そらもり先生、ぷぷ先生が解答例を作ってくださいました。
ありがとうございますm(_ _)m
前半はそらもり先生、後半はぷぷ先生分です。
そらもり先生
1. b
68GaはPET製剤なのでβ+壊変、ちなみに67Gaは軌道電子捕獲
2. a
α壊変は中性子2個、陽子2個を放出して質量数は4減る
3. d
Bq:壊変数(回/s)、eV:エネルギー(1eV=1.6*10-19J)
C/kg:照射線量のSI単位。 1キログラムの乾燥空気に作用したときに1クーロンの二次電子を発生する照射線量
Sv:等価線量、実効線量
4. b
5. d
参考資料「Nihon Hoshasen Gijutsu Gakkai Zasshi. 2018;74(8):789-796.」
6. c
Chang法:吸収補正、DEW法:散乱補正、Patlak plot法:脳血流の定量法
TEW法:散乱補正
再構成法としてはOSEM法のほかにFBP(filtered back projection)
7. d
223Raの半減期は11.4日、Ca元素と同族(アルカリ土類金属)
4つのα崩壊と2つのβ崩壊を経て最終的に207Pb(安定)になる
カルシウムと類似の挙動を取り骨組織に集積
8. a
ビザミル静注薬 11C-Pibと同様に非イオン性で血液脳関門を通過して高い親和性をもって脳内アミロイドβに結合
参考資料「https://www.pmda.go.jp/drugs/2017/P20170912001/530359000_22900AMX00957000_B100_1.pdf」
9. b
99mTc-ECD:脳内保持は立体特異的脱エステル反応による水溶性への変換
99mTc-HMPAO:細胞内グルタチオンとの相互作用で水溶性に変換
参考資料
「https://jsnm.org/wp_jsnm/wp-content/themes/theme_jsnm/doc/kaku_bk/1998/003502/006/0093-0097.pdf」
10. c
a. × 99mTc-DTPA:糸球体濾過
b. × 99mTc-MAA:血管内トラップ
c. 〇
d. × 99mTc-MIBI:受動拡散により電気的にミトコンドリア内に集積
e. × 99mTc-PMT:肝細胞に能動的に取り込まれ胆汁に移行、ちなみに99mTc-GSAはアシアロ糖蛋白受容体に結合
11. a
b. × MIBIは100℃ 15分の過熱が必要、tetrofosminは常温
c. × 心筋接種率:Tl 85%、tetrofosmin 55%、MIBI 67%
d. × 201TlがNa-kポンプにより能動輸送(TlとKのサイズが近い)
e. × 123I-BMIPPは一部しかβ酸化を受けず洗い出しが遅い
12. d
半減期:99Mo 66時間、99mTc 6時間
13. d
123Iの半減期は13時間、39時間では1/2*3乗=1/8に減少しているので、
50÷1/8=400Mbq/μmolになる
14. e
201Tlの半減期を約3日として1/2.2=1/3+1/xの式より
15. b
81mKrと99mTcはジェネレータから作る、その他の選択肢はサイクロトロン
親核種の81Rb(4.6h)はサイクロトロンから、99Mo(66h)は原子炉から
16. c
a. × 性状は無色~微黄色透明 毎合成後
b. × FDGの残留溶媒測定頻度は特例で1回/年以上。FDGほどの実績がない場合は毎合成後に測定する
c. 〇 エンドトキシン試験は毎合成後、無菌試験は事後判定で可能
d. × 放射化学的純度は95%以上 毎合成後 クロマトグラフィ
e. × 放射性異核種はその他を認めない 1回/年以上 ガンマ線スペクトル
参考資料「day1_02_waki.pdf (qst.go.jp)」
17. e
アルコールは乾燥して初めて消毒効果が出るので、アルコールが乾燥してから穿通
参考資料「放射性医薬品取扱いガイドライン第2版」
18. b
a. × 均一な分布と仮定
c. × 170cm、70kgの欧米人標準モデルを使用
d. × 不要
e. × 被ばく線量は化学形に依存しない
19. b? c?
