1.
正解:c
a  家族性特発性基底核石灰化症
b https://doi.org/10.1007/s007010070095
c 脳内石灰化についての報告は見つかりませんでした。
d トキソプラズマ、梅毒、風疹、サイトメガロウイルスのいずれにおいても、脳内石灰化、小頭症、水頭症が生じうるそうです。(https://toxo-cmv.org/about/torch/
e 頭蓋内軟膜血管腫、顔面ポートワイン斑(毛細血管奇形)、緑内障などを生じる神経皮膚疾患。脳内石灰化を生じる。

2.
正解:c
このほかはいずれも比較的高い頻度で嚢胞形成をきたしえます。

3.
正解:b
molar tooth sign:Joubert症候群のMRIで中脳と橋の結合部(峡部)でみられる所見。

4.
正解:e
a 色々と有用性があるようです。ダイナミック造影磁化率強調像における有用性についての例を提示しておきます
引用元:Benefits of dynamic susceptibility-weighted contrast-enhanced perfusion MRI for glioma diagnosis and therapy
bcdは過去問通りです

5.
正解:c
過去問通りです
https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/9506

6.
正解:b,c
a:× p16陽性
b:○ リンパ節転移がHPV陰性例より多い
c:○
d:× 側壁型、前壁型(舌根)の順に多い
e:× 原発の境界は明瞭な傾向にある。耳展 58:1;50~51,2015

7.
正解:b
a
b 拡散制限を伴うことが多い(画像診断増刊 軟部腫瘍の画像診断より)
c
d
e

8.
正解:b?
UP TO DATEによると、離断性骨軟骨炎の頻度は膝(75%)、肘(6%)、足関節(4%)とあります。また、関節のMRI第2版(MEDSi)の316ページの表によると、膝関節では大腿骨内側顆の顆間部寄りが多く、足関節では内側が外側よりも多い、とあります。これらを併せると、bとなりますが…。

9.
正解:b
a:○
b:△ 対比となるDISHに対する記載と思われます。 thin ossificationが強直性脊椎炎。
c:○
d:○ andersson病変のことでしょうか
e:○

10.
正解:ce
a 古典的には指摘しにくいです。ただし最近登場したDual energy CTによるカルシウム抑制画像では病変を捉え得ます。
b 脂肪抑制T2強調像が把握しやすいと考えます。
d 膝蓋骨脱臼は外側への脱臼が多く、その際に大腿骨外側顆に衝突し、挫傷をきたしえます。
e 過去問でも頻出のkissing contusionです

11.
正解:c
a 中、下肺野
b ○ http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/040020095j.pdf
c 排外病変による圧排(気胸を含む)
d 慢性炎症に起因
e 一般にはair bronchogramは呈さないhttps://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=12845

12.
正解:d?
a ○
b ○ 娘枝領域に感染を来しやすい
c ○ 診断基準の1項目
d △ 画像としては見られるが特徴的とは言えない。(抗酸菌感染の特徴所見)
e  細胞性免疫抑制状態や若年者で大葉性肺炎になる傾向があるそうです。
気管支肺炎より多いかは調べたかぎりわかりませんでした。

13.
正解 e or c
a
b
c 気管支腺から発生した場合は気管支に沿った進展を示す
d
e 経気道性に広がる

14.
正解:c
悪性胸水は「M1a」です

15.
正解:e
a-d:GGO主体

16.
正解:c
「骨髄異形成症候群などの血液疾患、粉塵やガスの吸入、感染症、リジン尿性蛋白不耐症、ベーチェット病などで認められる」とあります。
なお、原発性肺胞蛋白症は「顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)に対する中和自己抗体」が原因と考えられています。
引用元:難病医学研究財団/難病情報センター

17.
正解:b
a ○:「ときに捻転をきたし、胸痛で発見される」(困ったときの胸部画像診断 p278より)
b ×:「気管支の分岐や肺静脈、肺胞構造は正常である」(困ったときの胸部画像診断 p281より)
c ○
d ○
e ○:粘液栓がT2WI高信号を示す

