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第8回核医学専門医試験【解答】
1,
正解 b
- 18F→18O+β+とβ+壊変する。
2,
正解 a
- 60,000 cpm=60,000/60 cps=1,000 cps
数え落としの割合=1,000 cps × 100 µs=103×100×10-6=o.1
3,
正解
4,
正解 c
- b,正しい。パラレルは実物大の大きさの物体の画像が得られる。距離が離れると空間分解能が低下する。
- c,誤り。汎用型の方が高分解能より感度(cpm/kBq)が高いので、計数効率は汎用型の方が高いと考えられる。
- d,正しい。
- e,正しい。パラレルでもピンホールでsも。
5,
正解 a,e
- a, 脂肪組織へのFDGの集積は少ないため、生理的及び病変部へ集積しやすく、SUVは痩せた人より高値を示し、過大評価される。
- d,正しい。
- e, 誤り。SUV=PET画像ROI(Bq/ml)/投与量(Bq)/体重(g) なので血糖値はSUVの算出自体には必要ない。
6,
正解 b
サイクロトロンで製造される核種
- 11C
- 13N
- 15O
- 18F ここまではPET核種
- 123I
- 201Tl
- 67Ga
- 111In
逆に、ジェネレータで製造されるのが、99mTc(99Mo-99mTc)、81mKr(81Rb-81mKr)。
原子炉で製造されるのが、133Xe、131I、137Cs、125I、99Mo
参考)わかりやすい核医学P10
7,
正解 c
- 11C:20分
- 13N :10分
- 15O :2分
- 18F :110分
- 68Ga:約3日
8,
解答 a,b
- a, アシアロシンチ。肝細胞に取り込まれるが、胆道系には排泄されない。なので、閉塞性黄疸症例にも肝予備能の評価に使える。
- b,近位尿細管分泌による尿中排泄は99mTc-MAG3。
9,
正解 e
10,
正解 a,e
11,
正解 d
d,温度、粘度、線質などに依存する。
12,
正解 b
- c,距離の2乗に反比例する。
- e,放射能のエネルギーに依存する。
13,
正解 d,e
- a,bがあればeは計算できるため。
14,
正解 b,c
- a.不要だが安全考慮で4時間(授乳1回分)
- b.不要
- c.12時間
- d.48時間
- e.3週間以上
15,
正解 c
16,
正解 c
- 12μSv ×12件×5日×50週×1/22×0.7=6.3mSv
17,
正解 e
18,
正解 e
19,
正解 c
- a,誤り。β線なのでアクリル。
- b,89Sr 治療の退出基準は、200MBq
- d,誤り。2年間。
- e,誤り。不要。
20,
正解 a,c
21,
正解 c,e
- a,血流の測定には、15O-H2Oの静脈注射もしくは15O-CO2の吸入を用いる。(参考:わかりやすい核医学P41)
- b,血液量の測定には、15O-CO。
- d,11C-methionineはアミノ酸トランスポーターを介して腫瘍細胞へ取り込まれる。アミノ酸代謝に関する機能画像を得ることができる
- e,ドーパミン D2 受容体は11C-raclopride。123I-iomazenilは中枢性ベンゾジアゼピン受容体。
22,
正解 c,d
- a,e, 正しい。99mTc-HMPAO の標識には 24 時間以内に一度溶出を行ったジェネレータを使用し、溶出後2時間以内にキットの調整を行う。調整後は30分以内に患者に投与する。(24→2→30分)
- c,脳集積と血流の直線性が良いのは、123I-IMP。特に高血流領域の定量性に優れる。(参考:わかりやすい核医学P38)
- d,123I-IMPは投与後20-30分後から撮像する。
23,
正解 d,e
24,
正解 b,e
- b,誤り。腎動態シンチグラフィ
- c,正しい。
- e,誤り。脳血流シンチグラフィ
25,
正解 a
- b,正しい。Tlならば1回でよい。
26,
正解 d
- d,心筋の血流を見ることができる。
- e,正しい。参考)心ポジトロン核医学の基礎
27,
正解 a
28,
正解 d
- d,経口。
29,
正解 d,e
- c,誤り。増加する。
30,
正解 cと?d?
- 肺血流シンチグラフィの全身像での腎臓、脳、肝臓、脾臓、唾液腺、甲状腺などの描出は、右左シャントの存在を示唆する。 特に腎、脾>肝が特徴。
- e,MAAから標識不良により99mTcが集積した可能性もある。
31,
正解 c
- 換気血流ミスマッチがある。→血管病変である。
- 慢性肺血栓塞栓症での肺動脈CTの感度は51%、V/Qシンチグラフィの感度は96%(わかりやすい核医学P101表3)であり、造影CTで所見がなくても問題なし。
32,
正解 eと消去法でc?
