2018年に実際に専門医試験を受けられて合格されたペンネーム

  • 田所 浩二先生
  • a先生
  • サイレントもにゅ先生
  • Y先生
  • ちぇるしぃ先生
  • Dr_sonic先生

の先生方に解答作成を手伝っていただきました。ありがとうございました。

解答ここはこうじゃないかなどございましたら、一番下のコメント欄に記載いただければ幸いです。

基礎(1-15)

1,

正解:a

全身に 1 グレイ(1,000 ミリグレイ)以上の放射線を一度に受けた場合、さまざ まな臓器・組織に障害が生じ、複雑な臨床経過を辿ります。この一連の臓器障害を、 急性放射線症と呼びます。この時間経過をみると、典型的には、前駆期、潜伏期、発 症期の経過をたどり、その後、回復するか死亡します。

被ばく後 48 時間以内に見られる前駆症状により、おおよその被ばく量を推定する ことができます。1 グレイ以上の被ばくで、食欲不振、悪心、嘔吐と言った症状が見 られることがあります。4 グレイ以上の被ばくをした場合、頭痛などを訴えることが あります。6 グレイ以上被ばくした場合、下痢や発熱といった症状が現れることがあ ります。  その後、潜伏期を経て、発症期に入ると、線量増加とともに造血器障害、消化管障 害、神経血管障害の順で障害が現れます。これらの障害は、放射線感受性の高い臓器 や組織を中心に現れます。概して線量が多いほど潜伏期は短くなります。 皮膚は大人の体で 1.3 ~ 1.8m2 とかなり大きな面積を持つ組織です。被ばく直後 に初期皮膚紅斑がでることもありますが、一般に皮膚障害は、被ばく後 2 ~ 3 週間経ってから現れます。

https://www.env.go.jp/chemi/rhm/kisoshiryo/attach/201510mat1s-01-8.pdf

2,

正解:b

  • a:脳 45Gy
  • b:肺 17.5Gy 
  • c:肝臓 30Gy  
  • d:小腸 40Gy 
  • e:脊髄 47Gy

3,

正解:c

2011年(2)の焼き直しだと思います。

関連)放射線科専門医過去問頻出問題 基礎【DNA損傷と修復】

4,

正解:b?

いずれもα/β比が低いので寡分割照射でよいかと思いますが、値が2~4でどれほどの違いがあるのか知りません。腫瘍と正常組織のα/β比の大小が重要なのだと思います。とすると、
a:2=2
b:2<3
c:3>2
d:3=3
e:4>3
となり、仲間はずれはbとなるのでこれが答えと思いましたが、全く根拠はありませんし、自信もありません。

5,

正解:c,e

過去問類題です。過去には荷電放射線を選ばせる問題も出ており、焼き直しだと思います。

6,

正解:a

  • a:その通り
  • b,c:関係なし
  • d:半減期の2倍で放射能は1/4
  • e:実効半減期  1/Teff = 1/Tphys + 1/Tbiol

7,

正解:a,d

  • CT値は物質の密度に比例。
  • この問題は単純にCT値と物質の該当する組み合わせを選ぶだけなので、国家試験レベルですね。
  • 図A 空気、B脂肪、C水、D 骨格筋、E骨

8,

正解:a,e
a ○:その通り
b ×:STIRでは、脂肪だけでなく、同じT1回復をするような血腫などの信号も抑制される。
c ×:GRE法などでも可能
d ×:CHESS法より磁場不均一に強いが、影響されないことはない?
e ○:その通り

9,

正解:d,e

https://www.vigoment.co.jp/aboutdicom5.html

10,

正解:c

  • c:見読性

11,

正解:c,e

毎年必ず問われる放射線防護のお話です。女性の被曝線量は、

  • 妊娠可能な女性 :実効線量 5mSv/3月
  • 妊婦 :実効線量 1mSv/妊娠期間(妊娠したことを申し出た時から出産まで)

なのでeは正解です。

cの業務調整もICRPで言われています。

 

妊娠中の女性が放射線又は放射線物質を取り扱う作業を完全に避ける必要があるとか、指定放射線区域に入る又はその中で作業するのを防止しなければならないという意味でではないとも記載されてるので、aは不正解になります。

12,
正解:a,b
a 公衆b 公衆c 職業d 医療e 医療でいいと思いますが、調べるとRI検査・治療中の患者と接する場合はa,bを医療被曝とする考え方もあるようです。ただ、この中から選ぶなら解答はa,bでよいでしょう。

13,

正解:d (b?)

b 撮影するときに術者は血管造影室の外にでるから関係ない?

