2012年放射線科専門医過去問診断51−55
問題はこちらから参照して下さい。
レジデントセミナー2017の「消化管・腹壁・腹膜」では「消化管X線造影剤」と題するスライドに「硫酸バリウムの合併症に消化管穿孔」と記載があり「蕁麻疹の生じる頻度は極めて低い」とあります。
a 胃に好発する。○ 胃が60〜70%
b 転移の中ではリンパ節転移が多い。 × リンパ節転移は稀。播種が多い。
c 食道においては平滑筋腫のほうが多い。○
d 5 cm を超えるものは絶対的手術適応となる。○ 臨床的には腫瘍径2cm以上は相対的手術適応,5cm以上は積極的(絶対的)手術適応。病理組織所見が術前に得られたならば,≧5/50HPFは相対的手術適応,≧10/50HPFは積極的(絶対的)手術適応。
e 転移,再発症例には分子標的治療薬が試みられる。○ イマチニブ。
GISTとは
・GISTは消化管壁から発生する間葉系腫瘍の約80%を占める一群。
・Cajal(カハール)介在細胞に見られるチロシンキナーゼ受容体であるKIT(c-kit遺伝子にコードされる受容体チロシンキナーゼ)and/or CD34を発現することを特徴とする。
・GISTの発症頻度は人口100万人あたり20人/年と推定されている。
・男女差はなく、40歳代以降の中高年に好発し、特に50~60歳代が最も多く、小児には非常にまれである。
・GISTの相対的頻度は全消化管腫瘍の0.2~0.5%程度と考えられる。 消化管全体の間葉系腫瘍のうち、GISTは80%近くを占め、平滑筋腫瘍が10~20%、神経原性腫瘍が5%程度と考えられている。
・GISTの臓器別発生頻度は胃が60~70%と最多で、小腸20~ 30%、大腸5%、食道5%と続く。
・稀には腸間膜や後腹膜から発生することも知られている。
・広義のGIST:胃腸管の紡錘形細胞ないし類上皮細胞からなる非上皮性腫瘍。
・狭義のGIST:筋原性・神経原性マーカー陰性のもの。
・組織学的に紡錘形細胞型(spindle type 77%)、類上皮細胞型(epithelioid type 8%)、混合型(mixed type 15%)に分類される。
・潜在的な悪性腫瘍であるが、悪性経過をたどるのは30%。
・転移は主に血行性で肝が主、リンパ節転移は稀。播種は起こる。
a continuous diaphragm sign × 縦隔気腫
b incomplete border sign × 陰影の一部のみ鮮明な辺縁を示すもの。腫瘤が胸壁の軟部組織に連続する部分で消失するサイン。胸壁病変を示唆する所見。
c deep sulcus sign × 気胸
d angel wings sign × 気縦隔
e football sign ○
a 多発性硬化症 上位。
b 脊髄星細胞腫 上位。
c 脊髄空洞症 上位。
d 脊髄梗塞 上位。
e 糖尿病 ○ 下位。弛緩性神経因性膀胱
a スクリーニングとしての使用が推奨されている。×
b 生検による出血の影響はほとんど受けない。×
c 造影検査は精囊浸潤の評価に有用である。○
d T1 強調像は骨転移の評価に有用である。○
e 移行域癌の診断はできない。×
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