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基礎

1.生物学的効果比(RBE)に影響しない因子はどれか。1つ選べ。

a 放射線の質(LET)
b 放射線の線量
c 放射線治療の全治療期間
d 線量率
e 分割回数

解答:b?

2.放射線による白内障について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 白内障は分割照射では単回照射より少ない線量で起こる。
b 照射からの潜伏期間は、2.5~6.5Gy の範囲の線量ではおおよそ20年である。
c 確定的影響である。
d 網膜の血管障害が原因である。
e 水晶体内の分裂細胞が放射線により正常に分化できないことが原因である。

解答:c,e

  • 白内障は、確定的影響。晩期障害だが5年以内
  • 水晶体内の分裂細胞が放射線により正常に分化できないことが原因。

3.国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年勧告で組織加重係数が最も大きな群に属するのはどれか。2つ選べ。

a 乳腺
b 骨髄
c 皮膚
d 生殖腺
e 甲状腺

解答:a,b

組織荷重係数
  • 赤色骨髄、結腸、胃、肺、乳房、残りの組織 0.12
  • 生殖腺 0.08
  • 膀胱、食道、肝臓、甲状腺 0.04
  • 脳、唾液腺、骨表面、皮膚  0.01
    ※組織荷重係数は0.01が最小。

4.X線透視の被曝について正しいのはどれか。2つ選べ。

a アンダーチューブ装置はオーバーチューブ装置より術者の上半身の被曝が大きい。
b 自動照射制御(AEC)では体格の小さな患者の皮膚線量が増加する。
c 胸部の透視では正面像より側面像で線量率が大きい。
d イメージインテンシファイアを使用した装置では拡大透視で線量率が増加する。
e X 線の秒間パルス数を下げると線量率が増加する。

解答:c,d

  • a:通常はアンダーチューブ装置であり、オーバーチューブ装置よりも上半身の被曝は少ない。
  • b:体型が大きい患者で皮膚線量が増加する。
  • c:胸部の透視では正面像よりも側面像で線量率が高い。
  • d:拡大透視で線量率は増加する。
  • e:X線の秒間パルス数を下げると線量率は低下する。

参考)IVRで患者の放射線被ばく低減のために覚えておくべき8つのこと

5.正しいのはどれか。1つ選べ。

a α 崩壊では質量数は2減少する。
b コバルト 60 γ 線の実効エネルギーは約0.5MeV である。
c 治療用電子線では、軟部組織と骨の吸収がほとんど変わらない。
d チェレンコフ光は物質を通過する荷電粒子が物質中の光の速度より速い場合に起こる。
e 治療用電子線ではエネルギーが高くなるとビルドアップ効果が強くなるのでボーラスをのせるなど注意が必要である。

解答:d,e

頭頸部

6.4カ月の乳児。抱っこしてミルクを飲ませ、寝かせた際に全身がぐったりとなった。呼吸停止および冷感があるためすぐに救急車で搬送された。MRI を示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
a 水頭症
b 硬膜外血腫
c 硬膜下血腫
d 細胞性脳浮腫
e 上矢状洞の閉塞


解答:d,e→c,d

  • DWIにて両側後頭葉〜頭頂葉に皮質下白質〜皮質を中心に異常な高信号あり。ADCの信号低下を認めている点から細胞性浮腫を疑う所見。血管支配域に沿っておらず、両側性であり静脈性梗塞を疑う所見。

T1で後部内板下に高信号域が見られます。(右内板下にもごく少量あり?)
Shaken babyによるASDHと軸索損傷ではないでしょうか。

ふらふら帝国先生ありがとうございました。

7.60歳台の女性。頭痛を主訴に来院した。MRI を示す。 可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a クモ膜囊胞
b 頭蓋咽頭腫
c 下垂体腺腫
d 類表皮囊胞
e Rathke 囊胞


解答:e

  • トルコ鞍内にT1WIにて高信号、T2WIにて淡い低信号の腫瘤あり・左側にはやや低い信号が目立つ。造影にて辺縁造影効果ありか。T1WIにて背側に後葉を疑う高信号あり。ラトケ嚢胞を疑う所見。