18.
正解:a d
a ○
b × 隔壁肥厚、胸膜肥厚
c × リンパ路病変
d ○
e × 末梢の嚢胞

19.
正解 a,e
過去問通りです

20.
正解:ab
下記診療ガイドラインの表8やp31~などに記載があります。
引用元:心アミロイドーシス診療ガイドライン(PDF)

21.
正解 a
a:○高安動脈炎の70-80%で肺動脈病変を合併、病理学的には100%で見られる
b:○ ベーチェットで肺動脈瘤は予後不良因子だが稀
c:×
d:×
e:×

参考 臨床画像30(4):1325−1330:2008

22.
正解:a
後下行枝と後側壁枝の起始の違いにより、冠動脈の分岐は3つのパターンに分けられます。頻度は右冠動脈優位型>左右均衡型>左冠動脈優位型とされます。鋭縁枝はどのパターンでも右冠動脈から起始します。
b どのパターンでも左冠動脈回旋枝から起始します
d どのパターンでも左冠動脈から起始します

23.
正解 d
a  △ 正常〜正常より高値を示すことが多い
b ○
c ○
d 不均一な高信号または等信号のようです
http://jspccs.jp/wp-content/uploads/j0904_536.pdf
e ○
https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/24900

24.
正解 c
a:○女性に多い(欧米では性差なし)
b:○ 末梢型が多い(欧米の逆) ogino H, Ann Thorac Surg, 2006
c:× 右心カテ(必須)、肺換気血流シンチ(必須)、造影CT所見とあわせて診断
d○ BPAやPTPA、内膜摘除術を行う
e○AaDO2>300Torr以上が参考所見の1つ

25.
正解 d,e
e: 明瞭平滑な腫瘤はカテゴリー3。ただし乳腺実質の少ない乳房において高濃度の場合はカテゴリー4とする。

26.
正解:b
下記文献に5つの所見の頻度が掲載されています。
引用元:非浸潤性乳管癌症例における超音波像と臨床病理学的因子との関係(PDF)

また、多発性小嚢胞(clustered microcysts)は極めて悪性リスクが低い所見とされています。
引用元:Clustered Microcysts on Breast Ultrasound: What Is an Appropriate Management Recommendation?

27.
正解:d
a:○
b:× 極めて高濃度、不均一高濃度、乳腺散在乳房、脂肪性乳房の4つ
c:×
d:○ その通り
e:× 高濃度乳房への対応は確立されていないので、通知は望ましくないとの厚生省の見解 参考 乳癌学会ホームページ

28.
正解:ad
a おそらく新出事項でしょうか?多発する多血性腫瘍が存在する、という理由のほか、腫瘍がエリスロポエチンを産生する、という理由も考えられているようです。
e 淡明細胞型腎細胞癌ですね。嫌色素性腎細胞癌はBirt-Hogg Dube症候群で多いとされます。
引用元:小児慢性特定疾病情報センター

29.
正解 d
d sensitivity は 80-100%、specificityは35-87.5%
(胆道閉鎖症ガイドライン)

30.
正解 d e
a:×
b:× 尿膜管洞では臍側に残る臍洞
c:× 腹膜を超えて深部へは行かない
d:○ 嚢胞は臍や膀胱と交通ないので通常は無症候で感染したら気づかれる
e:○ 画像検査や膀胱鏡で偶然みつかることが多い

31.
正解 be
BCSに合併しやすい肝結節:限局性結節性過形成、肝細胞腺腫、肝細胞癌
(レジデントセミナー2019資料より)

32.
正解:bc
ほかには血管筋脂肪腫、脂肪肉腫などもありえます。

33.
正解 e
a:T2WI高信号
b:○
c:○
d:○
e:× 高分化HCCではフォスフォターゼ活性が残存している場合が多く,FDG の集積が弱い場合が多い

