性甲状腺機能亢進症
- 妊娠甲状腺中毒症
- リチウムなどによる薬剤性甲状腺機能亢進症
- 卵巣甲状腺腫 など
甲状腺機能低下症
- 慢性甲状腺炎(橋本病)
- 先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
- 異所性甲状腺腫
- 中枢性甲状腺機能低下症 など
甲状腺シンチの摂取率(123I、99mTc-pertechnetate)の正常範囲
- 123Iの摂取率24時間値は10〜40%
- 99mTc-pertechnetate(パーテクネイト)摂取率は0.5〜4%
を正常範囲としている。
症例 60歳代女性 甲状腺中毒症の鑑別(Basedow病)
甲状腺両葉に集積増大を認めており、total thyroid uptake=79%。
Basedow病を疑う所見。
症例 60歳代女性 無痛性甲状腺炎
甲状腺両葉に集積低下を認めており、total thyroid uptake=0.17%。
無痛性甲状腺炎を疑う所見。
破壊性甲状腺炎とは?
- 炎症性甲状腺疾患→甲状腺組織の破壊→貯蔵甲状腺ホルモンが放出→甲状腺機能亢進症を起こすもの。
- 亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、急性化膿性甲状腺炎、橋本病の急性増悪といった種類がある。
- 甲状腺シンチグラフィで典型的には甲状腺はほとんど描出されない。