- b,0-1点:低リスク。2-6点:中等度リスク。7点以上:高リスク。なので良い適応とは言えないような。
- d,妊婦には禁忌。
33,
正解 a,b
- c,メッケル憩室の診断 99mTcO4 -
- d,門脈大循環シャントの診断 201TlCl、123I-IMP、99mTcO4-
- e,消化管出血の検出 99mTc-(Sn)コロイド.99mTc-RBC、99mTc-HSA
消化管出血シンチグラフィ
- 99mTc-(Sn)コロイド:投与後15分間の出血しか検出できない。
- 99mTc-RBC、99mTc-HSA:投与後24時間の間歇性出血を検出できる。
を用いる方法がある。
よりわずかな出血でも検出できるのは前者。
門脈シンチグラフィ
- 門脈大循環シャントの診断目的で施行される。
- 直腸内投与法が一般的。
- 201TlCl、123I-IMP、99mTcO4-が用いられる。
34,
正解 c,e
- a,精索静脈瘤は 99mTc-HSA。参考)精索静脈瘤の核医学的診断について
- b, 99mTc-MAG3が腎血漿流量(RPF)を反映するが、真のRPFより30-40%低い値となり、有効腎血漿流量(ERPF:effective renal plasma flow)あるいは尿細管分泌能(TER:tubular excretion rate)とも呼ばれる。(参考:わかりやすい核医学P176)
- d,99mTc-DTPAは糸球体濾過量(GFR)。
35,
正解 a,d
36,
正解 a
- a,静脈注射してから7日目以降に撮影する。
37,
正解 d
- a-c,正しい。
- d,成人では見られる。成人パターン。
- e,坐骨恥骨接合部にも生理的集積を認めることがある。参考)Title カンファレンスフィルムリーディング Author(s) – 金沢大学
38,
正解 eとc?d?
- c,?
- d,急性骨髄炎(①〜③↑)と蜂窩織炎(①、②↑、③→)の鑑別に用いられるという意味では、骨周囲の軟部組織の炎症性病変も評価できそうだが・・・。
- e,通常の骨シンチは遅延相であり、その前の早期相と血液プール相を追加して撮影するので、検査終了までの時間は長くならない。
3 相骨シンチグラフィ
- 病巣の血流を評価する目的で行われる。
- ①早期相:静脈注射後直ちに(血流イメージ)
②血液プール相:5-10分後(血液プールイメージ)
③遅延相:2-3時間後(通常の骨シンチ)の3相撮影する。 - 急性骨髄炎(①〜③↑)と蜂窩織炎(①、②↑、③→)の鑑別に用いられる。
- 反射性交感性ジストロフィ(Reflex sympathetic dystrophy:RSD)においても診断に有用(①②↑、③で関節周囲に異常集積)。
39,
正解 a,d
- a,誤り。前立腺癌の骨転移にも使うので。
- b,正しい。カルシウム製剤はストロンチウムの動態と競合するため。
- c,正しい。
- d,誤り。外来でも治療可能。
- e,正しい。
40,
正解 a,e
- a,正しい。参考)バセドウ病眼症と喫煙の関係
- d,誤り。外来治療をする場合は、500MBqまで。アブレーションの場合は、1,110 MBq (30 mCi) まで。
脳神経核医学
1,
正解 b,c?
- a,正しい。血管予備能が高度に低下している症例では、術後の過灌流を来たしやすい。
2,
正解
3,
正解 b,c
- b,心臓での集積異常。
- c,111In-DTPAは脳槽シンチで用いられる。
4,
正解 c?
- a,b:正しい。
- c,血管抵抗の減少のために脳血管床が拡張をするので、血管反応性は低下ではなく亢進?
5,
正解 b
- 血管予備能が高度に低下している症例では、術後の過灌流を来たしやすい。
6,
正解 b
- 後部帯状回〜楔前部、側頭頭頂連合野で血流低下を認める。
7,
正解 e
- 11C-メチオニン PETは、放射性壊死と脳腫瘍の再発の鑑別に有用。
8,
正解 e
9,
正解 dと?
