2012年放射線科専門医過去問診断21−25
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○ 子供。これと骨巨細胞腫が骨端。
a 脳膿瘍 × 高信号。
b 類上皮腫 × 著明な高信号。
c くも膜囊胞 ○ 低信号
d 急性期脳梗塞 × 高信号
e 脳悪性リンパ腫 × 高信号
a Leigh 脳症 × 視床,大脳基底核,中脳,橋などに左右対称性の壊死性病変を持つ中枢神経系の変性疾患であり,病因は単一ではない。病因は生体のエネルギー産生に重要なピルビン酸代謝障害。遺伝性灰白質疾患の1つ。
b 多発性硬化症 × 髄鞘のミエリン蛋白に対する自己免疫疾患。ほか、ウイルス感染症の関与が考えられている。
c Wernicke 脳症 × ビタミンB1(チアミン)不足。
d Creutzfeldt-Jakob 病 × 異常プリオンの中枢神経内沈着が原因であり,その発生は散発性のものがほとんどであるが,家族性の発生や,狂牛病からの感染(変異型)も知られている。
e 進行性多巣性白質脳症 ○免疫不全患者に症じる進行性・致死性の脱髄疾患である。
PMLの画像所見
・局在:多発性、非対称性、皮髄境界・皮質下白質(U-fiberを含む)、脳梁、視床、基底核、内包、外包(脳幹、小脳はまれだが、テント下では中小脳脚にみられうる事が多い)。
・病変は皮質下白質から深部白質へ進展し、進行とともに萎縮する。
・T1WIで低信号、T2WIで高信号。
・DWIでは、脱髄前の膨化した細胞により拡散が低下する部位と、oligodendrocytesが消失し細胞外腔が拡大、拡散が亢進する部位があるため、信号域の部位と低信号域の部位(T1WIで低信号の部位は、DWIでも低信号)が認められる。
・原則として、造影効果やmass effectはない。
・免疫再構築により一過性に増悪し、増強効果がみられることもある。
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脳底動脈先端症候群とは
・後大脳動脈近位側3〜4mmより出る穿通枝の塞栓により発症する。
・一側PCAから出る穿通枝は中脳、視床背側および視床正中部の両側を養うため、蝶形の梗塞を認める。また後頭葉や側頭葉にも梗塞巣を作る。
・一側または両側動眼神経麻痺、Parinaud徴候、下方注視麻痺を来たし、同時に意識障害、無為、記憶障害を伴う。
MRI(特にFLAIR)の特徴、注意点
・FLAIRであれば急性期のみならず亜急性期例の診断が可能。CTと同等以上とされる。
・軽微なSAHもFLAIRであれば明瞭な高信号として描出される。高信号が認めなくても、FLAIRにてくも膜下腔に(黒い)動脈が見える(正常では見えない。くも膜下腔内の濃度が上昇しているため浮き出て見える。)
・CT同様、FLAIRにてSAHを指摘できても、否定することはできない。
・FLAIRでくも膜下腔が高信号を呈する病変・病態を知る。
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