2010年放射線科診断専門医試験解答解説【71-75】
問題原本はこちらからご覧ください。
71の解答:c
・唾液腺にFDG PETおよび唾液腺シンチにて異常集積あり。ワルチン腫瘍を疑う所見。
- FDG PETで唾液腺に異常集積:多形腺腫、ワルチン腫瘍、神経鞘腫、悪性腫瘍など
- 唾液腺シンチで唾液腺に異常集積:ワルチン腫瘍、オンコサイトーマ
参考)ワルチン腫瘍の画像診断
72の解答:e
・高カルシウム血症への骨シンチで、びまん性の骨への集積の亢進を認め、腎臓の描出を認めていない(absent kidney sign)。副甲状腺機能亢進症が疑われる。
参考)骨シンチグラフィによる骨転移の診断(Bone scan)
73の解答:c
・骨シンチにて肋骨の長軸に沿った異常な集積が散見される。転移性骨腫瘍を疑う所見。
参考)骨シンチグラフィによる骨転移の診断(Bone scan)
74の解答:a
・レントゲンにて、骨盤右側に骨硬化像あり。骨シンチグラムでは骨盤右側に著明な集積亢進あり。Paget病を疑う所見。
・骨Paget病では病変部に強い集積増加を認める。CTやレントゲンでは、骨皮質の肥厚や変形を伴うのが特徴。放射線科診断専門医2013年13番の類題。
75の解答:b
・肋骨や長管骨には著明な集積は認めない。
・90Y-ibritumomab tiuxetan の治療適応となる生体分布。
→2010年トップへ戻る。
ご案内
腹部画像診断を学べる無料コンテンツ
4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。3000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。画像診断LINE公式アカウント
画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。
関連記事はこちら
