問題原本はこちら(日本医学放射線学会)を参照ください。

21,50 歳代の男性。高血圧性脳出血にて入院加療中である。 経過観察中の頭部 MRI(T1 強調像と T2 強調像)を示す。
正しいのはどれか。2 つ選べ。

a  血腫内に溶血が生じている。
b  二週間以上経過した出血である。
c  マクロファージによる貪食作用が現れている。
d  ヘモグロビンの鉄成分は主として細胞内に存在する。
e  ヘモグロビンの代謝産物の主体はメトヘモグロビンである。

21の解答:d,e

  • 左の後頭葉〜頭頂葉に皮質下出血あり。T1WIにて高信号、T2WIにて内部低信号、周囲淡い高信号を認めている。
  • T2WIで低信号はデオキシヘモグロビンを示唆するが、T1WIで高信号はメトヘモグロビンを示唆。なので、デオキシヘモグロビン→メトヘモグロビンへと移行している3-7日前後か。メトヘモグロビンは細胞内にある時期。
  • a:× 溶血はまだ生じていない。溶血は7日〜。
  • b、c:3-7日前後。マクロファージによる貪食は慢性期。
  • e:消去法でこれを残すしかない。細胞内メトヘモグロビン>デオキシヘモグロビンと判断する。

参考)脳出血(血腫)のMRI経時的変化の画像診断

22,20 歳代の女性。健診の胸部 X 線撮影で異常を指摘され来院した。胸部 X 線写真の正面 像と左側面像を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  胸腺腫
b  胸腺囊胞
c  成熟奇形腫
d  悪性リンパ腫
e  Castleman 病

22の解答:c

  • 前縦隔腫瘍。石灰化あり。成熟奇形腫。

23,肺原発扁平上皮癌の CT 画像として考えにくいのはどれか。1 つ選べ。

a
b
c
d
e

23の解答:a

  • 他は扁平上皮癌でありそう。

参考)肺扁平上皮癌の画像診断

24,80 歳代の男性。健診の胸部 X 線撮影で異常を指摘され来院した。精査を目的に施行 された胸部 CT(縦隔条件の横断像と肺野条件の矢状断像)を示す。
考えやすいのはどれか。1 つ選べ。

a  肺癌
b  結核腫
c  円形無気肺
d  孤立性線維腫
e  炎症性偽腫瘍

24の解答:c

参考)円形無気肺の画像診断

25,40 歳代の女性。検診の胸部 CT で縦隔に異常を指摘され来院した。胸部単純 CT と胸部 MRI の T1 強調像(位相コントラスト画像)とを示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。

a  胸腺癌
b  胸腺囊胞
c  胸腺過形成
d  悪性リンパ腫
e  悪性胚細胞腫瘍

25の解答:c

  • 前縦隔にin-oppossed phaseにて信号低下する腫瘤あり。
胸腺過形成
  • chemical shift MRIを用いた場合、10歳を越える頃より脂肪含有を示す信号強度の低下が見られる。(まだらな脂肪織を含む点が成人の胸腺の特徴。過形成も同様)
  • 逆に信号低下が見られない場合、胸腺腫や悪性リンパ腫などの腫瘍性病変を疑う。

参考)胸腺過形成の分類とMRI、CT画像診断

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