第11回核医学専門医試験【解答】

問題は全て日本核医学会HPにあります。

1. 核異性体とはどれか.1 つ選べ.
a. 陽子の数が等しい原子核
b. 中性子の数が等しい原子核
c. 陽子および中性子の数が異なる原子核
d. 陽子および中性子の個数が等しく,エネルギー状態が異なる核種
e. 陽子数と中性子数が入れ替わった核種

正解 d

  • 核異性体転移は、励起状態が比較的長く続いた後にγ線を放出すること。
  • γ線の放出では、原子番号や質量数は変わらない。

2. 核種 A(半減期 TA)が壊変し核種 B(半減期 TB)になるとき,過渡平衡が成立するための条件で正しいのはどれか.1 つ選べ.
a. TA < TB
b. TA ≪ TB
c. TA = TB
d. TA > TB
e. TA ≫ TB

正解 d

  • TA>TB の時、過渡平衡。代表は、99Mo(半減期66時間)-99mTc(半減期6時間)-99Tc
  • TA>>TBの時、永続平衡。

3. 直接電離する能力をもつ放射線はどれか.2 つ選べ.
a. β 線
b. γ 線
c. X 線
d. 中性子線
e. α 線

正解 a,e

参考)放射線物理(放射線科専門医過去問頻出問題基礎)

4. コリメータについて誤っているのはどれか.1 つ選べ.
a. 平行多孔コリメータの感度はコリメータから線源までの距離に比例して上昇する.
b. 平行多孔コリメータにおけるクロストークにより解像度が劣化する.
c. ピンホールコリメータは,対象が小さい場合に拡大像が得られることが利点である.
d. ピンホールコリメータによるプロジェクション画像は,コンバージングコリメータによる 画像の倒立像となる.
e. ダイバージングコリメータは,対象が大きい場合に使用する.

正解 a

  • a,距離によらずほぼ一定。

(関連問題 13回6番)

b. ピンホールコリメータの解像度は,線源との距離によらずほぼ一定である。(解像度を上げるためには近づける必要があるので誤り)
d. 平行多孔コリメータの感度は,線源との距離によらずほぼ一定である.(正しい。)

5. 画像構築について,誤っているのはどれか.2 つ選べ.
a. SPECT で TEW 法は,3 つのエネルギーウィンドウを用いて散乱線量を推定する方法であ る.
b. FBP 画像再構成法で用いられる Butterworth フィルタは,高域通過フィルタである.
c. PET で校正用線源を用いたブランク補正データの作成に際しては,なるべく高い計数率の下で計測を行う.
d. PET では,トレーサ投与量が多すぎると偶発同時計数が増えるだけで,画質の向上に寄与 しない.
e. PET で吸収補正を省略すると,体表面,肝の表面などに特有のアーチファクトが出現する.

正解 b,e→b,c

  • b,誤り。Butterworth フィルタは,低域通過フィルタである。
  • c,正しい。ブランク補正データの作成は数百万カウント以上必要。

いつもお世話になっております。
11回5番ですが、回答はb,cではないでしょうか。
cについて、計数率が大きすぎると、機械の不感時間による数え落としや偶発同時計数が増えます。線源強度の設定が「数え落とし○%以下、偶発同時計数が全同時計数の○%以下」での条件での測定を行う、と測定項目ごとに決まっていますので、なるべく大きな計数率、というのは間違いと思います。(もちろん計数率が低すぎると必要なカウントを得るのに時間がかかりすぎますが・・・)
eについては吸収補正しないPETの画像は体表面につよい帯状の集積が起こり内部の集積が低くなる現象がおこります。これを「アーチファクト」と呼んでいいのかはやや疑問がありますが、おおむね間違っていないように思います。
ご検討いただけますと幸いです。

Y先生ありがとうございます!!!

6. PET 装置の減弱補正について誤っているのはどれか.1 つ選べ.
a. 減弱補正の方法には,外部線源法,CT を用いる方法(CT 法),計算によるエミッションデータから作成する方法がある.
b. トランスミッションデータを収集するために外部線源として68Ge/68Ga,137Cs が利用され る.
c. 68Ge/68Ga によるトランスミッションスキャンでは,短時間の収集時間ほど統計的精度が改善される.
d. 減弱補正データを CT より取得する場合,CT 値を管電圧ごとの変換デーブルによって 511 keV の減弱係数に変換する必要がある.
e. CT による減弱補正は,CT のスライス厚を PET のスライス厚に一致させることが望まし い.

正解 c

  • a,b,d,e,正しい。
  • c,誤り。短時間ほどSNが悪いのでセグメント方式に変換する。

7. 131I の有効半減期が 6 日であった.生物学的半減期として正しいのはどれか.1 つ選べ.
a. 16 日
b. 18 日
c. 20 日
d. 22 日
e. 24 日

正解 e

  • 131Iの物理学的半減期は8日なので、1/6=1/x+1/8 からx=24

8. 放射性医薬品の組み合わせのうち誤っているのはどれか.1 つ選べ.
a. 123I-BMIPP ― 脂肪酸代謝
b. 123I-MIBG ― 交感神経受容体
c. 18F-FDG ― ブドウ糖代謝
d. 99mTc-DMSA ― 糸球体ろ過
e. 18F-FLT ― 細胞増殖能

