「当直バイトをしてみたいけれど、どんな知識や手技が必要?」という疑問にお答えします。当直といっても、ほとんど呼ばれない寝当直から、一晩中救急車を受ける救急当直までさまざまです。このページでは、当直の種類ごとに必要な知識・手技と、事前に確認しておきたいことをまとめました。
結論:寝当直なら「薬・身体診察・死亡確認」の3つが基本
- 寝当直(病棟管理)で最低限必要なのは、薬の基本知識・身体診察・死亡確認と死亡診断書
- 急変に備えて、一次・二次救命処置(BLS・ACLS)はどの科の医師もできるようにしておきたい
- 病院ごとに求められることが違うので、事前の確認が大切
当直の種類
| 種類 | 内容 | 忙しさ |
|---|---|---|
| 寝当直(病棟管理) | 入院患者さんの急な変化への対応。救急外来はなし | 呼ばれないことも多い |
| 病棟+外来当直 | 病棟に加えて、夜間の外来患者さんの対応 | 病院による |
| 救急当直 | 救急車や時間外の患者さんの対応 | 一晩中ほとんど寝られないことも |
寝当直で必要な知識と手技
1. 薬の基本的な知識
発熱・不眠・不穏・痛み・血圧の変化など、病棟でよくある訴えへの対応です。病院によって採用している薬が違うので、知らない薬の名前を言われることもあります。その都度、看護師さんに聞いたり、自分で調べたりすれば大丈夫です。
2. 一般的な身体診察
聴診・視診・触診など、基本的な診察ができれば十分です。
3. 死亡確認と死亡診断書
療養型の病院などでは、当直中に患者さんが亡くなることがあり、死亡確認と死亡診断書の作成は必須です。手順やご家族への言葉、死亡診断書の書き方の注意は医師の死亡確認の手順にまとめました。
急変への備え:BLS・ACLS
療養型の病院では、多くの患者さんで急変時に蘇生を行わない方針(DNAR)が決まっています。ただし、入院したばかりで方針がまだ決まっていない患者さんもいます。めったにないことですが、急変すれば心肺蘇生や気管挿管が必要になることもあります。救命処置は、何科の医師であっても一人の医師としてできるようにしておきたいところです。
救急当直ならさらに必要なこと
- 救急でよく出会う症状(胸痛・腹痛・頭痛・意識障害など)の初期対応
- CT・X線などの画像の読影。救急でよく見る画像所見は画像診断の本で予習しておくと安心です
- 専門医へのコンサルトや転院搬送の判断
当直前に病院に確認しておくこと
- 当直の範囲(病棟だけか、外来・救急もあるか)
- 急変時の方針(DNARが決まっているか)と、蘇生の道具・薬の場所
- 困ったときに連絡できる先(オンコールの医師など)
- 死亡確認の流れと、死亡診断書の書式
- 電子カルテの使い方
持ち物は当直バイトの持ち物リストをどうぞ。
まとめ
寝当直なら、薬の基本知識・身体診察・死亡確認ができればほぼ大丈夫です。急変に備えて救命処置も身につけておき、病院ごとに求められることを事前に確認しておきましょう。
最終更新:2026年10月