参考)ラトケ嚢胞の画像診断

8.80歳台の男性。認知症がある。MRI を示す。 可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a Alzheimer 病
b 脳血管性認知症
c 前頭側頭型認知症
d 皮質基底核変性症
e 特発性正常圧水頭症


解答:e

  • 高位円蓋部の脳溝は狭小化あり、シルビウス裂の開大あり。DESHの所見。INPHを疑う所見。

参考)正常圧水頭症の画像診断

9.30歳台の女性。頭痛を主訴に来院した。頭部造影 MRI(3D gradient echo 法)を示す。 可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 髄膜腫
b 髄膜播種
c 低髄圧症
d 静脈洞血栓症
e 結核性髄膜炎

解答:c

  • DA pattern(硬膜優位)の硬膜肥厚を認める。頭痛という症状からも低髄圧症を疑う所見。

参考)低髄液圧症候群の画像診断

10.60歳台の男性。肺悪性線維性組織球腫(MFH)術後。転移性脳腫瘍の除外診断のため頭部 CT を施行し た。CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
a 水頭症
b 髄膜播種
c 低髄圧症
d 転移性脳腫瘍
e 硬膜動静脈瘻

解答:e

  • 造影にて左側頭葉に索状の造影効果を有する部位あり。AVFか。

参考)硬膜動静脈瘻の画像診断

11.70歳台の男性。胃癌術後 1年。両手のしびれを自覚したため来院した。MRI を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 上衣腫
b 星細胞腫
c 脊髄空洞症
d 多発性硬化症
e 亜急性連合性脊髄症

解答:e

  • 胃癌術後というエピソード。両手のしびれ。T2WIにてC2-5レベルの脊髄に縦方向に伸びる異常な高信号あり。横断像にて後索に一致しており、亜急性連合性脊髄症が疑われる。

参考)亜急性連合性脊髄変性症のMRI画像診断

12.60歳台の女性。慢性の頭痛を訴えて来院した。MRA で異常を指摘され、脳血管撮影を行った。
治療方針として適切なのはどれか。2つ選べ。

a 経過観察
b ステント留置
c クリッピング手術
d 金属コイルによる塞栓術
e ゼラチンスポンジによる塞栓術

解答:c,d

  • 脳底動脈のトップに5mm以上の嚢状動脈瘤あり。サイズも大きく、クリッピング手技もしくは金属コイルによる塞栓術の治療対象。

参考)くも膜下出血・脳動脈瘤の治療

13.40歳台の女性。左頸部腫瘤を主訴に来院した。CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 動脈瘤
b 神経鞘腫
c 傍神経節腫
d 悪性リンパ腫
e リンパ節転移


解答:c

  • 頸動脈分岐部に著明な造影効果を有する腫瘤あり。部位および造影効果から傍神経節腫を疑う所見。

参考)傍神経節腫の画像診断

14.9歳の男児。右上鼓室型真珠腫の手術歴がある。血性耳漏の精査のため施行された MRI を示す。
疑われるのはどれか。2つ選べ。

a 真珠腫
b 耳硬化症
c 鼓室硬化症
d 顔面神経鞘腫
e コレステリン肉芽腫

解答:a,e

  • DWIにて異常な高信号を示す部位あり。ここが真珠腫の疑い。その背側のT1WIおよびT2WIにて高信号を示す部位がコレステリン肉芽腫。

参考)

整形外科

15.1歳の男児。膝関節 X 線写真正面像を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a くる病
b 先天性風疹
c 重金属中毒
d 化膿性関節炎
e プロスタグランジン投与の影響

解答:a

  • 予備石灰化層の消失、骨幹端の刷毛状変化(fraying)、杯状のくぼみ(cupping)を認めている。くる病を疑う所見。

参考)骨軟化症、くる病の画像診断

16.2歳の女児。右前腕遠位の変形、腫張および軽度の運動時痛を主訴に来院した。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 内軟骨腫
b 類骨骨腫
c 骨軟骨腫
d 単純性骨囊腫
e 非骨化性線維腫