14,

正解:b

  • b:0.15Gy

15,

正解:b

放射線防護の3原則には正当化と最適化と線量限度の尊守があり、正当化とは患者の受ける医療行為がその患者にとって役に立つというもの。

最適化とは診療に適切な線量を管理すること。装置や患者の体格、あるいは目的とする診療情報など様々な条件で変わってくるがこれらを適切な線量管理を行うこととあります。

そうなると選択肢b以外は最適化であり、bは正当化に当てはまります。

診断(16-70)

16,

正解:e
MRAではMIP(maximum intensity projection)を用いる。

17,

正解:d

脳膿瘍、悪性リンパ腫、海綿状血管腫、ヘルペス脳炎はいずれも拡散強調像が診断に有用となります。血腫の拡散値は時期により様々なので、示しにくいという表現からはbが正解となりそうです。

※追記    田所先生からのご指摘通り脳神経のカテゴリー出題であるため、海綿状血管腫はおそらく脳内海綿状血管腫のことでしょう。そう考えると脳内血腫が正解となりそうですね。

拡散制限をきたすものは大きく分けて3種類です。

  • ①細胞性浮腫 e
  • ②粘稠度が高い ab
  • ③細胞密度が高い c

問題のカテゴリーは中枢神経系なのでdは脳に発生する海綿状血管腫とすると、拡散制限はきたしづらいので正解の選択肢になるかと思います。

18,

正解:b,c

  • a:血管性浮腫→細胞性浮腫
  • d:亜急性期→超急性期
  • e:低信号→高信号

19,

正解:c,d

静脈性血管腫(静脈奇形)は造影MRIやSWIで特徴的なアンブレラサインが見られます。

20,

正解:a

感染性脳動脈瘤はMCA領域に多い。

21,

正解:a

a 正しくは T1 black hole です。引っ掛け問題ですね。

22,

正解:a

  • a:髄膜腫はNF2。
  • 星細胞腫はNF1に合併するが、脊髄星細胞腫と限定されると?

23,

正解:e

耳下腺多形腺腫とワルチン腫瘍に関しては過去問でも頻出ですね。多形腺腫とワルチン腫瘍はいずれもFDG高集積となります。性差や局在、ADC値、造影パターン、99mTcは多形腺腫とワルチンの鑑別で重要です。

24,

正解:d

  • 過去問に類題あり

25,

正解:b,e

  • a x
  • c 弛緩部型真珠腫はしばしばPrussak腔に生じる。
  • d 内側に偏位させる。

関連:真珠腫性中耳炎とは?CT画像所見のポイント・分類は?

26,

正解:d,e

  • a:ムーアの人体発生学によると半椎:正常では椎体の2ヶ所で軟骨化中心が出現するが、半椎は1ヶ所しか出現せず、ついで椎弓の半分は形成されない為に生じる.
  • b:通常、臨床的症状がない。
  • c:蝶形椎は左右対象

27,

正解:

強直性脊椎炎は脊椎、仙腸関節、股関節に起こる多発性関節硬直です。画像所見は仙腸関節面の硬化像や侵食像、脊椎周囲靭帯骨化像、椎体終板骨破壊像、環軸椎亜脱臼などです。選択肢全てが当てはまりそうですが、、、

28,

正解:d

無腐性骨壊死(=無菌性骨壊死):特定部位の骨組織が、放射線など感染症以外の原因で骨細胞を栄養する血流の供給が断たれ発生した病理学的変化。臓器移植、膠原病、ステロイド、アルコールなどが原因。好発部位:大腿骨頭、上腕骨頭、距骨、月状骨、舟状骨など。

29,

正解:c

線維性骨異形成の好発年齢は若年と記載があります。その他の選択肢は正解なので答えはcとなります。

30,

正解:b

  • b:巨細胞腫の好発年齢は20−30代 骨端線は閉じている

31,

正解:a

出ました最も低いのはどれかという設問。

無気肺、カルチノイド、硬化性肺胞上皮腫はいずれも造影効果が強いため除外できますが、残りの過誤腫と腺癌に関しては文献でも様々な見解なのでよくわかりません。比較すると腺癌の方が染まりが悪そう?