正解 d

  • 99mTc-DMSAは腎静態シンチ

9. サイクロトロンで製造される核種はどれか.2 つ選べ.
a. 18F
b. 131I
c. 133Xe
d. 123I
e. 82Rb

正解 a,d

サイクロトロンで製造される核種

  • 11C
  • 13N
  • 15O
  • 18F ここまではPET核種
  • 123I
  • 201Tl
  • 67Ga
  • 111In

逆に、ジェネレータで製造されるのが、99mTc(99Mo-99mTc)、81mKr(81Rb-81mKr)。

原子炉で製造されるのが、133Xe、131I、137Cs、125I、99Mo

参考)わかりやすい核医学P10

10. 18F-FDG の組織への集積について,誤っているのはどれか.2 つ選べ.
a. 投与後早期には血流の影響を受ける.
b. 脳組織ではブドウ糖と比較して約 50% の比率で取り込まれる.
c. グルコーストランスポータの種類によって 18F-FDG への親和性が異なる.
d. 腫瘍細胞と炎症細胞に特異的に集積する.
e. 細胞内ではミトコンドリアに取り込まれる.

正解 d,e

  • d,正しい。
  • e,誤り。18F-FDG-6-リン酸は細胞内で、次の酵素反応に進めない。通常の糖ならばこのあとミトコンドリア内のクエン酸回路に入る。

11. 放射性医薬品に用いられる核種に関して,正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 67Ga,111In,201Tl はいずれも半減期が約 3 日で,軌道電子捕獲によって γ 線を放出する.
b. 123I は半減期が約 8 日で,β 壊変によって γ 線と β 線を放出する.
c. 99Mo → 99mTc → 99Tc の間には永続平衡が成り立つ.
d. 99mTc は半減期が約 6 時間で,軌道電子捕獲によって γ 線を放出する.
e. 親核種 99Mo から娘核種 99mTc を取り出す手法はミルキングと呼ばれる.

正解 a,e

  • b,123Iの半減期は、13時間。131Iの半減期が8日。なのでこの文章は131Iならば正しい。
  • c,永続平衡ではなく過度平衡。
  • d,軌道電子捕獲ではなく核異性体転移によりγ 線を放出する.核異性体転移によりγ 線を放出するのは他に、81mKr

12. 内用療法に用いられる治療用核種とそのモニタリングに用いうる診断用核種の組み合わせで正しい のはどれか.2 つ選べ.
a. 14C  11C
b. 89Sr  62Cu
c. 90Y  111In
d. 131I  123I
e. 67Ga  68Ga

正解 c,d

13. 放射性医薬品の品質管理について誤っているのはどれか.1 つ選べ.
a. 放射性医薬品の試験法は「放射性医薬品基準」に定められ,「日本薬局方」には定められ ていない.
b. 市販の放射性医薬品は製造会社が品質試験を行い,基準に適合したものを供給している.
c. 使用現場である病院で調製される 99mTc 製剤は病院で品質試験を行うことが望ましい.
d. ポジトロン放射性医薬品は各製造施設毎に品質管理基準を定めている.
e. 薬事法で承認された薬剤合成装置については,定期的な点検が義務づけられている.

正解 a

  • a,日本薬局方にも定められている。

14. インビボ放射性医薬品の安全取扱いに関する以下の記述について正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 外部被ばくを低減させるために,時間,距離,しゃへいの 3 原則を遵守する.
b. ガス製剤を使用する場合は,医療従事者の職業被ばくとして作業室への拡散による内部被ばくも注意する.
c. 内用放射線治療には,細胞の殺傷を目的とした β 線放出核種を用いるため,製剤を鉛容器でしゃへいする必要はない.
d. 使用に際しては医療法,薬事法から法的規制を受けるが,放射線障害防止法の規制からは免れる.
e. 放射性医薬品基準は放射性医薬品の院内調製に関する公定書である.

正解 a,b

  • d,誤り。放射線障害防止法は、RI と放射線発生装置を規制対象としている。参考)神戸大学法令

15. 放射性医薬品による汚染の予防および拡大防止に関する記述のうち,誤っているのはどれか. 1 つ選べ.
a. 放射性医薬品の取り扱いはなるべく限られた場所,限られた面積で行う.
b. 汚染を起こしやすい箇所は,あらかじめポリエチレンろ紙で覆っておく.
c. 汚染の拡大の防止のため,施設の床面は液体が吸収されやすい材質にする.
d. 汚染の早期発見のために,頻繁にサーベイを行う.
e. 除染作業に用いた溶液,資材は放射性廃棄物になる.

正解 c

16. 検査用の放射性医薬品を投与した際に,MIRD 法で推定される被ばく線量と正の相関を示さないも のはどれか.2 つ選べ.
a. 線源臓器の摂取率
b. 投与された放射能量
c. 線源臓器から標的臓器までの距離
d. クレアチニンクリアランス
e. 核種の物理学的半減期

正解 c,d

  • c,距離が大きいほど被ばくは少なくなるので、負の相関。
  • d,クレアチニンクリアランスは腎機能が落ちると低下する。つまりクレアチニンクリアランスが高い=排泄能が保たれているということなので、RI分布が腎クリアランスに依存する場合は、クレアチニンクリアランスが高いほど、被ばくは減るということになり、負の相関を示す。

関連)MIRD法の過去問

17. 放射線防御について誤っているのはどれか.2 つ選べ.
a. 放射線による影響には確定的影響と確率的影響がある.
b. 核医学検査による患者の被ばく線量は,確定的影響を生ずる範囲にある.
c. 公衆の実効線量限度は 5 mSv/年である.
d. ポケット線量計は外部被ばくの評価に有効である.
e. ICRP 勧告では看護または介護を助ける親族の被ばくは医療被ばくであると定義している.