解答:c

  • 尺骨遠位にT2WIにて高信号を呈する軟骨帽を伴う腫瘤あり。骨軟骨腫を疑う所見。

参考)骨軟骨腫の年齢、症状、MRI画像診断

17.50歳台の男性。左足底部に腫瘤を触知し、歩行時疼痛を自覚するため来院した。MRI を示す(足底にマークあり)。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 神経鞘腫
b アテローム
c 腱鞘巨細胞腫
d ガングリオン
e 足底線維腫症

解答:e

  • 場所が足底で特徴的で、T2WIにて著明な低信号を示している。足底線維腫症を疑う所見。

参考)足底線維腫症のMRI画像診断

18.12歳の女児。右足の疼痛を主訴に来院した。単純 X 線写真を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a Sever 病
b 骨軟骨腫
c 類骨骨腫
d Freiberg 病
e Morton 神経腫

解答:d

  • 第3中足骨の骨頭に骨効果および圧潰像があり、骨壊死を反映している。Freiberg病を疑う所見。

参考)Freiberg病の画像診断、症状、原因

19.30歳台の女性。歩行時に左膝の疼痛を自覚するようになり来院した。左膝単純 X 線写真を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 血管腫
b 化骨性筋炎
c 滑膜性骨軟骨腫症
d 副甲状腺機能亢進症
e 色素性絨毛結節性滑膜炎

解答:c

  • 単純X線で関節裂隙の拡大、関節包内部に多数の点状〜斑点状の石灰化が見られており、滑膜性骨軟骨腫症を疑う所見。

参考)滑膜性骨軟骨腫症の画像診断

20.50歳台の男性。右肩から右上肢の疼痛と右上肢外旋障害を訴えて来院した。MRI を示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。

a 傍関節唇囊胞
b 棘上筋腱断裂
c 棘下筋腱断裂
d 腋窩神経絞扼
e 肩甲上神経絞扼

 

解答:a,e

  • 肩甲骨関節窩頸部の後面に接する嚢胞性病変あり。傍関節唇嚢胞が疑われる。また棘下筋がSTIRにて異常な高信号を呈しており、肩甲上神経の脱神経が疑われる。

参考)傍関節唇嚢胞による肩甲上神経絞扼症候群のMRI画像診断

胸部

21.20歳台の男性。職場検診で胸部異常影を指摘され受診した。単純 CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 胸腺腫
b 脂肪肉腫
c 胸腺脂肪腫
d 成熟型奇形腫
e 胸膜外脂肪沈着

解答:d

  • 前縦隔に脂肪を含有する腫瘤性病変あり。成熟型奇形腫を疑う所見。

参考)縦隔成熟嚢胞性奇形腫の画像診断

22.30歳台の男性。2週間前からの咳,発熱を主訴に来院した。胸部 X 線写真と CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 粟粒結核
b 甲状腺癌肺転移
c マイコプラズマ肺炎
d 亜急性過敏性肺臓炎
e びまん性汎細気管支炎

解答:d

  • 両側にびまん性に小葉中心性の淡い粒状影あり。過敏性肺臓炎を疑う所見。

参考)過敏性肺臓炎の画像診断

23.60歳台の男性。人工透析を受けている。胸部 X 線写真で異常を指摘され来院した。胸部 CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 尿毒症肺
b 肺胞上皮癌
c 過敏性肺臓炎
d 転移性肺腫瘍
e 異所性肺石灰化

解答:e

  • 両側上肺野に淡いすりガラス斑状影あり。また両側上肺野に分葉状の形態を呈する石灰化結節あり。人工透析を受けているというエピソードからも腎不全に伴う異所性肺石灰化が疑われる。

参考)異所性肺石灰化のCT画像診断

24.20歳台の女性。気管支喘息にて経過観察中,胸部 X 線写真にて異常影を指摘され来院した。高分解能 CTを示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 放線菌症
b 粘表皮癌
c 肺門型扁平上皮癌
d 非結核性抗酸菌症
e アレルギー性気管支肺アスペルギルス症

解答:e

  • 左肺門部に粘液栓あり。両側中枢側に気管支壁の肥厚および拡張所見あり。気管支喘息もあり、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症を疑う所見。

