放射線障害
・全身に 2 Gy の X 線照射を受けたとき,24 時間以内には認めるのは、頭痛、発熱、嘔吐、リンパ球減少など。
・白内障は晩期障害。5年以内。
・晩期合併症は白内障、発ガン。
・放射線治療に伴う合併症のうち発現時期が早いのは、唾液腺障害。
※放射線肺臓炎は2−6ヶ月後。
※放射線肺臓炎食道狭窄、直腸潰瘍、somnolent症候群(傾眠症)はすべて慢性期の症候。
放射線による発ガン
・放射線による発がんでは,白血病の潜伏期が最も短い。被爆後2-3年後から増加を認め、6-7年でピークとなる。
※その他の癌は通常10-20年後に起こることが多い。
・自然放射線量が多い地域の住民の発癌率が高いというデータはないばかりか、逆にそういった地域の住民のほうが、発癌率や癌死亡率が低い。
・ 放射線による遺伝的影響はこれまでにヒトでは確認されていない。
放射線被ばくによる死亡
・LD(lethal dose)(50/60)とは半数致死線量のことで、全身に被曝した場合、60日後に50%のヒトが死亡する線量のことである。60日ということは骨髄障害による。
・全身被曝において,最も少ない線量でヒトの死をもたらす原因となる臓器・組織は骨髄。2−10Gy。
「造血系(骨髄)2-10Gy→消化管10-100Gy→脳・神経系100Gy以上」と移っていき、生存期間も短くなる。中枢神経では被ばく後2−3日で死亡する。
※1桁→2桁→3桁と覚える。
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