34.
正解:a
ほかの選択肢はすべて逆です。cに関しては腫瘍中心部の石灰化を伴う星芒状瘢痕などが頻出と思います。

35.
正解:d
過去問通り

36.
a:○
b:○ 前縁を鼠径靱帯、外側縁を大腿静脈、内側縁を裂孔靭帯で囲まれる卵形の穴を大腿輪
c:× 鼠径靱帯の上から脱出する 大腿ヘルニアが足側から脱出
d:○ 関節型鼠径ヘルニア=外鼠径ヘルニア 内鼠径輪を通り脱出
e:○ 直接型鼠径ヘルニア=内鼠径ヘルニア

37.
正解:a
a: 内腸骨系

38.
正解:d
このほかの選択肢のsignは
a 腸間膜捻転
b 肥厚性幽門狭窄症や腸結核
c 脳静脈奇形
e S状結腸捻転
などで用いられます。

39.
正解 c
a:○
b:△ 周囲腎実質よりは低吸収という意味で乏血ということでしょうか。血流は普通にあります。
c:× T2WIで低信号です。こちらが明らかに×なのでbは○でよいと思います。
d:○
e:○ 筋と血管になるので高吸収です

40.
正解:c
a 尿管は性腺動脈の背側を下行します
b 右副腎静脈は下大静脈に流入します
d 射精管周囲には中心域があります
e 膀胱内尿道口~前立腺内尿道~膜様部尿道は後部尿道です。膜様部尿道~外尿道口が前部尿道です。

41.
正解 bc

42.
正解 c
Hypervascularな卵巣腫腫瘍
Struma ovarii
Carcinoid
Dysgerminoma
Granulosa cell tumor
Sclerosing stromal tumor
Yolk sac tumor
Metastasis of the hypervascular tumor

43.
正解 c
a CFA
b 鼠径靭帯より尾側
d SFAの分枝であり、迷入はしにくいと思います。浅腸骨回旋動脈なら○。
e セルディンガー法はdouble wall punctureです。

44.
正解:d
下記診療ガイドラインによると
ac 肝切除またはラジオ波焼灼療法
b 肝切除
e (65歳以下であれば)ミラノ基準に合致しており肝移植
が第一に考慮される治療と考えます。
引用元:肝癌診療ガイドライン 2017年版(補訂版)

45.
正解:e
cinglate Island sign(CIS):アルツハイマー病では後部帯状回から楔前部の血流が低下するのに対しDLBでは相対的に保持される
Brain ane Nerve 70巻8号(2018年8月)
ADとDLBの鑑別にCIScoreなども計測されているようです。

46.
正解:c
一般的に小児の核医学検査では鎮静→検査薬投与の流れですが、脳血流SPECTに関しては鎮静剤が脳内のトレーサ分布に影響を与える可能性を否定できないとされています。ECDが脳内に分布したのち鎮静して撮像するのがよい、ということだと思います。
引用元:小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドライン(PDF) 
a 特に必要ありません。
b 間欠期は脳血流は減少します。
e 暗くて落ち着ける場所で安静にしていてもらいましょう。
dに関する記載ははっきりと見つけられませんでした…。

47.
正解 a
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2016_terasaki_h.pdf

48.
正解 a

規約文書によると
a:FDG-PET 13.6% https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4300448A1027_1_10/
b:HMDP 臨床試験及び使用成績調査(全12401例)において副作用が認められた例はなかった(再審査 終了時)。https://www.nmp.co.jp/member/inter/pdf/IF_CB.pdf
c:3.8% https://www.nmp.co.jp/sites/default/files/member/datscan/pdf/S_DS.pdf
d:0.8% https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00050066.pdf
e:1.58% https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00005843

