2010年放射線科診断専門医試験解答解説【41-45】
問題原本はこちらからご覧ください。
41の解答:c
・胃体部には過形成ポリープが多数認められており、胃幽門部には、平滑で、平盤隆起性の腺腫性ポリープを疑う所見あり。
- 過形成性ポリープ:凹凸、乳頭状
- 腺腫性ポリープ:平滑、灰白色調、平盤隆起性
参考)家族性大腸腺腫症、家族性腺腫性ポリポーシスの疫学、症状、合併症、画像診断
42の解答:d
・腸管のガスが見られない。gasless abdomenの状態。
・麻痺性イレウスの場合、小腸に拡張や液面形成を認め、直腸や腸内にも糞便やガスが認められる。腸管全体の蠕動が低下した状態。
43の解答:e
・上行結腸周囲に脂肪織濃度上昇あり。憩室複数あり。憩室炎を疑う所見。
44の解答:e
・CT では壁内および周囲に線状の石灰化を複数認め、 静脈硬化性腸炎を疑う所見。
45の解答:b
・注腸透視で直腸壁に境界明瞭辺縁平滑な隆起性病変あり。内視鏡では中心に陥凹を認めている。エコーにおいて、粘膜下層までで筋層には至っていない。カルチノイドを疑う所見。
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