問題原本はこちらからご覧ください。
91,
原発巣に対して体幹部定位放射線治療が適応となるのはどれか。2 つ選べ。
a 乳癌
b 声門癌
c 直腸癌
d 肝細胞癌
e 非小細胞肺癌
92,
密封小線源治療の永久挿入療法に用いられるのはどれか。2 つ選べ。
a 89Sr
b 125I
c 137Cs
d 192Ir
e 198Au
b:前立腺癌
e:頭頸部腫瘍(表在病変)に198-Auによる永久刺入療法。
93,
疾患と放射線治療の照射法との組み合わせとして誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a 髄膜腫 ―――局所照射
b 膠芽腫―――拡大局所照射
c 聴神経腫瘍 ―――定位放射線照射
d 頭蓋内胚細胞腫 ―――全脳室照射
e 中枢神経原発悪性リンパ腫―――全中枢神経系照射
94,
放射線感受性が比較的高いのはどれか。2 つ選べ。
a 甲状腺未分化癌
b 網膜悪性黒色腫
c 上顎洞腺様囊胞癌
d 上咽頭リンパ上皮腫
e 中咽頭低分化扁平上皮癌
腫瘍の放射線感受性
・放射線感受性の高い腫瘍:横紋筋肉腫を除く小児悪性腫瘍(神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、Wilms腫瘍、Ewing肉腫)、精上皮腫・未分化胚細胞腫、リンパ上皮腫、ホジキン病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、など
・放射線感受性の中等度の腫瘍:(低分化)扁平上皮癌(上咽頭癌など)、髄芽腫、乳癌
・放射線感受性の低い腫瘍:奇形腫、神経膠腫、線維肉腫、骨肉腫★、悪性黒色腫、腺癌、腎細胞癌、甲状腺癌など
95,
上顎洞癌の前方・側方からの 4 MV X 線直交 2 門照射の線量分布を示す。
線量分布を是正する方法として有用なのはどれか。1 つ選べ。
a 10 MV X 線の使用
b 線量評価点の変更
c ビーム間ウェイトの調整
d ウェッジフィルターの使用
e 5~10 mm の皮膚ボーラスの使用
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(95)の質問です。
放射線治療計画ガイドライン2016の88Pに上顎癌のエネルギー照射方法の記載があります。IMRTが施行できない場合は、門数増加、ウェッジフィルター使用、線量比率調整などを行い3DCRTを行うのが望ましい、と記載あります。
そうすると(95)はウェッジを使う以外に選択肢cのビーム間のウェイト調整、も答えになるのではないでしょうか?
つまり(95)の答えはdとcではないかと思います。
治療の先生に聞いてみましたが、この選択肢ではdのみが正解になるとのことです。