2013年放射線科診断専門医試験問題&解答解説【16-20】

問題原本はこちらからご覧下さい。

16,50 歳代の女性。起立時の頭痛を主訴に来院した。頭部 MRI を示す。 この疾患で一般的に見られないのはどれか。1 つ選べ。

a  脳幹腫大
b  硬膜肥厚
c  下垂体腫大
d  硬膜下腔拡大
e  小脳扁桃下垂

正解 a

参考)低髄圧症候群の画像診断


 

17,30 歳代の男性。3 年前から手指振戦が出現し,書字困難になったたため来院した。頭部 MRI を示す。可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  Wilson 病
b  Parkinson 病
c  神経 Beçhet 病
d  多系統萎縮症
e  進行性核上性麻痺

正解 a

・脳幹および小脳、中小脳脚に異常高信号あり。基底核にT2WIで低信号あり。銅沈着を疑う。Wilson病を疑う所見。

参考記事)Wilson病の画像診断

参考)2009年専門医試験(旧認定医)

多系統萎縮症(MSA)の MRI で,萎縮を認めにくい部位はどれか。1 つ選べ。
a 橋
b 小脳
c 被殻
d 中脳被蓋
e 中小脳脚

・MSA-Pの画像は、被殻の外側凸な突出が萎縮して直線状に見える。同部での進行した鉄沈着も目立つ。

・MSA-Cでは、小脳橋底部や中小脳脚の萎縮、橋横走線維変性を反映した逆T字状もしくは十字状のT2強調像高信号化(“hot cross bun’’sign)や、中小脳脚の高信号化を認める。

両側基底核外側がT2WIで線状高信号を示す疾患

・多系統萎縮症パーキンソン型(MSA-P)
・Wilson病
・CADASIL
・PRES
・ハンチントン病
・非ヘルペス非傍腫瘍症候群性農園
など。

参考)多系統萎縮症の画像診断


 

18,70 歳代の男性。物忘れや異常行動があるため,家族に伴われて来院した。頭部 MRI を示す。可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。

a  Alzheimer 病
b  Parkinson 病
c  ヘルペス脳炎
d  脳血管性認知症
e  前頭側頭葉型認知症

正解 e

・左の側頭葉の萎縮が目立つ。

参考)前頭側頭葉変性症の画像診断

19,30 歳代の女性。右拍動性耳鳴を主訴に来院した。CT と血管造影を示す。 考えられるのはどれか。1 つ選べ。

a  真珠腫
b  顔面神経鞘腫
c  内頸静脈憩室
d  内頸動脈走行異常
e  鼓室グロームス腫瘍

正解 e

・鼓室内に軟部陰影あり。血管造影ではよくわからないけどよく染まっている。

・拍動性耳鳴を起こすものはこの中では、内頚動脈走行異常と鼓室グロムス腫瘍。

グロムス腫瘍(glomus tumor)

・拍動性耳鳴をきたす疾患として重要。

・局在から、Jacobson神経(Ⅸの鼓室枝)に発生する鼓室内グロムス腫瘍(glomustympanicum)、Arnold神経(Ⅹの耳介枝)に発生する頸静脈グロムス腫瘍(glomus jugular)に分類。

・glomus jugular では頸静脈孔周囲骨の虫食い状破壊性変化を伴うことが多い。

非常に血流豊富な腫瘍であり、MRIでは腫瘍内部や周辺にflow voidを認めることもある。


 

20,60 歳代の男性。頸部痛を主訴に来院した。頸部造影 CT を示す。 可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。

a  ガマ腫
b  唾石症
c  咽後膿瘍
d  耳下腺膿瘍
e  化膿性脊椎炎

正解 c

・d、eは違う。

・bなら単純CTを出すでしょう。咽頭後壁と椎体の間のスペースが広いような。

2013年トップに戻る。

関連記事はこちら

画像診断LINE@

新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 是非こちらから登録ください。