追記

https://www.haigan.gr.jp/guideline/2014/1/140001040100.html 造影CTで造影効果がほとんどみられない場合(15HU以下)には強く良性が示唆されるが,造影された場合の質的診断は困難と結論付けられる。 と記載があり、わざわざ充実型と記載した悪性のbは答えになりづらいのではないかと推察しました。

32,

正解:a

PET/CTではある程度大きい脳転移は分かりますが、一般的には造影MRIが有用。

33,

正解:a,c

cは知りませんでした・・・。

34,

正解:b

  • b:急性好酸球性肺炎は肺水腫様

35,

正解:a,c or c,d

肺結核の活動性に関しては、濃度の高い小葉中心性結節や分岐状結節が特徴との記載がありました。その意味でcの粟粒結節は正解になりそうです。

空洞結節と浸潤性病変で悩みましたが、浸潤性病変というのがinfiltrationではなくconslidationなら器質化影も含んで慢性期病変に入るのか?  ただし空洞に関しても慢性期乾酪壊死巣でも見られるのでどうなんでしょう。絞れませんでした。

36,

正解:a or d

空洞性肺転移をきたしやすいのは、多くは扁平上皮癌(男性では頭頸部癌、女性では子宮頸癌)。腺癌では頻度が低いが大腸癌でも報告あり。他に、血管肉腫は薄壁空洞性転移を来たし、気胸を起こすこともあることが知られている。
選択肢の中では膵癌と甲状腺癌が比較的頻度が低いと思われますが、どちらも症例報告はあるようで、どちらの方が頻度が高いか低いかというデータは見つけられませんでした。

cf.頻度が低いものを選ぶ問題は解答が割れやすいので出来れば避けて頂きたいと思いました(公式な解答も公表されていませんし)。この問題の場合であれば、「空洞性肺転移を来たすものとして頻度が高いものを選べ」というほうが実臨床的にも有用かと思います。(ここでこんな愚痴を言っても仕方ないですが・・・)

37,

正解:c

38,

正解:a

39,

正解:c,d

頻出の英語問題で類題も過去にあります。

40,

正解:e

cについては、70%が右冠動脈優位型という報告が多いですが、50%という報告も見られます。ですが、eのほうが確実に正答なのでこの場合cは×と考えます。

41,

正解:b

大動脈弁は肺動脈弁の右後方が正解です。類題が医師国家試験でも出題されています。

  • x a 左室
  • ◯  b
  • x c  
  • x d  左室
  • x e ?

42,

正解:e

43,

正解:c

高安動脈炎に関しての出題です。今年4月からFDG-PET/CTが適応になったので旬な問題ですね。血管壁の状態は動脈後期相が有用でdouble ring enhancementが有名な所見です。cが誤っている選択肢となります。

44,

正解:d

昨年の過去問の改変

45,

正解:e

c、dの選択肢に関しては普段意識していないので難しいですね。結局、モニタはフィルムよりも空間・濃度分解能が劣るということを知っておきなさいという問題ではないでしょうか。2006年第8問(正解d)、第10問(正解d)はモニタがフィルムよりも劣っている点があるという問題が出ています。

a 誤り 部屋の照度への配慮は必要です。部屋を暗くして読影します。

b 誤り 5Mピクセル(500万画素)推奨です。2012年第14問で出題があります。診断専門医試験2015年第3問にも出題されています。

c 誤り 腫瘤でなく、石灰化の方でピクセル等倍表示が要求されます。 実寸表示ではいかなるデジタムマンモグラフィも、モニタ固有のピクセルサイズによって画像が構成されており、非常に情報の少ない画像となっている。モニタのピクセル数が少ないモニタでは、それがより顕著になり、ピクセル数が多いモニタでは精細となる。拡大操作を行うことにより、表示画像の情報量が回復し、相対分解能が上昇する。理論的には、ピクセル対応表示(ピクセル等倍表示)で元来持っている空間分解能を発揮できる。したがって、現画像のピクセルが小さな画像ほど、それがもっている画像情報を発揮するためには高い拡大率が必要である。 腫瘤は拡大しすぎることによりコントラストが感じられなくなり、辺縁がぼけるため、比較的小さな拡大までに判断する。一方、石灰化はピクセル対応表示までは拡大によりその存在診断・形態診断能とも改善するため、その原画像のもつ能力を発揮できるまで拡大操作を行う。少なくとも、石灰化の存在を見逃さないための拡大率を知り、存在が認められた、あるいは疑われた場合にはピクセル等倍拡大を行うことが要求される。そのためには、最低限、石灰化の発見に必要な拡大率を意識し、操作に習熟することが必要である。(マンモグラフィガイドライン 第3版増補版)

