問題原本はこちら(日本医学放射線学会)を参照ください。

11,10 歳前半の男子。右膝痛を主訴に来院した。右膝関節の単純 CT(再構成冠状断像)と MRI(脂肪抑制 T2 強調冠状断像)とを示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。

a  内軟骨腫
b  軟骨芽細胞腫
c  離断性骨軟骨炎
d  Langerhans 組織球症
e  若年性特発性関節炎

11の解答:b

・骨端部に骨硬化縁を有する骨融解病変あり。周囲は脂肪抑制T2WIにて異常な高信号あり。

参考)軟骨芽細胞腫のMRI画像診断

12,70 歳代の女性。頭蓋内病変スクリーニングのため,頭部 MRI が施行された。T2 強調像, T1 強調像,造影 T1 強調像および T2強調像を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  脳膿瘍
b  橋出血
c  転移性脳腫瘍
d  橋のラクナ梗塞
e  毛細血管拡張症

12の解答:e

  • 橋の中央に造影される部位あり。T2✳︎WIにて信号低下軽度あり。
毛細血管拡張症capillary telangiectasia
  • に最も多く発生し、テント上・脊髄にも見られる。
  • MRIではT2*強調像で低信号を呈することが診断に有用とされている。

参考)海綿状血管奇形(海綿状血管腫)のCT,MRI画像診断

13,30 歳代の女性。難聴を主訴に来院した。左側頭骨の高分解能 CT(横断像と冠状断像)を 示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。

a  耳硬化症
b  中耳奇形
c  慢性中耳炎
d  骨化性迷路炎
e  真珠腫性中耳炎

13の解答:a

  • 蝸牛周囲に透亮像を認める。窓型の耳硬化症を疑う所見。

参考)耳硬化症の画像診断

14,50 歳代の男性。進行性の両下肢のしびれ,脱力を主訴に来院した。MRI の T2 強調矢状 断像を示す。
検査法として次に行うべきなのはどれか。1 つ選べ。

a  単純 CT
b  血管造影
c  脊髄生検
d  FDG-PET
e  ミエログラフィ

14の解答:b

  • 胸髄に広範な異常高信号域あり。脊髄の前後にはドット状の血管を疑う所見が散見されており、脊髄硬膜動静脈瘻を疑う所見。
脊髄疾患(T2WIで高信号)の鑑別
  • 腫瘍
  • 脊髄空洞症
  • 圧迫性病変による脊髄症
  • 炎症・脱髄・代謝性疾患
  • 脊髄梗塞
  • spinal AVFなどの血管障害

参考)
脊髄疾患(T2WIで高信号)総論(浮腫、脱髄、軟化、グリオーシス)
脊髄硬膜動静脈瘻

15,70 歳代の女性。左側脱力と顔面麻痺を主訴に来院した。MRI の T1 強調像と T2 強調像 とを示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  脳出血
b  脳膿瘍
c  神経膠腫
d  悪性リンパ腫
e  転移性脳腫瘍

15の解答:b

  • 右前頭葉に腫瘤性病変あり。壁はT1WIで高信号、T2WIで低信号を呈する。周囲に著明な浮腫性変化あり。典型的な脳膿瘍。

※T2WIで低信号は脳膿瘍に特徴であり、Mφの産生するフリーラジカルによる。

参考)脳膿瘍の画像診断

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