確定的影響

しきい値(しきい線量)がある。

・しきい線量とは幹細胞の減少により組織の恒常性が保てなくなる線量であり、被ばくした人々の1-5%(集団の中で感受性の高い人々)に症状の出る線量。

・被ばく形式や以下のように臓器・組織により異なる。

組織および影響 しきい値  1回短時間被ばくで受けた線量(mSv)
骨髄 造血能低下 500
悪心・嘔吐 1000
精巣
一時的不妊
永久不妊
150
3500-6000
卵巣 不妊 2500-6000
水晶体
検知可能の白濁
視力障害(白内障)

500
-2000
5000
胎児
奇形
重度精神発達遅滞

100

120-200

(以下過去問より)

回復現象が認められる。(よく出る。)

精神発達遅滞は確定的影響の 1 つである。

予防する手立てがある

遺伝的影響と発ガンを除くすべての影響が確定的影響。

・10-days-rule は撤廃された。

100mGy の被曝は妊娠中絶の理由となる。

・胎児期の被曝では、発達遅延を起こす。

・器官形成期の被曝では、先天性奇形が出現する。

・着床前期の被曝では、流産あるいは異常なしとなる。

確率的影響

・しきい値はない。

・遺伝子の突然変異が原因である。確率的影響=遺伝的影響である。

被曝線量が増加するとリスクが増す

100 mSv 以下のリスクは不明である。

100mSv以下の被曝による発癌の増加は確認されていない

 

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