2023年に記録の保管が2年→5年に延びたよう
治療患者の退出後、汚染がないことを確認して一般患者を入院させることができる
参考資料「【資料2】特別措置病室に係る省令改正等について (mhlw.go.jp)」
20. a
公衆被ばくとして1.3mSv/3か月以下
21. e
全量投与で明らかな残存がない場合は残放射能量は無視して良い?一部投与であれば残放射能量はドーズキャリブレータによる実測もしくは体積から算出し差し引く。
参考資料「核医学分野における診療用放射線の安全利用のための指針策定のガイドライン(第一版)」
22. c
123I-ioflupaneは3-4時間後
23. d
24. e
(1) 臨床症状が非定型的であり、適切な治療のために確定診断を要する認知症症例(例えば、アルツハイマー病と前頭側頭葉変性症の鑑別を必要とする場合)
(2) 発症年齢が非定型的(65歳未満の発症)であるため、適切な治療のために確定診断を要する認知症症例のうち、単純CTまたはMRIで血管性認知症の可能性を否定できる症例。
(3) 軽度認知障害(MCI)または軽度認知症があり、背景としてアルツハイマー病が疑われるが、疾患修飾薬治療のために確定診断を要する症例。
参考資料「アミロイド PET イメージング剤の適正使用ガイドライン改訂第 3 版」
25. b?
26. e
123-iomazenilはベンゾジアゼピン受容体と結合
27. a
運動負荷が不適切なのは・・・
禁忌:不安定狭心症、急性期の心不全/心筋梗塞、コントロール不良の高血圧
相対的禁忌:左脚ブロック、ペースメーカー留置
β遮断薬、カルシウム拮抗薬は可能であれば中止を
薬物負荷が不適切なのは・・・
喘息、房室ブロック、高度の血圧低値
副作用時ATPやアデノシンはごく短時間なので薬剤停止のみで十分
ジピリダモールは30分程度持続するため、拮抗薬のアミノリフィリン製剤投与を
28. e
ノルアドレナリン再取り込み機構を介してNA貯蔵顆粒に取り込まれる
29. c
左脚ブロックでは中隔基部に偽陽性
30. b
apical thinning、心尖部の集積は弱く見える
31. e
血流低下で嫌気性代謝にスイッチすると異常部位では脂肪酸代謝→糖代謝が優位に、血流は保たれているのに脂肪酸代謝が低下するミスマッチが起こる
32. d
メトホルミンは2日前に休薬、腸管蠕動亢進を予防するため
33. c
34. a
35. a
36. e
MMAは粒子径10~90μm、肺動脈末梢の前毛細血管床(径12~15μm)で人工的塞栓
全量投与でも正常肺毛細血管床の0.1~0.3%を閉塞させるのみ
3-5時間の有効半減期で肺から消失、尿中に排泄される
高度の肺高血圧症や右左シャントのあるチアノーゼ患者では適応は慎重に(明らかな禁忌はない)
>>一時的であれ血管塞栓の部位がどこであれ、小範囲の塞栓であることが一番安全な要因では?
37. e
腎血管性高血圧ではカプトプリル負荷試験による腎動態シンチが有用
38. d
a. × 99mTc-O4-を使用
b. × 低下
c. × SAPHO症候群の診断には骨シンチを用いる
d. 〇 排泄機能を評価する場合には酸味負荷を行う、通常撮影終了後にレモン(クエン酸、梅干しetc)投与を行い、10-15分後に撮影する
e. × 投与量は185~370MBq
39. d
40. e
131I-アドステロールシンチでは副腎腺腫が描出
副甲状腺腺腫は99mTc-MIBI
41. a
特別措置病室への入院が必要、退出基準(18μSv/h)を満たせば当日退院も可能
腎保護薬であるライザケアの開始30分後からルタテラを30分かけて投与、ライザケアはそのまま4-5時間が必要
42. e
223RaCl(ゾーフィゴ)は糞中に排出
43. e
アミロイドβの蓄積を観察、アミロイド斑の沈着はレビー小体型認知症及びパーキンソン病による認知症でも存在しうる
44. c?
JET study Stage2は患側安静時血流量が正常値の80%未満かつ予備能10%未満。
本症例では
負荷前:32*0.8=25(正常値*0.8)<33(患側負荷前) と80%以上 予備能:33*1.1(負荷前*1.1)=36.3>36(負荷後) と予備脳の低下はあり
であり、Stage2には当てはまらない。ただし、負荷後に盗血現象は認めている
45. a
PSPでのDAT scanでは高度の線条体集積低下を認める
46. c
左大脳半球の血流量は低下、酸素摂取率は上昇しており、misery perfusionの状態
47. e
交差性小脳遠隔障害 crossed cerebellar diaschisis (CCD)によるもの
48. c?
術後過灌流による相対的なもの?