正解 b,c

  • b,確率的影響のみを考えれば良い範囲。
  • c,1mSv/年。

18. 放射性医薬品の取り扱いにおける放射線防護で正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 放射能が同じであれば 18F のほうが 99mTc よりも照射線量率は小さい.
b. 99mTc に対する鉛の半価層は鉄の半価層と比較して厚い.
c. 10 半減期経過すると放射能は約 100 分の 1 に減衰する.
d. 体内被ばくについては核種の物理的特性と標識化合物の生物的特性とが大きく関わる.
e. 点線源から 50 cm 離れた地点で 5 分間作業するのと,2 m 離れた地点で 1 時間作業するの とでは,後者のほうが被ばく量は少ない

正解 d,e

  • a,単位時間当たりの照射線量を照射線量率という。1放射能Bqは、1秒間の壊変数(1Bq=1秒間に1壊変)。1壊変で、18Fは511eV2本のγ線(消滅放射線科)、99mTcは141eVの1本のγ線を放出。放射線の本数・エネルギーとも18Fのほうが高くなる
  • b,誤り。半価層とは、放射線量が半分になる時の物質の厚さ。鉄の方が厚い。参考)【放射線】半価層と半減期の違いとは?
  • c,誤り。2の10乗分の1なので1024分の1。
  • d,よくわからないが正しそうだが・・・。
  • e,正しい。距離の2乗に反比例するので、4倍離れると同じ時間ならば、1/16の被曝量。時間は12倍なので、後者は前者の12/16=3/4倍の被曝量であり、後者の方が少ない。

19. RI 内用療法の際の退出について正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 90Y イブリツモマブ チウキセタンを 1,184 MBq 投与した患者の退出記録を 1 年間保存したのち廃棄した.
b. 骨転移疼痛の強い患者に対して一般病棟で 89Sr を 140 MBq 投与して疼痛緩和を実施した.
c. 131I を投与した患者の体表面から 1 m の 1 cm 線量当量率が 25 μSv/h であったので退出させ た.
d. 131I を投与した患者の介護者の被ばくが 2 mSv 以下であると見積もられたので退出させた.
e. 131I を投与した患者の体内残留放射能量が 750 MBq であったので退出させた.

正解 c,d

  • a,2年間記録は保存する必要があるので誤り。
  • b,一般病棟はだめ。
  • c,30μSv/h以下なら退出できるので正しい。
  • d,介護者の被ばくが5mSv 以下ならば退出、帰宅できるので正しい。
  • e,500MBq以下でないと退出できない。

20. 放射線診療従事者の被ばく防止に関して,誤っているのはどれか.1 つ選べ.
a. 外部被ばくの線量測定 胸部(男子)
b. 内部被ばくの防止 飲食禁止
c. 実効線量限度 5 年間 250 mSv かつ 1 年間 50 mSv
d. 皮膚の等価線量限度 1 年間 500 mSv
e. 水晶体の等価線量限度 1 年間 150 mSv

正解 c

21. 核医学診療において,診療の補助行為の範疇として,医師の指示の下に医薬品の静脈注射を行うこ とができる職種として,正しいのはどれか.1 つ選べ.
a. 診療放射線技師
b. 薬剤師
c. 看護師
d. 臨床検査技師
e. 臨床工学士

正解 c

参考)核医学検査における看護師の 静脈注射実践の現状 

22. 次の疾患と核医学検査の組み合わせで,誤っているのはどれか.1 つ選べ.
a. 認知症の鑑別診断をするため,123I-IMP SPECT を行った.
b. 難治性てんかんの焦点検索のため,123I-イオマゼニル SPECT を行った.
c. パーキンソン症候群の線条体機能判定に 123I-イオフルパン SPECT を行った.
d. 脳血管障害の脳血流定量検査のため,99mTc-ECD SPECT を行った.
e. 脳腫瘍の悪性度を判定するために 11C-メチオニン PET を行った.

正解 e

  • 11C-メチオニン PETは、放射性壊死と脳腫瘍の再発の鑑別に有用。脳腫瘍の悪性度は判定できない?

メチオニンPET

  • 脳腫瘍の診断
  • 脳腫瘍の治療効果判定
  • 脳腫瘍の再発評価

に用いられる。

参考)メチオニンPET/CT検査

23. 脳血流 SPECT 製剤に関して誤っているのはどれか.1 つ選べ
a. 123I-IMP はいったん肺に集積した後に脳に集積する.
b. 99mTc-ECD SPECT では梗塞急性期にぜいたく灌流を捉えることが多い.
c. 99mTc-HMPAO は標識後速やかに投与する必要がある.
d. 123I-IMP ARG 法では一点動脈採血で脳血流が推定できる.
e. 99mTc-ECD は静注直後の脳集積分布が一定時間保持される.

正解 b

  • 99mTc-ECD SPECT ではぜいたく血流や脳炎など高血流病変を検出できないことがある。何度か出題されている。
  • 他の選択肢が正しいということをチェックして覚えておく。
  • e:99mTc製剤は直後から一定時間保持される。一方、123I-IMPはピークに達するまでに20分程度かかり、そこから経時的に少しずつ抜けて行く。
  • 123I-IMP はいったん肺に集積した後に脳に集積する.
  • 99mTc-HMPAO は標識後速やかに投与する必要がある.
  • 123I-IMP ARG 法では一点動脈採血で脳血流が推定できる.
  • 99mTc-ECD は静注直後の脳集積分布が一定時間保持される.

