問題原本はこちら(日本医学放射線学会)を参照ください。

46,50 歳代の女性。不正性器出血を主訴に来院した。乳癌術後で,抗エストロゲン薬を 10 年間内服中である。CA 19-9:48 Uml CA 125,CEA:正常。骨盤部 MRI と FDG-PET CT を示す。
可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。

a  子宮肉腫
b  変性筋腫
c  子宮体癌
d  内膜ポリープ
e  囊胞性

46の解答:c,d?

  • 子宮内腔に多房性の嚢胞性病変あり。一部T1WIで高信号域あり。同部位はDWIで高信号、ADCの信号低下軽度あり、FDG-PETではややずれているようにも見えるが集積あり?
  • 腫瘍マーカーのCA19-9 48U/ml(正常37以下)とやや増大あり。
  • 以上から内膜ポリープはありそう。あとは、子宮体癌か?

47,80 歳代の女性。貧血のスクリーニングのため腹部超音波検査が施行された。右側腹部横 走査による B モード像とカラードプラ像とを示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  腸重積
b  異所性腎
c  大腸憩室炎
d  上行結腸癌
e  潰瘍性大腸炎

47の解答:d?a?

  • 右腎の腹側にもう一つ腎があるよう。後方エコーの減弱あり。pseudokidney sign(低エコーの全周性壁飛行と内部高エコー)。消化管悪性腫瘍や腸重積で見られる。
  • 消化管悪性腫瘍にしてはドップラーが目立つ、腸重積か?

48,70 歳代の男性。スクリーニングの腹部超音波検査で腎に異常を指摘され精査となった。 発熱や腹痛は認めない。腹部造影 CT を示す。
考えられるのはどれか。2 つ選べ。

a  腎梗塞
b  腎盂腎炎
c  転移性腎癌
d  悪性リンパ腫
e  IgG4 関連腎病変

48の解答:d,e

  • 1枚目:両側腎にまだらな造影不良域あり。
  • 2枚目:腹部大動脈周囲に造影不良な軟部陰影あり。後腹膜線線維症を疑う所見。
  • 発熱や腹痛がないことからa,bは否定的。IgG4関連腎病変に加えて、あとは悪性リンパ腫か。

49,40 歳代の女性。上腹部痛を主訴に来院した。肝機能障害を認める。ダイナミック CT の動脈相(A,B)と門脈相(C,D)とを示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  うっ血肝
b  急性肝炎
c  急性胆管炎
d  Budd-Chiari 症候群
e  Fitz-Hugh-Curtis 症候群

49の解答:b

  • 動脈相にて肝にまだらなびまん性の造影効果あり。
早期相での肝実質のモヤモヤな染まり
  • 動脈血流が増加した状態。
  • ①炎症→肝炎、胆管炎
  • ②血行動態の異常→門脈血流低下(門脈圧亢進、門脈閉塞)

主にこの3病態を考える。

参考)急性肝炎、劇症肝炎の画像診断

50,60 歳代の男性。数日前から自覚した左腹部痛が本日になり増悪するとともに,下血も出 現したため来院した。造影 CT(横断像と冠状断像)を示す。
最も考えやすいのはどれか。1 つ選べ。

a  悪性リンパ腫
b  虚血性大腸炎
c  偽膜性大腸炎
d  潰瘍性大腸炎
e  IV 型進行大腸癌

50の解答:b

  • 下行結腸に広範な粘膜下相の肥厚あり。臨床症状からも虚血性腸炎を疑う所見。

参考)左側結腸の腸炎の鑑別診断、画像診断(虚血性腸炎、偽膜性腸炎など)

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