2009年放射線科診断専門医試験解答解説【26-30】
問題原本はこちらからご覧ください。
26の解答:e
・両側肺野にびまん性のいびつな形の嚢胞性病変あり。
参考)肺好酸球性肉芽腫症の画像診断(Langerhans細胞組織球症)
27の解答:e
・両側肺野に気腫性変化、嚢胞性変化あり。全身性エリテマトーデス以外はこれらの所見を認め得る。
28の解答:a
・baseにHIV陽性あり、CD4 34/μlと低下あり。CTにて両側中枢側優位に気管支血管束に沿ったコンソリデーションあり。小葉中心性の結節もあり。周囲にすりガラス影あり。いわゆる広義リンパ路病変であり、エピソードからもKaposi肉腫が疑われる。
29の解答:b
・壊死性リンパ節炎、結核腫、小葉中心性の粒状影、空洞形成、浸潤影など結核を疑う所見。
30の解答:a
・右上葉にすりガラス影の結節あり。サイズは7-8mm大で境界明瞭。内部に充実部位なし。pure GGO。
肺結節のフォロー
- 5mm以上の結節の拾い上げをして、1ヶ月後にthin slice CTで精査する。
- その際に石灰化病変は除外する。
- 検診で5mm未満のものは1年後スクリーニングCTをすすめる。
※ただし、経年検診で新たに出現したものは5mm以下でも精密CTをすすめる。
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