24. 急性発症した右片麻痺患者の搬入時 99mTc-HMPAO 脳血流 SPECT (A) および同時期の FLAIR (B) と DWI (C) を別紙 No. 24 に示す. この症例に関する以下の記述のうち正しいのはどれか.1 つ選べ.
a. 血栓溶解療法のよい適応である.
b. 機能予後は良好と推定される.
c. アセタゾラミド負荷脳血流 SPECT のよい適応である.
d. 出血性梗塞にいたる危険性がある.
e. 外減圧術が必要となる可能性は低い.
kakuigaku11-24

正解 d

  • 梗塞部位〜周囲は血流の増大あり。いわゆるLuxury perfusion(贅沢灌流)。Luxury perfusion を呈する組織の予後は悪いとされる。脳梗塞の亜急性期に、再開通により脳血流量CBFは増加するが、脳酸素消費量は低下している。(脳組織は壊死)

25. 心サルコイドーシスに関して,正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 心室中隔の肥大は主兆候の一つとなっている.
b. 心電図異常としては,伝導障害以外に異常 Q 波もみられる.
c. 67Ga-citrate シンチグラムで心臓の異常集積がみられるが,血流異常は生じない.
d. 18F-FDG PET における左室壁のびまん性集積は陽性とは判断できない.
e. 病変部への 18F-FDG 集積を高めるために,ヘパリンや糖負荷を行うことがある.

正解 b,d

  • c,誤り。集積部位に一致して血流は低下する。
  • e,心筋バイアビリティの評価をする際には正常心筋の生理的なFDG集積を亢進させ、バイアビリティがない部位を明瞭にするために検査前血糖値が90mg/dl以下であれば糖負荷を行う。逆に、心臓の活動性病変を同定する際には、正常心筋の生理的な糖代謝を抑制する必要があるため、最低でも12時間以上の絶食を行う。

26. 心臓核医学検査で正しいのはどれか.1 つ選べ.
a. 運動負荷の際には,検査前にカフェインの摂取を制限する.
b. 201TlCl 111 MBq 投与は 99mTc 製剤 740 MBq 投与より被ばく線量が大きい.
c. 123I-BMIPP は,心臓交感神経機能の評価に用いられる.
d. 123I-MIBG は,心筋脂肪酸代謝の評価に用いられる.
e. 99mTc-PYP は,心臓サルコイドーシスの診断に用いられる.

正解 b

  • a,カフェインを制限するのはアデノシンの薬剤負荷の場合。
  • b,201Tlの半減期は73時間(3日)、99mTc製剤(MIBI、tetrofosmin)の半減期は6時間であるため、201Tlは半減期が長く、より被ばくが多くなる。
  • c,d 逆。

27. 123I-MIBG について正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 3 環系抗うつ薬で,心筋への集積が増加する.
b. 虚血性心疾患では,血流欠損よりも大きな欠損を呈することが多い.
c. 撮像機器やコリメータの種類が異なっても結果は同じである.
d. 心移植 1 ヶ月後では心筋への集積は認めない.
e. プラナー正面像で,心臓と肺の集積比を算出し,心筋交感神経機能の指標とするのが一般的である.

正解 b,d

  • a,誤り。3 環系抗うつ薬はMIBGの集積を阻害する。参考)MIBG心筋シンチグラフィとは どのような検査ですか?
  • b,正しい。血性疾患においては、虚血や梗塞周囲より広い範囲で交感神経の障害を認めることが知られている。
  • c,誤り。施設によって正常範囲なども異なる。
  • d,正しい。心臓の除神経状態であるため、心筋への集積はほぼなし。
  • e,誤り。肺ではなく肝臓。

28. 18F-FDG PET において生理的集積を示さない臓器はどれか.1 つ選べ.
a. 脳
b. 唾液腺
c. 甲状腺
d. 膀胱
e. 腎臓

正解 c

29. 18F-FDG PET で陽性描画が期待できない腫瘍はどれか.2 つ選べ.
a. 甲状腺癌
b. 卵巣癌
c. 肺胞上皮癌
d. 腎盂癌
e. 大腸癌

正解 a,c

d,陽性描出はするが尿に紛れて見えない可能性はあり。

30. 乳児肝炎や先天性胆道閉鎖症の新生児黄だんの鑑別に用いられる放射性医薬品はどれか.1 つ選べ.
a. 99mTc-フチン酸
b. 99mTc-スズコロイド
c. 99mTc-GSA
d. 99mTc-PMT
e. 99mTc-MAA

正解 d

31. センチネルリンパ節シンチグラフィに用いられる放射性医薬品はどれか.2 つ選べ.
a. 99mTc-フチン酸
b. 99mTc-スズコロイド
c. 99mTc-GSA
d. 99mTc-PMT
e. 99mTc-MAA

正解 a,b

32. β 線を放出する放射性核種はどれか.2 つ選べ.
a. 18F
b. 131I
c. 99mTc
d. 89Sr
e. 67Ga

正解 b,d

33. 神経芽細胞腫の病期診断に用いられない放射性薬剤はどれか.1 つ選べ.
a. 123I-MIBG
b. 131I-MIBG
c. 131I-adosterol
d. 18F-FDG
e. 99mTc-MDP

正解 c

34. 肺換気シンチグラフィにおける 81mKr ガスの特徴はどれか.2 つ選べ.
a. 緊急時の検査に対応できる.
b. 肺血流シンチグラフィと同日に実施できる.
c. 閉鎖回路が不要である.
d. 洗い出しが評価できる.
e. 肺胞に吸着するため,SPECT が容易に実施できる.

