2010年放射線科診断専門医試験解答解説【56-60】
問題原本はこちらからご覧ください。
56の解答:a,c
・膀胱頂部に造影効果を有する不整な壁肥厚あり。周囲への進展が疑われる。MRI T2WIの矢状断では尿膜管に沿った進展を示しており、膀胱癌もしくは尿膜管癌が疑われる。
・膀胱癌の9割は尿路上皮癌、一方尿膜管癌は腺癌が多い。
参考)尿膜管癌の画像診断
57の解答:d
・子宮内腔は脂肪抑制T2WIにて淡い高信号を示す腫瘤で充満しており、体部後壁のjunctional zoneの断裂あり。体部筋層浸潤が疑われる所見。
58の解答:b,d
・腹壁正中皮下に脂肪抑制T1WIにて高信号を呈する部位あり。出血が疑われ、数年前から痛みあり、数日で自然軽快するというエピソードから異所性子宮内膜症が疑われる。治療はまず薬物療法。
・脂肪抑制T1WIの矢状断にて子宮前壁に低信号の索状構造あり、帝王切開後が示唆される。
59の解答:a,c
・子宮背側にT1WIにて高信号を示し、壁在結節を疑う結節複数あり。内膜症性嚢胞の妊娠による脱落膜化が疑われる。
60の解答:b
・T1WIおよびT2WIにて低信号を示し、造影効果が弱い腫瘤。卵巣線維腫を疑う所見。
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