副作用についてはプール問題でadosterolにエタノール含有があるからadosterolを答えされる問題が多いのでeと思いましたが規約文書によるとFDG-PETの13%で一番多いみたいです。実臨床の体感としては全然ありませんが・・・。

e エタノールを含んでおり2倍以上に希釈しゆっくり注入
c 123I-iofulpaneにもエタノール含んでいます。

49.
正解 c

50.
正解:e
過去問頻出です。

51.
a:○
b:× 99m-MDPは骨シンチ 腎は99mTc-MAG3, 99mTc-DTPA, 99mTc-DMSA

c:○
d:○
e:○

52.
正解:ad
b 2~3時間ほど後に撮像します。
c 食事に関する制限は特にありません。
e 投与を速やかにおこないます。

53.
正解 e

54.
正解 d e

d:心筋は集積亢進します。心サルを診断するときは長時間絶食しておこないます。
e:絶食出来て無くて筋に集積しlimited studyとなるかたがしばしばおられます

55.
正解 b
b 腎細胞癌のうち、頻度が高い淡明細胞癌と嫌色素細胞癌は、正常腎と同等の淡いFDG集積を呈することが多く、PETのみでは認識できないのが特徴です。
(http://www.ai-hosp.or.jp/sinryouka/center_pet/page2-2.htm)

56.
解答 a
a 全生存期間を延長する→〇
b 肝転移症例が対象となる→×
内臓転移のある前立腺癌における有効性及び安全性は確立していない
c ベータ線によって腫瘍を制御する→×
アルファ線によって制御する
d グレード4の血球減少の頻度が高い→×
国内第2相試験ではグレード4の血球減少は0件(49件中)
e 患者は投与後RI治療病室に入る→×
外来治療が可能

57.
解答b、d
a 胃癌に対して根治的に放射線治療が用いられることはありません。
胃癌からの出血に対して緩和的に30Gy/10回程度の放射線を実施することはあります。
Palliative Care Research 2013; 8(2): 538-43
胃に対する放射線治療としてはリンパ腫に対するものが有名です。
限局期MALTリンパ腫でピロリ除菌無効例やピロリ菌陰性例に対して30Gy/15~20回の照射。
DLBCLの場合はR-CHOPを先行。3コース後に放射線療法(CR例:30~36Gy/15~20回、非CR例:40Gy/20~22回)。
b 切除不能な局所進行食道癌の場合、化学放射線治療が標準治療です。
キードラッグはシスプラチン+フルオロウラシル。60Gy/30回程度。(RT単独の場合は60~70Gy/30~35回)
c 直腸癌の第一選択は手術です。放射線治療は術前化学放射線治療として補助的に用いられます。
術前化学放射線治療によって、縮小手術、切除不能例を切除することが可能になります。術前照射では40~50Gy/20~28回が標準的な線量ですが、欧州では25Gy/5回の術前短期照射も実施されています(この場合は放射線治療単独)。併用する化学療法は5-FUまたはカペシタビンです。
d 外陰癌では非手術症例において、根治的放射線治療が適応となる。
e 顎下腺癌においては第一選択は手術±術後照射です。

58.
解答 c
a 切除不能局所進行非小細胞肺癌に対しては根治的化学放射線療法が推奨されています。プラチナ製剤と第三世代以降の細胞障害性抗癌剤併用がレジメンとして推奨されます。
限局型小細胞肺癌に対しても根治治療として化学療法と放射線治療の併用が必須です。この際のレジメンではシスプラチン+エトポシドが推奨されます。
b 根治的な食道がんの治療では化学放射線治療が優れています。レジメンとしてはシスプラチン+5-FUが標準的です。
c 前立腺癌の根治的放射線治療に併用されるのはホルモン製剤です(リスクが高い症例)。
転移性去勢抵抗性前立腺癌に進展した際にドセタキセルが使用される可能性があります。
d 子宮頸癌に対しては同時化学放射線治療が標準的です。標準的な化学療法のレジメンは、シスプラチン40㎎/m2、毎週投与です。
e 頭頚部癌においても同時化学放射線治療法が標準的です。併用薬剤はシスプラチン単剤。腎機能障害がある場合にはセツキシマブ併用も検討されます。

