2010年放射線科診断専門医試験解答解説【66-70】
問題原本はこちらからご覧ください。
66の解答:c
・甲状腺機能亢進症があり、123I甲状腺シンチにて甲状腺右葉に異常集積を有する腫瘤あり。Plummer病を疑う所見。
・123Iによる集積亢進で悪性は極めてまれ。
・甲状腺機能亢進により、TSHは低下すると考えられる。
参考)甲状腺中毒症の鑑別
67の解答:b
・123I-MIBGシンチにて、右の副腎と思われる部位に異常集積あり。褐色細胞腫を疑う所見である。
参考)褐色細胞腫の画像診断
68の解答:d
・Gaシンチにて両側の肺および肺門にびまん性に集積亢進あり。また、右鎖骨窩、脾、唾液腺への集積が亢進あり。サルコイドーシスを疑う所見。
69の解答:b
・ガリウムシンチにて頸部に左右対称なハート形の著明な集積を認める。
・ガリウムシンチは腫瘍では、悪性リンパ腫の他、甲状腺未分化癌、悪性黒色腫、肺癌、頭頸部癌で集積する。未分化ほど集積する。
・濾胞癌のような分化型の甲状腺癌には集積しない。
70の解答:e
・FDG PETの常に集積するのは脳、肝臓、腎臓、膀胱。
・扁桃、唾液腺、声門、心筋、乳腺、消化管、精巣、子宮、卵巣、骨格筋への集積はばらつきがあり。
・甲状腺には生理的な集積を認めない。
参考)FDGの生理的集積と各種腫瘍への集積と注意点(各論)
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