正解 b,c

  • a,誤り。緊急時の検査に対応できるのはMAA。
  • b,正しい。81mKr ガス、133Xeガスで同日実施が可能。ただし、投与量を変えればテクネガスでも可能。
  • c,正しい。閉鎖回路が不要なので、患者への負担が少なく、小児や呼吸状態の良くない人にも可能。
  • d,誤り。洗い出しの評価はキセノン(133Xeガス)のみで可能。
  • e,誤り。SPECTはテクネガスが推奨される。参考)肺換気シンチグラフィの最新動向

35. 肺血流シンチグラフィについて正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 永続的な肺塞栓が生じる.
b. 肺血流再分布の診断は,座位での静注が望ましい.
c. Stripe sign は肺塞栓を示す所見である.
d. 肺梗塞は,換気・血流ともに欠損になる.
e. 特発性肺動脈性肺高血圧症では,換気と血流の区域性ミスマッチ欠損になる.

正解 ?→b,d

  • a,誤り。数時間で分解され、網内系により血液から排除され、尿中に排泄される。
  • b,誤り。仰臥位安静状態での静脈注射を行う。撮影は、座位もしくは立位で行われる。
  • c,誤り。Stripe signは、肺の表面と欠損の間に帯状のRI集積を認めることで、肺塞栓を否定するサイン。肺塞栓の場合は、肺表面まで欠損を認める。
  • d,誤り。肺動脈塞栓は血管を侵す疾患→換気はそのままなのでミスマッチ欠損。
  • e,誤り?。ほぼ正常または肺野の一部に粗大な低灌流域を示す所見は小斑状不均一分布(mottled pattern)を示す。区域性は特徴的ではないはず。これも誤り?
  • 肺血流(↓)→肺換気(→):ミスマッチ
  • 肺換気(↓)→肺血流(↓):マッチ

お世話になっております。
11回35番はb,dではないでしょうか。
まずaは明らかに×(3時間で50%程度が洗い出される)
cも×(ガイドラインにものっています)
eも× おっしゃられるとおり、ほぼ正常か斑状の欠損となると思います。
bについては、座位での注射では通常、下肺への分布が多く、上肺への分布が少ないことになりますが、鬱血性心不全や肺高血圧などで再分布がおこると、この上<下の分布の差がなくなることが報告されています。よってあえて座位で注射して、本来生理的におこるはずの分布がおこらないこと、で診断するのだと思います。
dについては、肺動脈血栓はミスマッチの代表ですが、肺梗塞になると肺実質は出血性梗塞の状態で画像上もconsolidationになると思います。いわゆるhumpton humpの状態でしょうか。つまりその部分については換気も低下すると思います。(何年か失念しましたが過去にもこれを○にしないと回答数が合わない問題があったように思います・・・)
よってb,dを解答と考えますが・・・いかがでしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんがご確認よろしくお願いいたします。

Y先生ありがとうございます!

 

 

36. 唾液腺シンチグラフィにて集積亢進を示す疾患はどれか.2 つ選べ.
a. オンコサイトーマ
b. 慢性唾液腺炎
c. 多形性腺腫
d. シェーグレン症候群
e. ワルチン腫瘍

正解 a,e

37. 骨シンチグラフィで全身骨の集積を低下させる可能性のある薬剤はどれか.2 つ選べ.
a. 利尿剤
b. MRI 造影剤
c. CT 造影剤
d. ビタミン D 製剤
e. ビスホスフォネート製剤

正解 b,e

  • MRI 造影剤とビスホスフォネート製剤はリン酸化合物製剤の骨への集積を抑制する。(参考:わかりやすい核医学P132)

38. 以下の疾患と適応となる放射性医薬品の組み合わせのうち誤っているのはどれか.1 つ選べ.
a. 骨肉腫 201TlCl
b. サルコイドーシス 67Ga
c. 副甲状腺腺腫 99mTc-MIBI
d. 骨髄炎 99mTc-MDP
e. 疲労骨折 18F-FDG

  • 正解 e
  • e,疲労骨折は骨シンチか。

39. 甲状腺ホルモン過剰症状を起こす疾患や状態のうち,甲状腺の放射性ヨウ素摂取率が上昇するもの はどれか.2 つ選べ.
a. バセドウ病
b. やせ薬中毒(外因性甲状腺ホルモン摂取)
c. 無痛性甲状腺炎
d. 過機能性腺腫(プランマー病)
e. 亜急性甲状腺炎

  • 正解 a,d
  • c,e:甲状腺ホルモンは上昇するが、甲状腺の放射性ヨウ素摂取率は上昇しない。

40. 131I-adosterol 副腎皮質シンチグラフィにおいて,片側の副腎のみが強く描画され,対側が描画されなかった場合,可能性が高い疾患はどれか.1 つ選べ.
a. 脳下垂体腺腫による Cushing 病
b. 副腎皮質腺腫による Cushing 症候群
c. 副腎皮質腺腫による原発性アルドステロン症
d. 先天性副腎皮質過形成による副腎性器症候群
e. 異所性 ACTH 産生腫瘍