59.
解答 a
D95は正確に記載するとD95%
PTV体積の95%がうける線量のことを表します。
そのためD95線量処方とは処方線量をPTVの95%の領域に投与することを指します。
この場合、plan isocenter処方と比較して実際の投与線量は多くなります。

60.
解答:a,e
2020年4月の定位照射の適応です。
・原発病巣 が直径5センチメートル以下であり転移病巣のない原発性肺癌、原発性肝癌又は原発性腎癌、
・3個以内で他病巣のない転移性肺癌又は転移性肝癌、転移病巣のない限局性の前立腺癌又は膵 癌、
・直径5センチメートル以下の転移性脊椎腫瘍、
・5個以内のオリゴ転移
・脊髄動静脈奇形 (頸部脊髄動静脈奇形を含む。)

61.
解答:e
二次元・三次元の通常照射法と比較してIMRTの優越性を示す大規模遡及的解析、前向き試験が複数報告されている。上咽頭癌は、現時点の医療水準で優れた治療成績が達成されている希少癌であり、放射線腫瘍学的には可能な限りIMRTでの治療が勧められる。
(がん・放射線治療2017 上咽頭癌の項)

a 膵臓癌では「IMRT、SBRT、粒子線治療など新規高精度放射線治療技術が、近年局所進行膵癌の治療に応用されてきており、治療成績の向上への貢献が期待される」と記載されており、まだ生存率改善の照明には至っていないと考えます。
b 声門癌、特に声門に限局するT1ではリンパ流があまり発達していないため予防域を含める必要がありません。3D-CRTで非対向2門照射行うことが多いです。
c 膠芽腫では「IMRTを行う際には、SIBが用いられることも多い。予後に寄与する可能性も示唆されているが、IMRTの臨床的意義は確立していない」と記載されています。
d 子宮頸癌の根治照射では、4門での全骨盤照射と前後2門での中央遮蔽照射が通常です。海外では実臨床で行われつつありますが、「根治照射の全骨盤照射へのIMRTの導入にあたってはさらに十分な検討が必要と考えられる。」とあります。

62.
解答 b,e
a 脳幹:直列臓器
b 腎臓:並列臓器
c 小腸:直列臓器
d 視交叉:直列臓器
e 耳下腺:並列臓器

63.
解答:a、b
a 「高悪性度神経膠腫の治療の主体は手術である。摘出度が予後因子となるため、可及的に肉眼的全摘出を目指すが、浸潤性が強いため腫瘍の残存は不可避である。」との記載があります。なお、術後補助療法として全例、放射線療法と化学療法を行うことが原則となります。放射線療法は60Gy/30回で、化学療法はテモゾロミド内服です。
b 「髄芽腫の病期分類として確立されたものはないが、①3歳以上、②手術で腫瘍がほとんど摘出されている、③播種・転移がない、という3つの条件を満たすものを標準リスク群とする」との記載があります。放射線照射は術後10~20日目より全脳全脊髄照射から開始します。線量は全脳全脊髄に36Gy、後頭蓋窩に54Gyが標準と考えらていますが、近年は有害事象の観点から化学療法を併用して全脳全脊髄照射の線量を低下する動きのようです。
c 頭蓋内胚腫は放射線感受性が高く、放射線療法単独で良好な局所制御が得られます。頭蓋内胚腫は放射線療法単独で10年生存率80~90%が期待できます。
e  中枢神経系リンパ腫の大部分はDLBCLです。治療は大量メトトレキサート療法を行った後に、全脳照射40Gy/20回が施行されます。照射野には通常の全脳照射と異なり、眼球の後部3分の1を含むことが必要です。

