2013年放射線科専門医試験問題&解答解説【核医学81-85】
問題はこちらから参照して下さい。
81.骨シンチグラフィの検査方法について正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 撮像前に排尿する。 b 検査前は絶飲食とする。 c SPECT を追加すると放射線被ばくが増加する。 d 放射性医薬品を投与して約 30 分後に撮像する。 e 使用する放射性核種の半減期は約 3 時間である。
81. a
・「できるだけ水分をたくさん取ってください。お茶でも水でもコーヒーでも結構です。撮影前におしっこしてください。検査うちのところだけやったら、食べてもいいですよ。」
・d:3-4時間後に撮影。9時に注射して、1時頃撮影する。
・e:6時間。
82.骨シンチグラフィで偽陰性になることが多いのはどれか。1 つ選べ。 a 骨肉腫 b 類骨骨腫 c 多発性骨髄腫 d 乳癌の骨転移 e 前立腺癌の骨転移
82. c
・骨シンチが強いのは造骨性。偽陰性になりやすいのは溶骨性の転移性骨腫瘍。
・異常高集積を示しにくい原発巣=溶骨性転移=多発性骨髄腫、腎癌、甲状腺癌、肝癌。(た・じ・(ま)・ようこ(溶骨)こ・か)
83.FDG-PET について正しいのはどれか。1 つ選べ。 a 保険適用は腫瘍診断に限られる。 b SUV 値には画像再構成条件が影響する。 c 18F-FDG の有効半減期は約 6 時間である。 d 18F-FDG は脱リン酸化されて細胞内に蓄積する。 e インスリン投与による低血糖状態では腫瘍集積が増加する。
83. b
a. × 悪性リンパ腫では再発にも用いられる。あとは、心サルコイドーシス。心筋バイアビリティ。
c. × 110分。
d. × 脱リン酸化されると抜ける。なので脱リン酸化酵素を持つ高分化型肝細胞癌や腎癌では集積しにくい。
e. × 食後など高インスリン状態では筋肉などの生理的集積が亢進する。腫瘍は見えにくくなる。
84.骨転移の疼痛緩和に用いられる放射性核種はどれか。1 つ選べ。 a 89Sr b 90Y c 99mTc d 111In e 131I
84. a
・過去問通り。
85.核医学検査と負荷に用いる薬剤との組合せで誤っているのはどれか。1 つ選べ。 a 脳血流 SPECT ――――――――― アセタゾラミド b 心筋血流 SPECT ―――――――― カプトプリル c 腎動態シンチグラフィ ――――― フロセミド d 唾液腺シンチグラフィ ――――― ビタミン C e 副腎皮質シンチグラフィ ―――― デキサメサゾン
85. b
・カプトプリルは腎動態シンチで用いられる。過去問通り。
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