正解 b

  • そもそも131I-アドステロールはACTHにより刺激を受けると取り込みが亢進する。
  • つまり、ACTHが正常〜高い場合は、両側の副腎に集積を認めるということ。
  • アルドステロンはACTHを抑制しないため、原発性アルドステロン症では、健側にも軽度集積を認める。
  • 副腎皮質腺腫によるクッシング症候群の場合は、ACTHを抑制するため、健側の集積は消失する。
  • 下垂体腺腫によるACTH過剰分泌(クッシング病)や ACTH産生腫瘍の場合は、ACTHが高くなるため、両側の副腎への集積は増加する。
  • ということで、クッシング症候群と診断される。
  • 関連問題)13回60番

41. 90Y 標識抗 CD20 抗体を用いる悪性リンパ腫の内用療法について,正しいのはどれか.2 つ選べ. 図(別紙 No. 41)は症例の 111In 標識 CD20 抗体投与 49 時間後のシンチグラフィである.
a. 90Y 標識抗 CD20 抗体と 111In 標識 CD20 抗体の体内動態は類似する.
b. 111In 標識 CD20 抗体のシンチグラフィは,必要な症例に実施する.
c.111In 標識 CD20 抗体のシンチグラフィは病巣への集積を評価するために行う.
d. この症例は111In標識 CD20 抗体の血中クリアランスが亢進している..
e. 治療に適格な画像であり,骨髄や脾臓に集積を認めることから治療効果が期待される.
kakuigaku11-41

正解 a,c→a,d

  • e,誤り。脾臓・肝臓・骨髄への著明な集積を認めており、不適格症例である。

11回41番はadではないでしょうか。
aは明らかとして、
bは全例必須。eはおっしゃるように骨髄集積が強すぎて不適格と思います。
cについては病巣(リンパ腫)への集積は問わないはずです。あくまで不適格となる部位への集積があるかないか、の判断が目的だと思います。
dについて、血液プールがあること、が適格生体内分布の項目としてあり、心臓や四肢の血管にRIがみられるのが正しいInの像です。しかしながらこの症例ではこられがみられない(=クリアランスが亢進している)といえると思います。
よってadを回答と考えますが、いかがでしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんがご確認よろしくお願いいたします。

Y先生ありがとうございます!!!

関連)90YによるCD20陽性悪性リンパ腫の治療とは?

42. 塩化ストロンチウムによる骨転移の疼痛緩和治療について正しいのはどれか.1 つ選べ.
a. ガリウムシンチグラムにて陽性の骨転移が適応となる.
b. 骨髄抑制がなければ 1 ヶ月間隔で治療を繰り返すことができる.
c. 強オピオイド製剤との併用が可能である.
d. 放射性同位元素 (89Sr) の半減期を過ぎるまでは隔離病棟への入院を要する.
e. 骨転移数が多い患者は適応にならない.

正解 c

  • a,誤り。骨シンチにより集積を認め、同部位に難治性の疼痛がある場合。
  • b,誤り。骨髄抑制との兼ね合いから少なくとも3ヶ月以上空ける必要がある。
  • c,正しい。ただしSrによる治療は標準的な鎮痛薬に置き換わるものではなく、NSAIDsやオピオイドで十分な疼痛コントロールができない患者のみに使用する。また、WHO疼痛緩和ラダーは併用する。
  • d,誤り。周囲への被ばくは非常に少ないため外来で可能。
  • e,誤り。多発でももちろん適応になる。

43. 70 歳代,男性.主訴:物忘れ.1 年前より物忘れがひどくなり,本人および家族の精査希望にて来 院.MMSE=22 点.神経学的所見は異常なし.18F-FDG PET を施行した(別紙 No. 43:図 1,2). 正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 後頭葉の代謝は保たれている.
b. 塩酸ドネペジルが保険適応になっている.
c. 疾患は一般的には歩行障害,尿失禁を伴うことが多い.
d. アミロイドイメージングを施行すれば大脳皮質への集積はないものと予想される.
e. 123I-ioflupane によるドパミントランスポータイメージングを施行すれば高い確率で線条体 の集積が低下しドット状にみえることが予想される

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正解 a,b

  • 後部帯状回から楔前部の代謝及び血流低下あり。アルツハイマー型認知症が疑われる。
  • b,塩酸ドネペジルは、アルツハイマー型認知症、DLBで保険適応となっている。
  • c,これは正常圧水頭症。
  • d,アミロイドイメージングでは、後部帯状回から楔前部、頭頂葉、前頭前野などの大脳皮質や線条体において集積を認める(Alzheimers Dement 7:257-262,2011) 関連記事)アミロイドPETとは?

44. 80 歳代,女性.4 年前から食行動の変化や物忘れが出現し,徐々に食欲が低下した.背側骨間筋の著明な萎縮と線維束れん縮が出現したため近医を受診し,神経伝導検査で下肢末梢神経の速度低下 が認められたため精査となった.認知機能は HDS-R 4/30 点と低下し,3 年の経過で MRI 上,脳萎縮や深部白質の高信号を認めた.123I-IMP SPECT および統計画像解析 (3D-SSP) で別紙 No. 44 の画 像を得た.可能性の高い疾患を 2 つ選べ.
a. レビー小体型認知症
b. 脊髄小脳変性症
c. 前頭側頭型認知症
d. 皮質基底核変性症
e. 筋萎縮性側索硬化症

kakuigaku11-44kakuigaku11-44-2

正解 c,d?e?