64.
解答:b、d
a 声門癌では治療装置は4~6MV X線を用いることが推奨されます。
b T2以上では70Gy/35回が現在のところ標準分割照射法です。近年では1回線量を増加させて治療期間を短縮する加速照射法の有用性も示されつつあります。当院でも66Gy/30回の照射行っています。
c 「頭頚部扁平上皮癌は細胞増速速度が速く、治療開始後4週で加速再増殖という現象が発生し放射線抵抗性を獲得することが基礎的研究からわかっている(p658)」と記載されています。治療期間延長はないほうがよく、1週間までなら許容という根拠は不明なため誤った選択肢にしました。
d Ⅲ~Ⅳ期進行期喉頭癌に対しては化学療法併用が一般的で、同時併用薬剤としてはシスプラチン単独がエビデンスのある薬剤です。(T3N1M0はⅢ期です。)
e 化学療法の併用は、局所制御率の向上による喉頭温存と遠隔転移の抑制を期待して行われます。選択肢の「局所制御より遠隔転移抑制に有効」という書き方に不自然さを感じます。同時併用化学放射線療法と順次化学放射線療法を比較したときに、順次だと局所制御率が低下することが知られているのでこのことに関連付けたい意図なのでしょうか?

65.
解答:e
a、b リスク因子として、年齢・性別・家族歴といった患者要因、腫瘍径・片側or両側・腺外浸潤・血管浸潤・リンパ節転移・遠隔転移などの腫瘍要因があります。
c まずは甲状腺全摘術±頸部郭清術です。
d 遠隔転移の中でも肺転移は最も内用療法の効果が期待できます。10年生存率が60%程度と良好で、若年例や集積陽性で予後良好因子とする報告があります。
e 全摘出後の再発予防には内用療法です。外照射の有用性は確立していません。

66.
解答:e
a 切除不能根治照射可能なⅢ期非小細胞肺癌に対しては同時化学放射線療法を行うことが推奨されており、併用する化学療法はプラチナ製剤と第三世代以降の細胞障害性抗癌剤併用です。カルボプラチン+パクリタキセルなどのレジメンが知られています。放射線は60Gy/30回です。
b 呼吸性移動対策は必要です。特に下葉病変では頭尾方向への移動が大きくなります。
c V20(20Gy以上照射される体積)が30~35%を超えると肺臓炎のリスクが高くなることが知られています。
d 新出問題です。今までは化学放射線療法後の地固め療法は推奨されていませんでしたが、デュルバルマブの登場によってガイドラインがかわりました。放射線治療終了後42日以内にデュルバルマブによる地固め療法を開始することが推奨されています。
e 遺伝子変異のある場合も根治照射可能なⅢ期非小細胞肺癌では同時化学放射線療法が推奨されます。

67.
解答:b
a 多発脳転移には全脳照射30Gy/10回です。3㎝以下、4個以下の症例では定位照射も検討されます。
b 進展型小細胞癌は化学療法が主体です。予防的全脳照射も推奨されていません。
c 限局型小細胞癌の場合、同時化学放射線療法後が施行されます。放射線療法は45Gy/30回/3週の加速過分割照射が行われます。併用化学療法はエトポシド+シスプラチンによるEP療法が標準的です。CR後に予防的全脳照射25Gy/10回が実施されます。
d 手術不能Ⅰ期非小細胞肺癌には定位照射48Gy/4回(中枢に近い場合は60Gy/8回なども)が検討されます。
e 切除不能Ⅲ期非小細胞肺癌には同時化学放射線療法です。(66番参照)

68.
解答:e

「(センチネルリンパ節は)微小転移の場合,適切な術後薬物療法が行われる状況下では,少なくとも温存乳房への照射時に領域リンパ節(特に腋窩)を意図的に照射範囲に含める必要はないと考えられる。」と乳癌診療ガイドラインに記載されています。そのため、eが解答になると思います。
a~dはすべてCTVに含むべき領域になります。

69.
解答:d,e
a 下痢は急性期有害事象でみられます。晩期有害事象では腸閉塞などがみられます。
b 日本では外部照射の終了を待たずに腔内照射を開始します。全骨盤照射が終了し、中央遮蔽照射に移行したタイミングで腔内照射を開始する施設が多いと思います。
c 子宮腔内に挿入するのはタンデムアプリケータです。
d、e CT/MRIを用いた3Ⅾ-IGBT(三次元画像誘導小線源治療)が急速に普及しています。まずA点で線量を設定し、そこから必要に応じて適切な最適化を行います。A点は外子宮口から2㎝頭側かつ子宮軸から2㎝側方の点を指します。通常A点線量は6Gy で処方します。