- c,正しい。健常人での自動調節能の血圧低下の下限は60mmHg程度とされているが、高血圧の人ではより高い血圧レベルにシフトする。
- e,正しい。
10,
正解 a,e
11,
正解
12,
正解 b,c
- e,誤り。安定性が悪く、標識後30分以内に使用しないといけない。
- d,誤り。99mTc-HMPAO の標識には 24 時間以内に一度溶出を行ったジェネレータを使用し、溶出後2時間以内にキットの調整を行う。調整後は30分以内に患者に投与する。(24→2→30分)
13,
正解 e
- b, 左大脳半球の脳酸素代謝低下(CMRO2)をしている。
- 貧困灌流は血流が減少し、酸素摂取率が高くなっている部位。
14,
正解 e
b,123I-iomazenilにおいて、左大脳半球皮質の集積低下あり。神経細胞脱落を示唆するとされる。(わかりやすい核医学P38)
15,
正解 c,e
- c,大脳皮質の障害→視床の変性 参考)脳血流SPECTにおける遠隔効果(remote effect,diaschisis)とは?
16,
正解 d
17,
正解 b,d
d,左視床(大矢印)は神経連絡路の遮断を介する機序により脳血流の低下が生じている。
18,
正解 d
d,大うつ病では、前部帯状回、前頭極など前頭葉、側頭-頭頂葉などの血流低下をきたす。参考)PETと医学の豆知識
19,
正解 c
20,
解 d
- 術後に手術をした側の左側の血流の増加あり。過灌流と考えられる。脳出血を起こすリスクとなるため、術後の血圧管理が重要。(参考:わかりやすい核医学P44)
循環器核医学
1,
正解 a,b
- a,横隔膜によるアーチファクトであり、Diaphragmatic attenuationと呼ばれる。横隔膜の発達した男性で顕著であり、心基部(大動脈弁側)で見られる。
- b,breast attenuationは女性。ただし男性でも生じうる。参考)女性乳房が心筋 SPECT に与える影響について
- d,正しい。運動負荷後、と安静時の心臓の高さ・位置が異なる現象。タリウムで起こしやすいが、99mTc製剤でも起こりうる。
- e,正しいがこれはアーチファクト?小範囲の逆fill-inはアーチファクトによる場合がある。参考)虚血と梗塞を区別する | 日本心臓核医学会
2,
正解 b,c
3,
正解 e
- e,心筋バイアビリティの評価の際には、正常心筋の生理的なFDG集積を亢進させておく必要があるため、検査前に血糖値が90mg/dl以下の場合は、糖負荷を行う必要がある。
4,
正解 a,c
- ドブタミンはβ1刺激。アデノシンは、冠血管でA2刺激をして、血管拡張作用がある。
- a, 完全左脚ブロック、WPW 症候群、ペースメーカー患者であれば運動負荷によって負荷後像の心室中隔に偽性欠損を生ずるので血管拡張性負荷を選択する。
- b,完全房室ブロックなどの徐脈性不整脈の場合は、薬剤負荷は禁忌。
- d,誤り。アデノシン、ATP、ジピリダモールは気管支攣縮を起こす可能性があるため、気管支喘息患者には禁忌。
- e,誤り。アデノシンでは、カフェインは12時間以上の制限が必要。
ドブタミン負荷法の禁忌
以下の場合禁忌となる。
- 急性心筋梗塞発症 1 週間以内
- 薬物治療でも安定化していない不安定狭心症
- 閉塞性肥大型心筋症などの左室流出路狭窄
- 高度大動脈弁狭窄症
- 頻脈性不整脈、重症不整脈(心室頻拍、心室細動 など)の既往
- コントロール不良の高血圧(> 200/110mmHg)
- 大動脈解離または大きな大動脈
- ドブタミンに対する過敏症の既往症例
負荷心筋シンチグラフィに関する安全指針 WG 報告より引用。
5,
正解 a,c
- アデノスキャンはアデノシンと同じ。
- a,トレーサーの注入速度が早い場合、副作用が発生しやすいと考えられるから。参考)アデノシンの投与方法と副作用
- c,コーラにはカフェインが含まれている。
- d,ジピリダモールはアデノシンの分解を阻害する。
6,
正解 e
- a,正しい。半減期が201TlClでは73時間で、99mTc製剤では6時間であるため、被ばく量は前者で多くなる。そのため、近年米国を中心に、99mTc製剤に置き換える傾向がある。
- c,正しい。
- e,CD36 欠損症において123I-BMIPP心筋無集積の報告がある。参考)[123]I-BMIPP 心筋無集積と末梢CD36 欠損症との関係
7,
正解 a
8,
正解 e
- a,誤り。心筋の表面を走行する。
- c,誤り。空腹時は、脂肪酸代謝によりエネルギーを得る。糖負荷や高炭水化物食摂取では、糖代謝優位になる。
- d,誤り。心内膜側で起こりやすい。
- e,正しい。心拍数が増加すると主に拡張期が短縮する。
9,
正解 a,c,e?