45. 70 歳代,女性.類もやもや病.MRI では両側深部白質病変を認め,MRA,DSA では左中大脳動脈 閉塞および右中大脳動脈高度狭窄を指摘されている.A は 7 年前,B は今回施行した 15O-PET である.なお,血液ガス,血算は正常範囲である.正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 安静時 CBF は CO ガス吸入によって評価する.
b. 検査は通常 2 日に分けて行われる.
c. 今回の検査では脳酸素代謝予備能は保持されている.
d. 脳循環予備能は悪化している.
e. 現時点での血行力学的脳虚血リスクは高い.

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正解 d,e

  • a,血流の測定には15O-H2Oの静注または、15O-CO2の吸入を用いる。酸素代謝は15O-O2を用いる。
  • c,悪化している。酸素摂取率は増大しており、misery perfusionの状態。

46. 40 歳代 男性 感冒様症状,高熱,意味不明言動,意識障害出現のため来院.入院後の頭部 MRI T2 強調像(図 1),脳血流 SPECT(図 2)を別紙 No. 46 に示す.もっとも考えられる診断として正しいのはどれ か.1 つ選べ.
a. 側頭葉てんかん発作期
b. 脳梗塞亜急性期
c. ヘルペス脳炎
d. Creutzfeldt-Jakob 病 (CJD)
e. ミトコンドリア脳筋症 (MELAS)

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正解 c

47. 50 歳代,男性.30 歳頃から年に数回の頻度でラーメンを食べた時などに右半身の脱力発作や言語 障害が出現した.15O-PET 検査(別紙 No. 47)で misery perfusion を示す領域として,誤っているの はどれか.2 つ選べ.
a. 左前頭葉皮質
b. 左側頭葉皮質
c. 左後頭葉内側皮質
d. 左基底核部
e. 左視床

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正解 c,e

  • misery perfusionは、血流は減っているのに酸素摂取率は保たれる。
  • 左前頭葉皮質、左側頭葉皮質、左基底核部ではこの現象が見られる。

48. レビー小体型認知症について正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 認知症の中で最も多い疾患である.
b. ドーパミントランスポータイメージングにて線条体集積は増加する.
c. 脳血流シンチグラフィにて後頭葉の血流低下を認める.
d. MRI にて後頭葉の有意な萎縮を認める.
e. 123I-MIBG 心筋シンチグラフィにて心集積は低下する.

正解 c,e

  • a,認知症で最も多いのはアルツハイマー型認知症。
  • b,誤り。低下する。

49. 70 歳代,女性.二度の房室ブロックがあり,近医でペースメーカーを植え込まれたが,その後心室頻脈のため,搬入された.冠動脈造影検査で狭窄病変は否定されている.入院中に実施された核医学検査を別紙 No. 49 に示す.正しいのはどれか,2 つ選べ.
a. 18F-FDG PET 検査では絶食が不十分のため,心基部が描出されている.
b. 18F-FDG の心筋への集積は viable な心筋を描出している.
c. 18F-FDG の心筋への集積は活動性炎症所見を反映している.
d. 18F-FDG の心筋への集積は心筋血流の低下した部位に一致している.
e. この所見の確定のためには造影 MRI 検査を施行すべきである.

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正解 c,d

  • サルコイドーシスの症例。サルコイドーシスの活動性病変を見る場合のFDG-PET検査では、12時間以上の絶食により心筋への集積を抑える。
  • c,活動性炎症所見を反映している。ドックなどで行われる通常のFDG-PET検査とは異なる。
  • d,心臓サルコイドーシスの活動性病変に一致して、血流が落ちる。
  • e,造影MRIの遅延像で中層優位に遅延造影を認めることがあるが、これで確定とはならない。確定はやはり生検及び他疾患の除外か。

50. 60 歳代,男性.運動時に左胸痛を自覚し来院した.心電図では V2 から V5 誘導で陰性 T 波が認められた.診断目的に施行された 201TlCl アデノシン負荷心筋血流 SPECT を示す.正しいのはどれか.1 つ選べ.
a. 左回旋枝領域の心筋虚血である.
b. 左回旋枝領域の心筋梗塞である.
c. 対角枝領域の心筋虚血である.
d. 対角枝領域の心筋梗塞である.
e. 再分布は認められない.

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正解 c

51. 60 歳代,女性.労作時息切れがあり完全房室ブロックを認める. 67Ga シンチグラフィと胸部 CT との fusion 像(左)と 201TlCl シンチグラフィと胸部 CT との fusion 像(右)を別紙 No. 51 に示す.正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 冠危険因子が多いほど発症しやすい.
b. 労作時胸痛をしばしば認める.
c. 心内膜心筋生検による組織診断率は約 80% である.
d. 18F-FDG の心筋への異常集積は診断上有用な所見である.
e. ステロイド治療の適応である.

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正解 d,e

52. 70 歳代,男性.整形外科全身麻酔手術術前検査として,アデノシン負荷/安静 99mTc 心筋血流 SPECT 検査が施行された.SPECT 像を示す.手術に際しての心事故リスクとして正しいのはどれか.1 つ選べ.
a. <5%
b. 20%
c. 30%
d. 50%
e. 80%

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正解 a

  • 明らかな血流低下や再分布を疑う所見なし。
  • TIDなど認めず。

53. 症例 1,2 はいずれも 60 歳代,男性,非虚血性の心不全で入院中である.123I-MIBG シンチグラ フィを施行した.それぞれの planar 正面像を別紙 No. 53 に示す.123I-MIBG シンチグラフィ 4 時間後像心臓/上縦隔比 (H/M) は,症例 1 で 1.86,症例 2 では 1.35 であった. 正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. H/M は左室駆出率や血中 BNP と独立した予後予測因子である.
b. 予後不良が予測されるのは症例 1 である.
c. β ブロッカーによる治療効果が期待できるのは症例 2 である.
d. 左室収縮同期性が同等とすれば心臓再同期療法による効果が期待できるのは症例2である.
e. 致死性不整脈発生の危険性が高いのは症例 2 である.