参考)肺アスペルギルス症のCT画像診断

25.20歳台の男性。会社健診にて胸部異常影を指摘されて来院した。胸部 CT を示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 塵肺症
b 肺結核
c 原発性肺癌
d サルコイドーシス
e 肺 MALT リンパ腫

解答:d

  • 縦隔リンパ節腫大あり。右上葉に小葉中心性の粒状影あり。またGalaxy signを疑う集簇像あり。サルコイドーシスを疑う所見。

参考)肺サルコイドーシスのCT画像診断

26.30歳台の男性。重喫煙者。3カ月前より乾性咳嗽が出現したため受診した。胸部 CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 肺気腫
b 特発性肺線維症
c 急性好酸球性肺炎
d 剥離性間質性肺炎
e Langerhans 細胞組織球症

解答:e

  • 両側肺野にびまん性のいびつな形の嚢胞性病変あり。

参考)肺好酸球性肉芽腫症の画像診断(Langerhans細胞組織球症)

27.50歳台の女性。胸部 X 線写真と CT を示す。
可能性の低いのはどれか。1つ選べ。

a 肺気腫
b Sjöegren 症候群
c 肺リンパ脈管筋腫症
d Langerhans 組織球症
e 全身性エリテマトーデス

解答:e

  • 両側肺野に気腫性変化、嚢胞性変化あり。全身性エリテマトーデス以外はこれらの所見を認め得る。

28.30歳台の男性。3カ月の経過で呼吸困難が進行したため来院した。HIV 陽性、CD4 34µl。胸部 CT を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a Kaposi 肉腫
b 非結核性抗酸菌症
c ニューモシスチス肺炎
d クリプトコックス感染症
e サイトメガロウイルス感染症

解答:a

  • baseにHIV陽性あり、CD4 34/μlと低下あり。CTにて両側中枢側優位に気管支血管束に沿ったコンソリデーションあり。小葉中心性の結節もあり。周囲にすりガラス影あり。いわゆる広義リンパ路病変であり、エピソードからもKaposi肉腫が疑われる。

参考)広義リンパ路病変の鑑別診断

29.同一疾患の5症例の画像を別に示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 肺癌
b 結核症
c 真菌感染症
d Wegener 肉芽腫症
e 黄色ブドウ球菌感染症

解答:b

  • 壊死性リンパ節炎、結核腫、小葉中心性の粒状影、空洞形成、浸潤影など結核を疑う所見。

参考)活動性肺結核のCT画像診断

30.46歳の男性。偶然施行した CT で異常影を指摘されて来院した。高分解能 CT を示す。他のスライスでも異常影の内部は均一である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。

a 初回の経過観察は1年後に行う。
b 増大傾向があれば、切除を考慮する。
c 縮小傾向があれば、炎症性変化と考える。
d 大きさに変化がなければ CT での経過観察を勧める。
e 内部により濃厚な部分が出現すれば切除を考慮する。

解答:a

  • 右上葉にすりガラス影の結節あり。サイズは7-8mm大で境界明瞭。内部に充実部位なし。pure GGO。
肺結節のフォロー
  • 5mm以上の結節の拾い上げをして、1ヶ月後にthin slice CTで精査する。
  • その際に石灰化病変は除外する。
  • 検診で5mm未満のものは1年後スクリーニングCTをすすめる。
    ※ただし、経年検診で新たに出現したものは5mm以下でも精密CTをすすめる。

参考)CTでの肺結節の経時的フォローのまとめ

31.20歳台の女性、検診で異常影を指摘されて来院した。胸部単純写真正面像を示す。
異常所見はどれか。1つ選べ。

a scimitar sign
b butterfly shadow
c spinnaker sail sign
d one-two-three sign
e inverted butterfly shadow