d 誤り デジタルマンモグラフィ原画像のピクセルサイズはモニタのそれよりも小さく、ピクセル数が多いため、モニタに表示するためには原画像を任意の大きさに縮小あるいは拡大する作業(再構成)が必要である。(マンモグラフィガイドライン 第3版増補版)

e 正解 空間分解能は、モニタのピクセルの大きさと数によって規定される。実寸表示では、原画像のピクセルサイズがどれほど小さくても、空間分解能はモニタのピクセルサイズに依存するため、情報は乏しい。濃度分解能は、モニタの輝度とモニタのもつ階調に規定される。(中略)だが、それでもフィルムー高輝度シャウカステン観察時に濃度分解能にははるかに及ばず、濃度・コントラストの変更操作が必要である。(マンモグラフィガイドライン 第3版増補版)

46,

正解:a

  • 過去問通り

47,

正解:d

非浸潤性乳管癌の超音波所見は、拡張した乳管構造内に低エコー域を認めます。

48,

正解:c

新生児、clockwise whirlpool sign→中腸軸捻転
治療:開腹での捻転解除、Ladd靭帯切離(Ladd手術)

49,

正解:d,e

過去問に同じ問題あり

50,

正解:e

  • a:GrossA→食道と気管の交通なし。
  • b:RDS→肺容量の減少,拡張不良が所見の中心 を担い,びまん性透過性低下,エア・プロンコグラム,網状顆粒状陰影
  • c:健側偏位
  • d:両肺に広がる不均一な斑状影(小無気肺) 過膨脹(胎便によるair trapping) 気胸、気縦隔

51,

正解:e

SPIO造影剤は網内系に取り込まれる陰性造影剤であるため、網内系構造が保たれるFNHには造影効果を認めます。

52,

正解:a,e

  • a ○:添付文書によると、排泄は57%が尿中、39%が糞中です。約半量といえばそうですが(約60%のほうが正しいと思いますが)、他の選択肢からは解答としてaを選ばざるを得ません。
  • b ×:EOBは40%が肝細胞に特異的に取り込まれ胆汁中に排泄。
  • c ×
  • d ×:低信号
  • e ○:早期HCC(高分化HCC)は一般に正常肝と類似の動脈/門脈血流を示し、通常のdynamic CTでは検出困難なことが多い。EOB-MRIであれば肝細胞相でのdefectとして同定可能であり、検出に有用。

53,

正解:a

尾状葉はSpiegel 葉、肝部下大静脈部、尾状突起部の 3 つに分類され、尾状突起部は一番尾側にあたるそうです(分類自体知りませんでした)。

https://radiology.bayer.jp/static/pdf/publications/nichidoku_iho/2014_59/59_22.pdf

54,

正解:a

  • 動脈相で早期濃染するものを外す?

55,

正解:c

膵癌を示唆する所見はaの低エコー腫瘤とeの主膵管拡張が挙げられ、さらにbの石灰化は背景膵の慢性膵炎、dの嚢胞性病変はIPMNと考えればいずれも膵癌のリスクファクターとなるためスクリーニングで重要な所見です。cのびまん性脂肪浸潤は選択肢の中だと重要性は低くなります。

56,

正解:a

a ×:背側膵からの膵液が、小さく狭い副乳頭に流出するため、膵液がうっ滞し、慢性膵炎が見られることが多い(dorsal pancreatitis)。検出にはMRCPが有用。慢性膵炎からの膵癌発生というルートもなくはないと思いますが、他の選択肢がすべて合っているのでこれを正答と考えます。
b ○:総胆管と主膵管は括約筋の収縮する十二指腸壁内で合流します。
c ○
d,e ○:膵胆管合流異常では、胆汁と膵液の相互逆流によって胆管炎、胆石、胆道癌、膵炎を起こしやすい。

