医療系のWebメディアや企業から、「記事の監修をお願いできませんか」と依頼されることがあります。医療記事の監修は、医師の知識を生かせる副業の一つです。このページでは、監修の仕事の内容、報酬の受け取り方と税金、引き受ける前の注意点をまとめました。
結論:名前が出る仕事なので、内容に責任を持てるものだけ受ける
- 監修とは、ほかの人が書いた医療記事を、医師として内容を確認し、修正する仕事
- 多くの場合、記事に監修者として名前や肩書きが載る
- 報酬は雑所得などになり、年20万円を超えれば確定申告が必要
- 引き受ける前に、勤務先のルール・依頼元・広告のルールを確認する
医療記事の監修とは
医療系メディアや企業のWebサイトでは、記事の信頼性を高めるために、医師などの専門家に内容の確認を依頼します。監修者は、記事を読んで、医学的な誤りや誤解を招く表現を指摘し、修正を提案します。
| 仕事の種類 | 内容 |
|---|---|
| 監修 | ほかの人が書いた記事を確認・修正する |
| 執筆 | 自分で記事を書く |
| 取材・コメント | インタビューに答えたり、記事にコメントを寄せたりする |
報酬と税金
- 報酬は、記事1本ごとに決まっていることが多いです。
- 原稿料や講演料などの報酬は、支払う側が源泉徴収をしてから支払うことがあります。
- 個人で受け取った報酬は、多くの場合雑所得になります。給与以外の所得が年20万円を超えると、確定申告が必要です。
- 仕事に直接必要な費用(資料代など)は、経費にできる場合があります。
確定申告については医師の確定申告のやり方(e-Tax)、住民税については副業と住民税をどうぞ。報酬が大きくなってきたら、法人で受ける方法もあります(医師が会社を作るメリット)。
引き受ける前に確認すること
1. 内容に責任を持てるか
監修者として名前が載る以上、読者は「医師が確認した記事」として読みます。自分の専門分野で、内容に責任を持てる記事だけを引き受けましょう。時間が足りないまま名前だけ貸すのは避けるべきです。
2. 依頼元と記事の目的
記事が商品やサービスの宣伝を目的としている場合は特に注意が必要です。健康食品や化粧品、医療機関の広告では、効果を誇張した表現が問題になることがあります。医療広告や薬機法のルールに反する表現がないかを確認し、納得できない表現は修正を求めましょう。
3. 勤務先のルール
副業として届け出が必要か、就業規則を確認しましょう。製薬会社や医療機器メーカーからの依頼は、勤務先や学会への利益相反の申告が必要になることがあります。
4. 契約の内容
- 監修の範囲(どこまで確認するか)
- 名前や肩書き、顔写真の掲載の有無
- 記事を後から更新したときの扱い(再確認するか、名前を外すか)
- 報酬と支払いの時期
監修の仕事の探し方
- 医師向けの副業紹介サービスや、医療系メディアの監修者募集に登録する
- 自分でブログやSNSで発信していると、依頼が来ることもある(医療情報コンテンツ制作の始め方)
- 知り合いの編集者や出版社からの紹介
まとめ
医療記事の監修は、医師の知識を生かせる副業ですが、名前が出る以上、内容への責任も伴います。自分の専門で責任を持てる記事だけを選び、勤務先のルールと契約内容を確認してから引き受けましょう。
最終更新:2026年10月