- a,左脚ブロックや心尖部心室ペーシングでは、中隔の収縮期↑拡張期↓。運動負荷では頻拍となり、拡張時間さらに↓。冠血流は拡張期に多く流れるため中隔の血流が低下する。参考)心筋SPECTの読影とレポーティング 心臓核医学検査
- c,99mTc-PYP(ピロリン酸)は心筋の活動性病変を陽性描出する方法として利用されてきて、発症2週間以内の急性心筋梗塞の病変の描出に用いられてきた。ただし、心筋の活動性病変を陽性描出する方法としてはFDG-PETが、急性心筋梗塞の診断には他の簡易検査が出てきたため、この検査が用いられる機会は少なくなってきた。その一方で、心血管の不安定プラークや心筋アミロイドーシスなどの障害心筋を陽性描出するため、新たな注目を浴びるようになった。(参考:わかりやすい核医学P87)参考)心筋SPECT製剤 心臓核医学検査 心臓画像診断ポケットマニュアル
- d,誤り。低下したり、無集積となることがある。
- e,虚血性心疾患において(中でも冠攣縮性狭心症に有用)、心筋血流と 123I-BMIPP 集積の乖離を認める。気絶心筋や冬眠心筋では123I-BMIPP 集積は低下し、血流とのミスマッチの頻度が高い。参考)心筋SPECT製剤 心臓核医学検査 心臓画像診断ポケットマニュアル
不全心筋と心筋バイアビリティの定義
- 気絶心筋(stunned):血流は保たれるが壁機能は低下したまま。予後は良好。
- 冬眠心筋(hibernation):血流は低下、壁機能も低下。糖負荷FDG-PETによる集積はあり、ミスマッチが起こる。十分な心筋血流再建が行われれば、心機能が改善する可能性がある。
10,
正解 a,e?
- a,正しい。H/M比は、交感神経の分布、密度、ノルエピネフリンの取り込み能を反映する。一方で、Washout rateは交感神経活性の亢進を反映する。参考)心筋SPECT製剤 心臓核医学検査 心臓画像診断ポケットマニュアル
- b,誤り?Washout rateの正常範囲は施設や撮像条件により異なるが目安として35%以下が正常。初期像で H/M 比が保持され Washout rate が 亢進した症例は、β遮断薬の治療効果が期待できる。今は初期H/Mは1.59と低下しており、保たれているとは言えないのでは?MIBG の Washout rate あるいは後期像 H/M 比は、 心不全症例において予後(心事故発生)の強力な予測因子である。引用)心臓核医学とともに -虚血性心疾患から心不全まで – 日本心臓核医学会
- c,誤り。後期 H/M 比が 1.68 以下で予後が増悪(Nakata T et al. JACC Cardiovasc Imaging. 2013;6:772- 84)。洗い出し率(WR)が 63% 以上で予後不良(Imamura Y et al. Jpn Circ J. 2001;65:155-60)。WRの亢進している症例群が突然死のリスクが高い(Tamaki S et al. J Am Coll Cardiol. 2009;53:426-35)。後期 H/M 比の低下症例群にて、致死性不整脈が多い(Akutsu Y et al. J Nucl Med. 2009;50:61-7)。なので15分後像ではなくて、後期。
- d,誤り。
- e,正しい?治療前 H/Mが高い方が予後は良いため、治療反応すると考えられる。
MIBGにおける心不全の予後予測因子
- Washout rate:高ければ予後不良。
- 後期像 H/M 比:低ければ予後不良。
β遮断薬の治療効果が期待できるMIBG
- 初期像で H/M 比が保持され Washout rate が 亢進した症例
11,
正解 a,e
12,
正解 b?
- a,BMIPPの集積異常から障害心筋や虚血のエピソードを知ることができる。関連問題)13回27番 急性心筋梗塞 1 週間後の安静時検査において,虚血領域 (Area at risk) に欠損を示すのは123I-BMIPP。
- b,虚血に晒されているため、脂肪酸代謝は障害されている。
- c,血流シンチとミスマッチを認める。123I-BMIPP 心筋 SPECT の良い適応。
- d,たこつぼ型を含め心筋症の診断にも有用。
- e,無集積になることがある。
13,
正解 b
14,
正解 a??