57,

正解:b

b 常染色体劣性遺伝

58,

正解:b,c

  • d:IgG4高値はIgG4関連硬化性胆管炎

59,

正解:e

Meckel憩室の好発部位はTreitz靭帯より肛門側100cm程度の回腸となるので、eが誤ってる選択肢となります。

60,

正解:e

e :胃底腺ポリープはH.pylori非感染胃に出来ます(fornixや体部大彎側に多い)。
a~d:H.pylori感染を疑う所見

61,

正解:c,e

  • a x 逆行性感染が原因
  • b x
  • c ◯ 細菌が発生するエンドトキシンにより尿蠕動が低下し、閉塞機転がないにも関わらず腎盂、尿管が拡張しやすいそうです。
  • d x 単純CTによる診断は推奨されていません。
  • e ◯ 膿瘍形成など難治性の病態の可能性を考えて、ということだと思います

62,

正解:a

63,

正解:a

  • 前立腺肥大症による尿閉で膀胱壁の肉中形成をきたすのでaが正解となります。
  • b.主として移行域の腫大
  • c.PSAは高値をきたします。
  • d.T2信号は不均一ですね。
  • e.肥大結節は腺構造優位と間質優位で信号が異なりますが辺縁域よりは拡散値が低下しています。なのでPCと鑑別になることがあります。

64,

正解:b

a ×:CT,MRIでの脂肪の存在の証明が診断根拠。DSA(Angiography)では微小動脈瘤が見られることがあるが、スクリーニングとしては不適。
b ○:CTUで尿管壁肥厚や周囲の軟部影を認める
c ×:KUBや単純CTでスクリーニング
d ×:スクリーニングとしてはCTや膀胱鏡など
e ×:US。あるいはdynamic MRIで血流低下を見る。

65,

正解:c

66,

正解:c

  • c:膀胱浸潤はstage 4A→CCRT

67,

正解:c

子宮内膜症の発生頻度に関してはいい文献が探せませんでした。ただ、前方の子宮円索の発生頻度は低いように感じます。

68,

正解:c

骨生検はCT下で行うのが一般的。

69,

正解:d,e

  • a 腋窩動脈穿刺は放射線科領域でほとんど行うことはないと思いますが、普通に考えて上腕動脈よりもリスクは高いと思われます。
  • b 皮膚のしわと大腿骨頭の位置関係には個人差が大きいので(肥満患者など)、必ず透視下に骨頭の位置を確認します。
  • c 順行性穿刺は大腿動脈や膝窩動脈のPTAなどで行うことがありますが、通常の逆行性に比べて穿刺の難度が高いです。ただ、逆行性にしても順行性にしても、穿刺部の目安は骨頭の真ん中です。(IVRマニュアル第2版)
  • d 上腕動脈は正中神経障害のリスクが高いです。橈骨動脈は心カテやAライン確保などよく使うので、比較的安全だと思います。
  • e その通りです。

70,

正解:a,b(?)

  • a:◯
  • b:?
  • c:×DIC傾向の人には止血効果は乏しい
  • d:×プッシャーあるいは生食フラッシュにより留置
  • e:×ファイバーに形成された血栓により血管を閉塞させる

核医学(71-85)

71,

正解:b,e

恒例の半減期問題

  • a.18F 110分
  • b.67Ga 3日
  • c.99mTc 6時間
  • d.123I 13時間
  • e.131I  8日

72,
正解:a,b

過去問に類題あり。

73,

正解:e

e 皮下注射

74,

正解:b

  • a:鉛の防護衣は150keV以下のX線に有効.FDGは511keV
  • b:◯
  • c:?
  • d:外来患者にも投与可能
  • e:放射線医薬品取り扱いガイドラインによると<一時保管容器に廃棄された放射性廃棄物は、医療機関の放射線安全管理責任者の指示 にしたがって、保管廃棄室の専用のドラム缶に封入して保管廃棄しなければならない。廃棄物の処理は、指定された廃棄業者に委託する。>

75,

正解:b,d

  • a.18F FDG-PET  1時間後
  • b.骨シンチ    3時間後
  • c.Gaシンチ  2日後
  • d.123I甲状腺シンチ   3,6,24時間後
  • e.MIBG心臓シンチ  15〜30分後(早期相),3〜4時間後(後期相)

