問題原本はこちら(日本医学放射線学会)を参照ください。

61,40 歳代の男性。検診の腹部超音波検査で肝内病変を指摘され,精査を目的に来院した。 腹部単純 CT を示す。
考えられる疾患について誤っているのはどれか。1 つ選べ。

a  常染色体劣性遺伝である。
b  囊胞構造内に門脈索が認められる。
c  超音波ドプラ法が診断に有用である。
d  肝内胆管と非交通性の囊胞を形成する。
e  肝内胆管癌の発生頻度が通常より高い。

61の解答:d

  • 肝に嚢胞性病変あり。肝内胆管も拡張あり。冠状断像では、嚢胞の中に索状の構造あり。これが門脈索か。また腎嚢胞あり。ただし、常染色体優性遺伝性嚢胞腎にしては腎腫大を認めていない。Caloli病と思われる。

参考)Caroli病の画像診断

62,30 歳代の男性。下血を主訴に来院し精査となった。大腸内視鏡検査で 100 個を超える 多発ポリープを認めた。腹部ダイナミック CT を示す。
腸管外病変として考えられるのはどれか。1 つ選べ。

a  神経鞘腫
b  デスモイド
c  悪性リンパ腫
d  孤発性線維性腫瘍
e  悪性線維性組織球腫

62の解答:b

  • 大腸内視鏡で100個を超える多発ポリープ→家族性大腸腺腫症。
  • 家族性大腸腺腫症の合併症は、大腸癌、胃や十二指腸の腺腫、顎骨腫、網膜色素斑、デスモイド、甲状腺癌、子宮癌など。

参考)家族性大腸腺腫症、家族性腺腫性ポリポーシスの疫学、症状、合併症、画像診断

63,60 歳代の女性。上腹部痛を主訴に来院し精査となった。超音波検査で膵内に多発結節 を認めた。単純 MRI の拡散強調像と脂肪抑制 T1 強調像,並びに脂肪抑制併用下造影 MRI の動脈優位相と平衡相を示す。
考えられる疾患について正しいのはどれか。1 つ選べ。

a  MUC 1 陽性である。
b  卵巣様間質を認める。
c  腺房細胞由来である。
d  花筵状線維化が特徴である。
e  好酸球の著明な浸潤が見られる。

63の解答:d

  • 膵内にエコーで多発結節。
  • MRIでは、膵尾部にDWIにて高信号を示し、ダイナミックにて緩徐に造影される腫瘤あり。多発とあるが、尾部くらいしかはっきりしない?頭部にもある?腫瘤形成性膵炎?MCNにしては染まっている。
  • MUC1陽性:IPMN
  • 卵巣様間質:MCN
  • 腺房細胞由来:腺房細胞癌くらい?
  • 花筵状線維化:IgG4関連、自己免疫性膵炎
  • 好酸球の著明な浸潤:IgG4関連、自己免疫性膵炎

 

64,20 歳代の男性。食欲不振を主訴に来院し精査となった。超音波検査にて肝脾に異常を 指摘された。腹部ダイナミック CT と胸部単純 CT を示す。
考えられるのはどれか。2 つ選べ。

a  結核
b  悪性リンパ腫
c  伝染性単核球症
d  サルコイドーシス
e  急性骨髄性白血病

64の解答:a,d?

  • エコーにて肝臓および脾臓に異常を指摘された。
  • 肝S7/6辺縁に緩徐に染まる腫瘤あり。脾臓に多数緩徐に染まる結節あり。肺野には小葉中心性の粒状影。気管支血管束の肥厚もありか。

参考)肺サルコイドーシスのCT画像診断

65,60 歳代の男性。記銘力低下と見当識障害とを主訴に来院した。長谷川式簡易知能評価 スケールでは 8 点である。123I-IMP を用いた脳血流 SPECT を示す。
可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。

a  脳腫瘍
b  正常圧水頭症
c  前頭側頭型認知症
d  Lewy 小体型認知症
e  Alzheimer 型認知症

65の解答:e

  • 後部帯状回〜楔前部、側頭頭頂部、前頭葉に血流低下あり。
  • DLBにしては後頭葉の血流低下なし。

参考)アルツハイマー病のSPECT画像診断

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