2009年放射線科診断専門医試験解答解説【6-10】
問題原本はこちらからご覧ください。
6の解答:d,e→c,d
- DWIにて両側後頭葉〜頭頂葉に皮質下白質〜皮質を中心に異常な高信号あり。ADCの信号低下を認めている点から細胞性浮腫を疑う所見。
血管支配域に沿っておらず、両側性であり静脈性梗塞を疑う所見。
T1で後部内板下に高信号域が見られます。(右内板下にもごく少量あり?)
Shaken babyによるASDHと軸索損傷ではないでしょうか。
ふらふら帝国先生ありがとうございました。
7の解答:e
- トルコ鞍内にT1WIにて高信号、T2WIにて淡い低信号の腫瘤あり・左側にはやや低い信号が目立つ。造影にて辺縁造影効果ありか。T1WIにて背側に後葉を疑う高信号あり。ラトケ嚢胞を疑う所見。
参考)ラトケ嚢胞の画像診断
8の解答:e
- 高位円蓋部の脳溝は狭小化あり、シルビウス裂の開大あり。DESHの所見。INPHを疑う所見。
参考)正常圧水頭症の画像診断
9の解答:c
- DA pattern(硬膜優位)の硬膜肥厚を認める。頭痛という症状からも低髄圧症を疑う所見。
参考)低髄液圧症候群の画像診断
10の解答:e
- 造影にて左側頭葉に索状の造影効果を有する部位あり。AVFか。
参考)硬膜動静脈瘻の画像診断
→2009年トップに戻る。
ご案内
腹部画像診断を学べる無料コンテンツ
4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。3000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。画像診断LINE公式アカウント
画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。
関連記事はこちら

問題6についてですが、bとdではないでしょうか?
T1で後部内板下に高信号域が見られます。(右内板下にもごく少量あり?)
Shaken babyによるASDHと軸索損傷ではないでしょうか。
いつもありがとうございます。
おっしゃる通りですね。
修正しました。