76,

正解:a

  • a ○:123Iは甲状腺内で有機化される。99mTcO4-は同様に甲状腺に取り込まれるが有機化されないため、甲状腺ホルモンの合成に利用されることなく再び血中へ放出される。

77,

正解:c

c 排尿

78,

正解:b,d

123I-ioflupane

  • 集積低下あり:パーキンソン病、レビー小体病、多系統萎縮症、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症
  • 集積低下なし:本態性振戦、薬剤性および心因性パーキンソニズム、アルツハイマー

123I-MIBG

  • レビー小体病(PD、DLB)で集積低下。
  • MSA-Pで軽度低下
  • PSP、CBD、本態性振戦でほとんど正常

79,

正解:e

Misery perfusion 領域(「貧困潅流症候群」と言われ、代謝の要求に比して十分な血流が無く哀れな状態になっている訳で、まだ血流の改善を図れば梗塞にならないよう救命出来る状態)はOEFが上昇しています。

脳循環調節に関してはこのサイトで詳しくまとめられています。

http://square.umin.ac.jp/TNMT/SHOKO/287.html  教育講演「脳循環の調節機序」

80,

正解:e

  • e ○:可逆的虚血心筋か非可逆的障害心筋かの鑑別、つまり心筋viabilityを評価して、血行再建術の適応などを判断する。

81,

正解:c

硬化性病変は集積しやすく、破骨性病変は集積しにくいです。

82,

正解:a

83,

正解:c

線維性骨異形成のFDG集積は他選択肢に比べて低いです。

84,

正解:e

異所性胃粘膜シンチグラフィには99mTcO4を用いる。
(以下、添付文書より)
99mTcO4は静脈内投与後、速やかに血中から消失し、唾液腺、甲状腺および胃粘膜に特異的に集積する。その後、腎から尿へおよび腸から糞への2つのルートで体外へ排出される。
・静脈内投与後1日で約30%が尿中へ排出され、それ以降尿中への排泄はわずかである。一方、その時期から糞中排泄が次第に増え始め、投与後8日には投与量の約60%が排泄される。

よって、投与30分後に陽性描画されないのは大腸です。

85,

正解:c

c 2010年より、専門医教育研修を受けたものが当該医療機関で実施する場合に限り、1110MBq(30nCi)術後のアブレーションを目的とした外来投与が可能となりました。

治療(86-105)

86,

正解:e
https://www.jastro.or.jp/customer/guideline/2016/10/IGRT.pdf
詳しくはIGRTガイドラインを参照

  • a:毎回の照射時に行い位置誤差を縮小する
  • b:位置誤差を縮小するのでPTVが縮小されます
  • c:肺や肝臓にも使用します
  • d:超音波装置も許可されています。MRIライナックが導入されればMRIも許可されると思います
  • e:ガイドラインに5mm以内に縮小することと記載があります。

87,

正解:b e

直列臓器は消化管と脊髄

  • a:並列
  • b:直列
  • c:並列
  • d:並列
  • e:直列

88,

正解:b e

  • a:消化管の中で最も弱いのは小腸
  • b:イレウスは晩期障害
  • c:潰瘍も晩期障害
  • d:化学療法併用で有害事象は増える 何故か専門医試験で頻出
  • e:強度変調放射線治療で消化管線量が低減するので消化管有害事象は軽減できるはず。


89,

正解:e

  • a:43Gy/16回程度
  • b:48Gy〜60Gy/4〜5回程度
  • c:30Gy/3回程度
  • d:8Gy/1回 や 30Gy/10回など
  • e:70Gy/35回程度

89番ですが、前立腺は3DCRTでは70位が限界でしたが、より高精度な治療で70後半まで処方できるようになりました。なのでIMRTでは74~78Gyと覚えておいた方が良いと思います。今後類題で咽頭癌と並ぶことがあり得ると思いますので。

yw先生ありがとうございます!