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正解 a,e

54. 60 歳代,男性.2 年前に前下行枝と右冠動脈にそれぞれ左内胸動脈,橈骨動脈グラフトを用いた冠動脈バイパス術を受けた.最近,労作で狭心症状が出現するようになったため,薬剤負荷心筋シンチグラフィが行われた.本画像の所見として,誤っているのはどれか.1 つ選べ.
a. 前下行枝のバイパス吻合部の末梢に高度の狭窄が疑われる.
b. 右冠動脈へのバイパスに高度の狭窄が疑われる.
c. バイパス近位の中隔枝と対角枝領域に一過性虚血が認められる.
d. 負荷時一過性左室拡大を認める.
e. 負荷時に右室描出が目立つ.

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正解 a

  • a:末梢にというのが誤りか。
  • b~e:いずれも認める。

LAD

55. 10 歳代,女性.陸上長距離選手.2 週間前から左下腿の痛みを自覚.骨単純写真,骨シンチグラム を別紙 No. 55 に示す.最も考えられるのはどれか.1 つ選べ.
a. avulsion fracture
b. blowout fracture
c. fatigue fracture
d. insufficiency fracture
e. pseudofracture

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正解 c

  • 左脛骨骨幹部に骨シンチにて限局的な集積あり。
  • 一方でレントゲン上ははっきりしない。疲労骨折を疑う所見。

56. 別紙 No. 56 は,肺癌患者の病期診断のために撮られたほぼ同時期の骨シンチグラフィと 18F-FDG PET/CT である(図 1:骨シンチグラフィ正面像,図 2:18F-FDG PET 全身像,図 3:骨盤部 18F-FDG PET/CT 融合像,図 4:骨盤部 CT 像).正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 骨シンチグラフィでは全身骨に多発性の異常がある.
b. 18F-FDG PET では,全身の骨に異常集積がある.
c. CT で骨に変化がないので,骨転移は否定的である.
d. 骨の病変を評価する場合,骨シンチグラフィのみで十分である.
e. 癌細胞が骨髄に拡がった骨梁間型の骨転移が考えられる.

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正解 b,e

  • 骨梁間型の骨転移は、FDG-PETやMRIのみで描出されることが多い。

57. 60 歳代,女性.X 年 1 月左大腿部の腫脹,4 月に左鎖骨上リンパ節腫脹をきたし 5 月に 18F-FDG PET/CT 検査を行った.18F-FDG PET/CT の MIP 像(図 1A),頸部(図 1B),縦隔(図 1C),骨盤 部(図 1D,E)の PET/CT 像を別紙 No. 57 に示す.左鎖骨上リンパ節生検で扁平上皮癌が検出された.原発疾患として最も考えやすいのはどれか,1 つ選べ.
a. 食道癌
b. 膀胱癌
c. 子宮頸癌
d. 肺癌
e. 下咽頭癌

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正解 c

  • 両側鎖骨下、縦隔、左骨盤内に異常集積あり。リンパ節転移の疑い。
  • b,膀胱癌は90%以上が尿路上皮癌(移行上皮癌)。

58. 89Sr の適応症例でないのはどれか.2 つ選べ.
a. ヘモグロビンが 7.6 g/dL である.
b. 骨シンチグラフィで集積陰性の多発骨転移を有する.
c. 血小板が 7.6 万 /mm3 である.
d. 余命 3 ヵ月程度と見込まれる.
e. 4ヶ月前に 89Sr による治療を行ったが再び痛みが出てきた.

正解 a,b

重篤な骨髄抑制とは、具体的には

  • ヘモグロビン量<8g/dl
  • 白血球数<2,000/μL
  • 好中球数<1,000/μL
  • 血小板数<50,000/μL
    (治療の適正使用マニュアル)

59. 50 歳代,女性.右耳鳴を主訴に来院した.既往歴に高血圧あり.造影 MRI と 123I-MIBG シンチグ ラフィを示す.可能性が高いのはどれか.1 つ選べ.
a. 血管腫
b. 髄膜腫
c. 悪性リンパ腫
d. 悪性黒色腫
e. グロムス腫瘍

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正解 e

  • 右小脳橋角部に造影効果を有するextra-axial tumorあり。123I-MIBG シンチグ ラフィで集積あり。

60. 50 歳代,女性.甲状腺乳頭癌の全摘術後に初回放射性ヨウ素内用療法が施行された.正しいのはどれか.2 つ選べ.
a. 内用療法前日より前処置としてヨウ素内服を開始する.
b. 内用療法治療前に甲状腺刺激ホルモンを十分に上昇させる.
c. 前処置として rhTSH 使用のよい適応である.
d. 両側肺に異常集積を認める.
e. CEA(癌胎児性抗原)の異常高値が予想される.

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正解 b,d

  • a,ヨードは制限して甲状腺刺激ホルモン(TSH)を十分に上昇させる。
  • b,甲状腺刺激ホルモン(TSH)を十分に上昇させ131Iの甲状腺への取り込みを促す。
  • d,両側肺に異常集積を認め転移を疑う。