- 左前下行枝及び右冠動脈領域に再分布を認めない集積低下あり。梗塞が疑われる。
- 冠動脈カテーテルでは優位な狭窄なし?
15,
正解 e
血流低下は認めず、冠動脈造影では有意狭窄を認めないが、123I-BMIPP 心筋 SPECTにて集積低下を認めている。冠攣縮性狭心症の可能性が考えられ、アセチルコリン負荷試験(冠動脈の攣縮(スパズム)を誘発する)をする。
16,
正解 b,c
- e,正しい。
17,
正解 e?
- a,LCX領域は保たれている。
- b,RCA 領域は集積不良のまま。
- c,d、LMT (#5:左冠動脈主幹部)ならば、LCX領域も低下する。
18,
正解 b,c
- a,Aは短軸面断層像(short axis)、Bは長軸面垂直断層像(vertical long axis)、Cは長軸面水平断層像(horizontal long axis)である。
- e,負荷時の方が拡張をしている。負荷時の一過性虚血性内腔拡大(TID)は広範囲の内膜下虚血に起因すると考えられ、重症虚血を示唆すると考えられている。
19,
正解 a,e
- b,左回旋枝領域(LCX)が疑われる。
- c,バイアビリティはこれらの検査では評価できない。
20,
正解 c,d
- a,誤り。糖尿病,脂質代謝異常症と言ったリスクファクターあり。また胸痛症状も出ており、検査前確率は低いとは言えない。
- b,誤り。気管支喘息があるため薬剤負荷は禁忌。
- d,安静時EF 68% 負荷時63%。負荷時の5%以上の低下はpost-ischemic stunningと呼ばれ重症心筋虚血を示唆する指標とされる。(臨床画像 vol.31,No.4増刊号,2015)今は、(負荷時EF=53%,安静時EF=70%)と17%も低下しており、post stress stunnning(post-ischemic stunning)に該当する。
腫瘍核医学
1,
正解 a,d
- a,正しい。甲状腺腫にも集積するため。
- b,誤り。甲状腺癌の中でも、131Iが集積するのは高分化型甲状腺癌のみ。低分化型、未分化型の甲状腺癌のリンパ節転移には集積しない。
- e,誤り。甲状腺癌の脳転移は発育が緩徐であり、予後不良とは言えない。肺癌などの脳転移より予後は良好。
2,
正解 c,e
- e,後期相で明瞭となる。
3,
正解 c
4,
正解 a,b
5,
正解 c,e
- a,誤り。骨シンチで陽性像を示す骨転移が存在し、同部位に難治性の疼痛がある場合に適応となる。
- c,病的骨折の予防に対しては科学的根拠がない。(参考:わかりやすい核医学P290)
- d,誤り。外来でも可能。
6,
正解 c,e
- a,誤り。逆。
7,
正解 e
8,
正解 e
- 131I-MIBG の治療は保険適用にはなっていない。
9,
正解 c,e
- c,正しい。ヨウ素の取り込まれない部分に、FDGが入ることがある。
10,
正解 a,b
11,
正解 b
- 111In-chlorideは骨髄シンチグラフィ
- 123I-IMPは、悪性黒色腫や悪性リンパ腫に取り込まれる。
12,
正解 a,と?
- b,誤り。 高集積をきたすものとしては、原発性脳腫瘍、悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍、脱髄性疾患の一部、脳膿瘍が挙げられる。原発性脳腫瘍としては、FDG集積と悪性度が相関する。低悪性度のものは正常脳実質よりも低集積として描出されることが多い。(参考:わかりやすい核医学P205)
- c,誤り。びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫(DLBCL)、Hodgkinリンパ腫、濾胞リンパ腫がFDGの強い集積を認める悪性リンパ腫の代表。
- d,誤り。放射線療法もしくは放射線化学療法後の治療効果判定は8-12週空けて18F-FDG PET/CTを行うことが望ましい。
- e,誤り。
13,
正解 c,e
- b,誤り。2-3日後。
- d,誤り。肝臓にも生理的集積をきたす。
14,
正解 d,e
- c,誤り。4-6時間の絶食を行う。
15,
正解 c
16,
正解 b,c
17,
正解 b
18,
正解 b
19,
正解 cとd?
20,
正解 b?
腫瘍の9ですが、b,cではないでしょうか?TICIは分化型甲状腺癌には効率に集積し、転移検索にも優れている(各医学ノートP143)とのことですが、、、。 タイロゲンはアブレーション時に使用することはありますが、シンチグラフィでは適応外と思います。