90,

正解:b

  • a:60CoでRALSをやっている施設もあります
  • b:125Iは前立腺組織内照射に使用
  • c:137Csは舌癌の組織内照射に使用
  • d:192IrはRALSで頻用される線源 ちなみに半減期は74日
  • e:198Auは舌癌の組織内照射に使用


91,

正解:e

脳腫瘍
https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2016/02central_neuron.pdf
リンパ腫
https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2016/08blsbc.pdf

詳しくはガイドライン参照

  • a:術後照射を行う。切除腔から1〜2cm WHO classによる
  • b:CTVはT2もしくはFLAIRで高信号域から1.5〜2cm程度
  • c:全脳室照射
  • d: CTVはT2もしくはFLAIRで高信号域から1〜1.5cm程度
  • e: 全脳照射。下は第2頚椎まで、前は眼球後方もきっちり入れる。

 

92,

正解:a b

詳しくはガイドライン参照

緩和
https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2016/10palliative_care.pdf

  • a:順位は①肺癌②乳癌③直腸癌 https://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/202.html
  • b:全脳照射のスケジュールは30Gy/10回〜40Gy/20回程度まで
  • c:予防全脳照射は肺小細胞癌
  • d:認知機能障害は晩期有害事象
  • e:定位と全脳の併用は問題なし

93,

正解:b→c

声門上部癌T2N0M0の標準治療は全頸部照射。
CTVは頸部リンパ節領域(level Ⅳb および両側Ⅱ〜Ⅳa)
選択肢の有害事象全部が起こると言われているが喉頭軟骨壊死はやや頻度が低そう
ガイドライン上も喫煙が関連しているので禁煙すれば減るかもというニュアンスで書かれている。
数字であげている文献は見つけられませんでした。引き続き探して見ます。

<訂正>

照射野を考え直したところ口腔内の線量は高くないので口腔内潰瘍が起こらないというので良いのではないかと思います。

94,

正解:b?

ガイドライン上では
https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2016/05digestive_apparatus.pdf

表在癌でESD後にリンパ節転移が疑われる症例 ESDで取りきれない症例および手術困難例が化学放射線療法の適応となっています。
現時点では食道癌ガイドライン上もstageⅡ以上の癌に対しては術前化学療法+手術を弱い推奨としているようです。
aとbですが非常に悩ましいと感じましたが一応どちらかといえばbが正解のように感じます
aはESDオンリーでも許される(ただし進達度m3ならESD後放射線治療も考慮すべきだとは思いますが)bは進達度sm2ならばリンパ節転移の確率40%程度なのでESDをやったとしても「リンパ節転移を疑う」の基準にかかる気がします。
試験中激しく悩みました。。。

95,

正解:c

  • a:全乳房照射が標準です
  • b:乳腺は皮膚に近い臓器なので4MVもしくは6MVのX線の使用が標準です
  • c:非浸潤性乳管癌でも照射します
  • d:腋窩リンパ節転移が4つ以上なら鎖骨上窩リンパ節領域も照射します
  • e:若年者や断端がclose to marginもしくはpositiveの症例では腫瘍床への照射で局所再発が減ります

 

96,

正解:d

  • a:正直微妙な選択肢かと思います。膣癌でも下三分の一に発生した場合には鼠径リンパ節領域も入れますが。。。下三分の一でなければ子宮頸癌に準じたリンパ節領域
  • b:照射領域リンパ節は内・外腸骨リンパ節領域
  • c:照射領域リンパ節は傍直腸リンパ節/内・外腸骨リンパ節領域
  • d:照射領域リンパ節は鼠径リンパ節および傍直腸リンパ節/内・外腸骨リンパ節領域
  • e:照射領域リンパ節は仙骨前リンパ節領域/内・外・総腸骨リンパ節領域


97,

正解:c d

  • a:卵巣の永久不妊は6Gy程度なので根治照射時に卵巣を守るのは難しいです
  • b:FIGO分類ではMRIやCTは治療に際し使用しても良いが進達度判定に使用してはいけない
    とFIGO1994ではなっていたのですがFIGO2008では大きさの評価には画像を使用することは必須ではないが推奨となっています。進展範囲は相変わらず画像での評価ではなくて内診での評価になっていたと思うのですが細かいところは自信がないです。
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19342051
    ここに新しいFIGOが載っているので時間があるときに読みます。。。
  • c:Ⅲ期およびⅣA期はCCRTが標準治療
  • d:FIGOでも傍大動脈リンパ節転移等の遠隔への転移は画像での評価が許されている(と思います)小骨盤腔を超えているのでⅣBです
  • e:ⅠB 1の治療成績は5年生存率で80〜90%程度だったと思います