49. d
治療前画像で側壁に再分布を認め虚血疑い(LCX領域)、前壁主体の心尖部には固定性欠損あり(LAD領域)
治療後画像で側壁の負荷時血流低下が改善しており虚血改善と考える、LAD領域は固定性欠損が持続しておりviabilityは乏しい状態
50. d?
LAD、RCA領域に不完全再分布が無いとは言えない、
51. e
SPECTで心尖部前壁に再分布を認めLAD末梢の虚血疑い
虚血心筋は脂肪酸代謝低下、糖代謝亢進となるためFDG-PETで集積が亢進する、貫壁性梗塞まで起こると糖代謝の取り込みも無くなる
52. c
BMIPPで心尖部前壁に集積低下ありとするとLAD末梢の気絶心筋が疑われる
99mTc-tetrofosminでは同部に集積低下なく、viabilityは保たれている
病変の範囲は小さく梗塞までは至っていないことからCPKの上昇は軽度だったのではないかと推測される
53. e
a. × 検出感度はFDG-PET/CT > Gaシンチ
b. × Gaシンチでは心臓への生理的集積なし
c. × 食事制限は不要、消化管排泄の為、便秘の場合は前日に下剤
d. × 認めない
e. 〇
54. d
a. × 前処置は不要
b. × ATTRアミロイドーシスは感度高く、ALアミロイドーシスは陰性が多い
c. × 詳しくは不明、カルシウム介在性が推察?
d. 〇 今回の画像もPlanar像では心集積に見えるがSPECTで心内腔プールへの集積が確認できる
e. × H/CL比 1hでは1.5、3hでは1.3が基準、定性評価では3h後で肋骨と同等以上で陽性とする
55. d
縦隔リンパ節転移に伴う反回神経麻痺で、健側声帯に集積亢進を来したと考えられる
参考資料「一側声帯麻痺症例に対するFDG-PETによる喉頭集積の検討 二村吉継 日本気管食道科学会会報 62(1): 11-16, 2011.」
56. c
腫瘍性骨軟化症(tumor induced osteomalacia:TIO)の症例、左足趾の骨腫瘍
原因腫瘍は間葉系腫瘍(中胚葉系腫瘍)と考えられている
線維芽細胞増殖因子23(FGF23)が惹起する低リン血症による、FGF23はリンの尿中排泄を促進するとともに体内への取り込みを低下させる
腫瘍の完全切除によりFGF23が正常化し骨軟化症状の是正が望める
機能的な局在診断のためにオクトレオスキャンや68Ga-peptides(保険適応外)、全身静脈サンプリング(保険適応外)が有用との報告
57. e
a. × 皮下、粘膜下
b. × 99mTc-スズ、フィチン酸
c. × ?
d. × あくまでセンチネルリンパ節の位置同定のため
e. 〇
58. e
注射時の迷走神経反射による両側副腎からのアドレナリン分泌が考えられる
59. b
a. × 膣病変の集積は低下している
b. 〇 ICIによる甲状腺炎が疑われる
c. × 筋集積上昇や脳集積低下なく絶食は十分と考える
d. ×縦隔肺門部リンパ節の集積亢進はサルコイド反応疑い
e. × ?
60. c
99mTc-DMSAによる腎静態シンチか、左腎?上極に楔状の集積低下を認める
ぷぷ先生
第20回
1. b β+壊変
2. a
3. d
4. b
5. d
6. c
7. d
8. a 11C-PiBと同様に非イオン性
9. b
10. e
11. a 加熱はMIBIとMAG3
12. d e:振とうし静置10分と
13. d
14. e
15. b
16. c 放射性核種純度:γ線スピクトロメトリ 放射化学的純度:クロマトグラフィ
17. e a:クリーンベンチではない
18. b
19. b
20. a 隔壁等の外側:1mSv/週以下
21. e
22. c
23. d
24. e
25. a
26. e
27. a
28. e
29. c :中隔基部
30. b
31. e
32. d 2日前
33. c
34. a
35. a
36. e
37. e d:有用
38. d
39. d
40. e
41. a 特別措置室でよい
42. e
43. e
44. b e・・・?
45. a
46. c
47. e
48. c
49. d
50. d
51. e
52. c
53. e 67Gaは絶食不要、浣腸要
54. d ピロリン酸心筋シンチも絶食不要 e:陰性
55. d 反回神経麻痺を指摘したいはず でも喉頭腫瘍も完全否定はしにくいはずだが・・・。
56. c 腫瘍性骨軟化症
57. e
58. e 迷走神経反射→カテコラミン↑ bは寒冷刺激で褐色脂肪に集積
59. b
60. c 99mTc-DMSA