70.
解答:e
a 膣壁に浸潤するⅢA期では膣シリンダ―を用いて腔内照射を行います。
c ⅡB期以上では標準治療は同時化学放射線療法です。
d 化学療法の併用によって急性期有害事象は増強します。
b、e
子宮頚癌の術後再発リスク分類
(高リスク群)
以下のいずれかを満たす
① 骨盤リンパ節転移陽性
② 子宮傍結合織浸潤陽性
(中リスク群)
骨盤リンパ節転移陰性および子宮傍結合織浸潤陰性で以下のいずれかの項目を満たす
① 大きな頸部腫瘤
② 深い頸部間質浸潤
③ 脈管侵襲陽性
(低リスク群)
以下のすべてを満たす
① 小さな頸部腫瘤
② 骨盤リンパ節転移陰性
③ 子宮傍結合織浸潤陰性
④ 浅い頸部間質浸潤
⑤ 脈管侵襲陰性

高リスク群では術後化学放射線療法が実施されます。全生存率の改善が証明されています。
一方、中リスク群では術後放射線療法が施行されます。再発率の低下と無増悪生存率の延長を認めますが、全生存率の改善は証明されていません。

71.
解答:d
a 223Raは骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌に対して使用されます。
b 通常は蓄尿して放射線治療を行います。落ち込んだ小腸を頭側に挙げることや照射野内にはいる膀胱体積を減らすためです。ほかにも、直腸線量を減らすために、直腸内容物(ガス・便)を排泄させることも重要です。
c 前立腺癌の根治照射では殺細胞性抗癌剤は使用しません。去勢抵抗性になった場合にドセタキセルは考慮されます。
d CTVは低リスクで前立腺、中リスクで前立腺+精嚢基部1㎝程度、高リスクで前立腺+精嚢基部2㎝~精嚢全体とする場合が多いです。T3b(精嚢浸潤)の場合は精嚢全体を含みます。
e CAB(combined androgen blockade)療法もしくはMAB(maximal androgen blaockade)療法といわれるホルモン療法を併用します。これらはLH-RHアゴニスト+抗アンドロゲン剤を組み合わせた治療です。LH-RHアゴニストとしてはゴセレリン、リュープロレリンが、抗アンドロゲン剤としてはビカルタミドが使用されます。選択肢のアビラテロンは抗アンドロゲン剤ですが、転移のある去勢抵抗性前立腺癌に対して使用される新規ホルモン剤です。根治的放射線療法と併用されることはありません。ちなみにアビラテロンは223Raとの併用で死亡率が上昇したため、アビラテロンと223Raの併用は禁忌になっています。

72.
解答:c,d
可及的なTUR-BTと放射線化学療法を組み合わせたcombined-modality therapyを行うことで生存率を低下させることなく膀胱温存が可能であるされています。化学療法はシスプラチン単剤もしくはシスプラチンを含む多剤同時併用が原則とされます。

73.
正解:c
逆に、選択肢にある「M期」「G1からSへの移行期」「G2M期」は感受性です。

74.
正解:c
a 40
b 50-60
c 30
d
e 40

75.

