問題原本はこちら(日本医学放射線学会)を参照ください。

71,30 歳代の男性。最近,呼吸苦を自覚するようになり精査となった。統合失調症にて抗精 神病薬を服用中である。肺血流 SPECTCT(横断像と冠状断像)を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  COPD
b  肺線維症
c  薬剤性肺障害
d  肺血栓塞栓症
e  多発肺動静瘻

71の解答:d

  • 両側末梢優位に血流欠損あり。

参考)抗精神病薬と静脈血栓症のリスク:nested case-control study

72,50 歳代の男性。階段を上るときに息切れするようになり来院した。半年前に脳梗塞の 既往がある。精査を目的に施行した99mTc-MAA 肺血流シンチグラムを示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。

a  心房細動
b  肺動静脈瘻
c  肺血栓塞栓症
d  原発性肺高血圧症
e  甲状腺機能亢進症

72の解答:b

  • 両側肺に著明な集積あり。両側腎にも集積あり。あとは脾、脳にも軽度の集積あり。
  • 肺血流シンチグラフィの全身像での腎臓、脳、脾臓の描出は、右一左シャントの存在を示唆する。 特に腎、脾>肝が特徴。
右-左シャント
  • 先天性心疾患(ファロー四徴、総肺静脈灌流異常、三尖弁閉鎖、大動脈弓離断、左心低形成症候群、完全大血管転位、純型肺動脈閉鎖、Ebstein奇形、両大血管右室起始、単心室、左右シャントのEisenmenger化(心房中隔欠損、心室中隔欠損、心内膜 床欠損、動脈管開存など)など)
  • 肺動静脈瘻
  • 肺動静脈奇形
  • 肝硬変に伴う肝肺症候群など。

参考)2012年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【66-70】の68

73,8 歳の女児。尿路感染症の既往がある。腎静態シンチグラムの後面像を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  腎瘢痕
b  海綿腎
c  水腎症
d  慢性腎炎
e  尿細管壊死

73の解答:a

  • 左腎下極に集積不良域あり。腎瘢痕が疑われる。

参考)腎静態シンチグラフィの画像診断

74,60 歳代の女性。健診の胸部 X 線撮影にて異常を指摘され,精査を目的に来院した。 骨シンチグラムの前面像を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  乾癬性関節症
b  転移性骨腫瘍
c  胸肋鎖骨肥厚症
d  肥大性骨関節症
e  変形性骨関節症

74の解答:d

  • 胸部X線陰影で異常を指摘された→肺癌を示唆。
  • 骨皮質への線状、対称性の集積亢進所見を認め、Linear cortical sign、Pericortical signと呼ばれる。この所見は肥大性骨関節症のほか、GSH産生肺癌でも見られる。
  • 肥大性骨関節症は肺癌患者に多い。

参考)肥大性骨関節症の症状、骨シンチ画像診断

75,60 歳代の男性。前立腺がんにて精査となり,骨転移の評価を目的に骨シンチグラフィが 施行された。骨シンチグラム全身前面像と SPECT 冠状断像を示す。
可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。

a  心筋炎
b  心筋腫瘍
c  うっ血性心不全
d  心室性期外収縮
e  心アミロイドーシス

75の解答:a,e

  • 骨シンチで心臓に集積あり。本来心臓には集積されない。
  • 心筋炎、心アミロイドーシス、急性期心筋梗塞、石灰化などを示唆する。

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