問題原本はこちら(日本医学放射線学会)を参照ください。

36,60 歳代の男性。狭心症の精査を目的に来院した。冠動脈 CT の水平断像と MIP 像を示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。

a  単冠動脈
b  冠動脈瘻
c  心筋ブリッジ
d  Valsalva 洞動脈瘤
e  左冠動脈起始部閉塞

36の解答:b

冠動脈瘻
  • 比較的稀な血管奇形。先天性心疾患の0.5%以下。
  • 右冠動脈(60%)から心腔内や肺動脈などの異常な部位に直接開口する。
  • 連続性に心雑音が聴取されることあり。
  • 成人期になり、異常血管が拡張し、左-右シャント量が増加すると、心不全症状や心筋虚血症状を呈するが、多くは無症状。
  • シャント量が多かったり、心筋虚血症状が強いものは治療対象。
  • 治療は瘻孔閉鎖術、コイル塞栓術。

37,30 歳代の女性。胸部造影 CT の早期相と後期相を示す。
可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。

a  高安動脈炎
b  大動脈解離
c  感染性大動脈瘤
d  炎症性大動脈瘤
e  閉塞性動脈硬化症

37の解答:a

  • 上行大動脈および腕頭動脈、左鎖骨下動脈、総頸動脈に内膜肥厚あり。造影後期相にてdouble ring signあり。高安動脈炎を疑う所見。

参考)高安動脈炎の画像診断

38,50 歳代の女性。右乳房にしこりを自覚して来院した。右マンモグラム 2 方向と拡大 スポット写真(MLO)を示す。
カテゴリーとして適切なのはどれか。1 つ選べ。

a  カテゴリー 1
b  カテゴリー 2
c  カテゴリー 3
d  カテゴリー 4
e  カテゴリー 5

38の解答:d

  • 濃度が高いのでカテゴリー3以上。
  • 腫瘤は円形〜類円形で、辺縁は一部不整だが、spicula(カテゴリー5)とまではいかない。

マンモグラフィーで腫瘤があったとき、

  • 境界明瞭平滑→内部に粗大石灰化を有する、明らかに脂肪を含む→カテゴリー2
  • 境界明瞭平滑→上記でない場合→カテゴリー3。ただし、乳腺実質の少ない乳房において高濃度の場合はカテゴリー4。
  • 微細分葉状、境界不明瞭カテゴリー4。ただし形状や濃度、背景乳腺などにおうじて、カテゴリー3や5になることもある。
  • スピキュラを伴うカテゴリー5。スピキュラが明瞭でない場合、中心濃度が低い、小さい場合はカテゴリー4。

39,60 歳代の女性。左乳頭近傍に腫瘤を自覚して来院した。乳腺超音波写真を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  乳管腺腫
b  囊胞内癌
c  充実腺管癌
d  扁平上皮癌
e  囊胞内乳頭腫

39の解答:b

嚢胞内乳癌
  • 嚢胞内に乳頭状に増殖する。
  • 組織型は非浸潤性と浸潤性があり前者の方が多い。
  • 嚢胞内の液体成分が血性の場合、ニボー像を呈する。ニボー像を呈する場合は癌の可能性が高い。

40,80 歳代の女性。右乳房のしこりを主訴に来院した。乳腺超音波写真と乳腺 MRI(T2 強調像とダイナミックスタディ)を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  囊胞
b  粘液癌
c  線維腺腫
d  充実腺管癌
e  浸潤性小葉癌

40の解答:b

  • 右乳腺内に境界明瞭圧排性に増殖する腫瘤あり。T2WIにて著明な高信号を呈し、ダイナミックにて緩徐に造影されている。
  • エコーでは、境界明瞭、楕円形の形状を呈し、辺縁は平滑。内部は中心部は底エコーで、辺縁は概ね均一。後方エコーの増強を認めている。
  • いずれも粘液癌を示唆する所見。

参考)粘液癌の画像診断

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