76.
解答:e

2017年8番の問題が類似問題です。
干渉性散乱:光子のエネルギーが小さい場合におこる現象。光子と自由電子との相互作用をトムソン散乱、軌道電子との相互作用をレイリー散乱といいます。
光電吸収:物質に入射した光子がすべてのエネルギーを軌道電子に与え、入射光子自身は消滅、電子が電子殻外に放出される現象です。診断レベルのエネルギーでよく起こります。
コンプトン散乱:光子が物質に入射し、軌道電子と衝突、その一部のエネルギーを電子に与えて電子殻外に放出(反跳電子)、入射光子自身はエネルギーが減少し、進行方向を変えて散乱光子となる現象です。30keVから25MeVのエネルギーでは(治療レベルのエネルギー)5割以上をコンプトン散乱が占めます。

図はがん・放射線治療2017のp237を元にかいています。

77.
正解:de

78.
正解 e

★以下MiZONO記載
正解:e
b 共鳴周波数の大きさはラーモア周波数ωと同値です。磁気回転比をγ、外部磁場の大きさをBとすると、ω=γBと表され外部磁場の大きさに比例します。ちなみに、1.5Tにおいて水素原子のラーモア周波数は63.9MHzです。
a 水と脂肪を例にとると、水素原子は、前者ではH2Oというように酸素原子に結合して存在しており、後者では主に-CH2-というように炭素に結合して存在しています。これら2種類の水素原子のラーモア周波数は、脂肪に含まれる水素原子のほうがわずかに低く、これら2種類の水素原子のラーモア周波数の差を化学シフトと称します。その値は 3.5×10^(-6)×ω [Hz]であるということが知られています。ωは選択肢bにあるように外部磁場の大きさに比例する値ですから、化学シフトも外部磁場の大きさに比例します。
※補足:なお「ラーモア周波数がどれくらいの割合で小さいか」、すなわち「(水に含まれる水素原子のラーモア周波数 - 脂肪に含まれる水素原子のラーモア周波数)/ (水に含まれる水素原子のラーモア周波数)」の値を化学シフトと称することもあり、この場合の単位は無単位です。この値は外部磁場の影響を受けない値で3.5×10^(-6)であり、3.5ppmとも表されます。選択肢にわざわざHzをつけているのはこちらと区別するためと考えられます。
c、d 導出がややこしく割愛させて頂きますが、外部磁場が増大すると信号雑音比や磁化率効果も上昇します。
e T1(縦緩和時間)は延長するとされますが、T2(横緩和時間)はほぼ変化しないとされています。
下記特集に1.5Tと3.0Tの比較がされています。
https://www.innervision.co.jp/01inner/2007/pdf/iv0709.pdf

79.

80.
解答:a
頻出問題です。
2017年の9番、2018年の13番、2019年の70番等が類似問題です。
b パルスレートはできるだけ下げる。
c デジタルズームは極力使用しない。
d 透視台と受像機は近づける。
e 線量率は可能な限り低くする。
術者の被ばく低減ですが、患者に置き換えても同じ解答と思います。

81.
正解:e
下記資料の1ページ目第4段落に詳しい説明があります。
引用元:日本医学放射線学会「診療用放射線の安全利用のための指針に関する参考資料」(PDF)

これによると『最適化』は「正当化される行為を実施する際に、合理的に達成可能
な限り放射線被ばくを抑えることを意味する。~最適化を行う具体的手法として、診断参考レベルの使用が勧告されている。」とされます。
一方、関連事項として『正当化』は「放射線被ばくを伴う行為を導入する際に、その行為による利益が不利益よりも大きいことを保証することを意味する」とあります。
a やむなく再撮影をおこなうという対応において、正確で適切な診療という利益が、放射線被曝の不利益を上回れば正当化に相当する対応でしょうか。
b 正当化に相当する対応です。
c 正当化に関連した選択と考えます。多数回の検査をおこなう利益が、検査回数の上限を設定する不利益よりも大きいこともありえると考えます。
d 「(診断に支障がないレベルで)できるだけ低線量」であれば最適化でもよいと考えますが、やみくもに低線量にするのはむしろ最適化に反した対応です。
e 上記の説明のとおり最適化に即した対応と考えます。

82.
正解 c
ピッチを小さくすると被曝は増えます。

83.

84.
解答:d,e
2017年14番、2018年10番が類似問題です。
電子保存の3原則
・真正性:誰がかいたか、修正したかがわかる
・見読性:誰でも読める
・保存性:決められた期間データがなくならないようにする