98,

正解:c
詳しくは放射線治療ガイドライン参照

https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2016/08blsbc.pdf

  • a:限局期ホジキンリンパ腫は化学療法→放射線治療の順次治療
  • b:ホジキンリンパ腫の基本的な化学療法はABVD
  • c:治療線量は低リスク群なら20〜30Gy
  • d:低リスク群の5年生存率は90〜95%
  • e:低リスク群はISRT(involved site radiation therapy)化学療法前の画像による腫瘍部をGTVとしてマージンをつけるやり方。

99,

正解:e

肛門癌は5FU+マイトマイシンC
その他よく試験に出るのは肺小細胞癌のシスプラチン+エトポシド(CDDP+VP-16)

100,

正解:d e

緊急照射は上大静脈症候群/脊髄圧迫

101,

正解:c

  • a:髄芽腫は24Gy/12回
  • b:神経芽腫は20Gy/10回程度が推奨
  • c:wilmsの術後照射は10.8Gy/6回
  • d:Ewing腫瘍では50〜60Gy程度。40Gy未満の照射では局所制御が低下するとの報告がある
  • e:横紋筋肉腫は断端陰性例で36Gy/20回、肉眼的残存例では45Gy/25回

102,

正解:d?

下咽頭癌はリンパ流が豊富なためリンパ節転移が多く非常に予後不良。断端陰性でも術後照射症例が多いイメージがありますが。

断端陰性でも節外浸潤陽性なら照射を行うのでdが正解と考えます。


103,

正解:bc?

前立腺癌のリスク別治療法は専門医試験頻出ですのでガイドラインは一度読んでもいいかもしれないです。ただしかなり動きがある範囲ではあるので今後はどうなるかは不明です。
放射線治療ガイドライン
泌尿器
https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2016/06urinary.pdf

  • a:監視療法はグリソンが6以下を対象とすることが多い
    http://www.urol.or.jp/info/guideline/data/23_prostatic_cancer_2016.pdf
  • b:癌治療学会のガイドライン(http://www.jsco-cpg.jp/guideline/26.html)では「期待余命が 10 年以上で PSA<10 ng/ml,Gleason スコア 7 以下,かつ T1c-T2b までが,前立腺全摘除術の理想的な適応基準」ということになっています。ただし、2016年の前立腺癌診療ガイドラインでは中リスクでも前立腺摘出術は推奨グレードAなのでなんともいえない気もしますが。。。
  • c:125Iの治療は低〜中リスクに適応あり
  • d:外照射はリスク分類にかかわらず適応ありです。
    アジュバントのホルモン療法は低リスクなら不要、中リスクなら6ヶ月以上、高リスクなら24ヶ月以上が良いのではないかと思われるが詳細な期間についてのコンセンサスはないです。
    放射線治療ガイドライン上は中リスクが4〜6ヶ月、高リスク群は24〜36ヶ月となっているのでこれはホルモン療法が長すぎるので不正解選択肢ではないかと思います。
  • e:bを参照

<追記>

専門医会の講習では専門医試験の解答は治療計画ガイドライン2016から考えてくださいという話があったようです。

それを考えると回答はbcでしょうか。

104,

正解:c

肺に対する定位放射線治療は局所のみT1-2N0症例に適応ありです

  • a:リンパ節領域は照射しません
  • b:肋骨骨折は晩期有害事象
  • c:大きくても5cm未満、3cm以下が良い適応です
  • d:病理型による線量増加は今の所ないです
  • e:肺門型には分割回数を多くした治療を行います。本邦ではJROSG10-1に準じた60Gy/8回が多く行われているように思われます。


105,

正解:b d

非小細胞癌の治療について

  • a:両側肺門への照射は肺野線量が多くなるので行いません
  • b:放射線治療ガイドラインでは肺の線量制約はV20<37%およびMLD(mean lung dose)<20Gyとされています。
  • c:74Gyの高線量治療はRTOG0617において60Gyの治療と比較し局所制御が悪い&死亡リスクも高く”非”推奨です
  • d:下葉原発では上葉原発と比べ同じ大きさでも呼吸性移動が大きいため体内標的体積は大きくなります。
  • e:CCRTでも1回線量を減らすことは基本的にありません。

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