問題原本はこちらからご覧ください。
11,
医療被ばくについて正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 線量限度が設けられている。
b 放射線治療による被ばくを含む。
c 原子力災害による被ばくを含む。
d 自然放射線による被ばくを含む。
e 日本ではおおよそ年間 1 mSv である。
被ばくの区分
・職業被ばく:線量制限あり。実効線量100mSv/5年を超えない、ただし、50mSv/年を超えない。
・公衆被ばく:線量制限あり。(年1mSvが限度)
・医療被ばく:患者の被ばく、ボランティア、患者の介護に伴う被ばくを含む。線量制限なし。
・医師や看護師、放射性廃棄物処理業者の被ばくは医療被ばくではなくて、職業被ばく。★
12,
Sv(シーベルト)以外の単位を用いる評価量はどれか。2 つ選べ。
a 吸収線量
b 実効線量
c 線量限度
d 等価線量
e 放射能量
a:吸収線量(Gy=J/kg)
b,d : Sv
c : 線量限度(mSv)→参考)コトバンク
e : 放射能量(Bq:ベクレル)
参考)放射線の単位
13,
小児の腹部 CT における被ばく低減策として誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a 管電流を下げる。
b 管電圧を下げる。
c スキャン範囲を限定する。
d ピッチファクターを小さくする。
e Automatic Exposure Control(AEC)を活用する。
過去問通り。
参考)
・放射線防護
・2010年基礎過去問
14,
遠隔画像診断について正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 診療ではなく応談(コンサルテーション)である。
b 画像は遠隔画像診断側にも保存の義務がある。
c 診断する画像は匿名化した状態で伝送して匿名化のまま読影する。
d 読影に不足する情報を依頼側から随時取得できる体制が必要である。
e 緊急処置を要する所見を発見してもレポートに記載すれば迅速な直接連絡は必要
ない。
b : システムによっては保存できない。
c : 年齢性別、患者名も表示される。
e : 迅速に電話にて伝える必要がある。
15,
DICOM 規格について正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 通信を規定している。
b ヘッダーは規定していない。
c ISO 認定の国際標準規格ではない。
d 一種類の画像形式のみ使用可能である。
e 放射線画像検査以外には使用できない。
DICOM(ダイコム)とは、Digital Imaging and COmmunication in Medicineの略で、米国放射線学会 (ACR) と北米電子機器工業会 (NEMA) が開発した、CTやMRI、CRなどで撮影した医用画像のフォーマットと、それらの画像を扱う医用画像機器間の通信プロトコルを定義した標準規格のことである。
画像を主とするものの、画像に限らず、ありとあらゆるデータを内包できるようになっている 。
画像以外の情報も内包可能なため、超音波診断装置などでは、画像に加えて心拍などの音声データを内包している場合もある。また、この音声データと、前述のマルチフレーム等の画像データをパラパラアニメのようにし、同時再生することにより音声付き動画データとして扱うことも可能である。
・ISO: International Organization for Standardization(国際標準化機構)
・ISO認定→ISOのサイト。
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参考にさせて頂いております。
12の解答:a,eとなっていますがb,eだと思います。解説のところでは正しい記載なので単なる書き間違いだと思いますが。
fumi様
コメントいただきありがとうございます。12はa,eで良いと思います。
もう一度ご確認ください。よろしくお願いいたします。