消化管マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma:MCL)とは?
- 日本では消化管B細胞腫瘍の約5%を占める。
- 予後不良で強力な化学療法が必要な悪性リンパ腫。
- サイクリンD1陽性例のみをマントル細胞リンパ腫(MCL)とすることが多い。
- 好発部位は、回盲部>回腸>直腸>十二指腸。
- 肉眼型は腫瘤型>>びまん浸潤型>MLP型>潰瘍型
※MLP(multiple lymphomatous polyposis):消化管リンパ装置で悪性リンパ腫が増殖し、びまん性に隆起性病変を形成したもの。消化管ポリポーシスの形態をとる。
症例 60歳代男性
回盲部に腫瘤性病変あり。周囲にリンパ節腫大あり。
生検にてマントル細胞リンパ腫と診断されました。
4ヶ月後CTにて、腫瘍は著明にサイズ増大し、大動脈周囲に多数のリンパ節腫大あり。
参考文献:
画像診断 Vol.25 No.11 2005 P1376-1377