解答:d

32.50歳台の女性。9カ月前に右乳癌に対して手術と放射線治療を受け、その後化学療法中である。呼吸困難を主訴に受診した。胸部 X 線写真を示す。
可能性の低いのはどれか。1つ選べ。

a 細菌性肺炎
b 器質化肺炎
c 好酸球性肺炎
d 薬剤性肺障害
e ニューモシスチス肺炎

解答:e

  • ニューモシスチス肺炎は他の肺炎に比し、すりガラス影が高頻度。例外はあるものの基本的に小葉中心性陰影、浸潤影はないと思ってよい。

参考)ニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)の画像診断

33.20歳台の女性。微熱を主訴に来院した。血沈亢進が認められる。胸部 X 線写真2 方向を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 高安動脈炎
b 縦隔奇形腫
c 梅毒性動脈炎
d 大動脈縮窄症
e 大動脈弁狭窄症

解答:a

  • 大動脈の蛇行および石灰化あり。20歳代女性では異常所見。高安動脈炎を疑う所見。

参考)高安動脈炎(大動脈炎症候群)の画像診断

34.50歳台の女性、全身倦怠感と下腿浮腫を主訴に来院した。単純 CT を示す。
正しい所見はどれか。2つ選べ。

a 心膜石灰化
b 心囊水貯留
c 右心室拡大
d 下大静脈拡張
e 冠動脈石灰化

解答:a,d

  • 心膜の石灰化を認めており、収縮性心膜炎を疑う所見。2枚目の写真にて下大静脈拡張あり。

参考)収縮性心膜炎の画像診断

35.60歳台の女性,胸痛のため受診した。造影 MRI の遅延相を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 心筋炎
b 拡張型心筋症
c 右冠動脈病変による心筋梗塞
d 左回旋枝病変による心筋梗塞
e 左冠動脈前下行枝病変による心筋梗塞

解答:c

  • 造影MRIの遅延相において、下壁〜後壁の内膜側の造影効果あり。同部位=右冠動脈領域の心筋梗塞を疑う所見。

参考)心筋梗塞の遅延造影MRI画像診断

36.30歳台の男性。胸郭出口症候群の疑いで、血管造影が2つの体位で施行された。A の体位は仰臥位左上肢下垂位である。
B の体位はどれが考えやすいか。1つ選べ。

a 仰臥位,左上肢挙上位
b 仰臥位,左上肢 90 度外転位
c 座位,左上肢下垂位
d 座位,左上肢 90 度外旋位
e 座位,左上肢 90 度外旋・外転位

解答:e

  • 血管造影で仰臥位左上肢下垂位では描出されていた鎖骨下動脈が、描出されなくなった。いわゆるWright体位(肩を90°外90°外旋、さらに肘を曲げた状態)。

参考)胸郭出口症候群のレントゲン、血管造影画像診断

小児

37.3歳の男児。微熱と咳嗽を主訴として来院した。胸部 X 線写真と CT を示す。
この病態で、誤っているのはどれか。1つ選べ。

a 胸水を伴う頻度が高い。
b 肺野病変は肺尖に多い。
c リンパ節病変には壊死を伴う。
d 経過中空洞を形成する頻度が高い。
e 肺野病変はコンソリデーションが主体である。

解答:d

  • 右優位に肺門部に腫脹あり。選択肢を見ていると、Tbのよう。小児の結核について問う問題。空洞形成の頻度はむしろ低い。

参考)一次結核の画像診断

38.日齢0の新生児。胎児仮死のため、緊急帝王切開で出生し、出生時から呼吸障害を認めた。胸部 X 線写真 2 方向を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 肺低形成症
b 胎便吸引症候群
c 先天性肺気管支奇形
d 新生児一過性多呼吸症
e 新生児呼吸窮迫症候群

解答:b

  • 両側びまん性に微小な斑状影を認める。胎児仮死があり、胎便吸引症候群を疑う所見。

参考)胎便吸引症候群の画像診断

39.8歳の男児。右下腹部痛、嘔吐で来院した。骨盤部 CT を示す。
異常所見はどれか。2つ選べ。

a 腹水
b 魚骨
c 虫垂結石
d 膿瘍形成
e 虫垂腫大

解答:c,e

  • 右下腹部痛。連続性がわかりにくいが、虫垂の腫大および、内部に高吸収域を認めており、糞石=虫垂結石を疑う所見。

参考)急性虫垂炎の画像診断

乳腺

40.40歳台の女性。半年前より右乳房腫瘤があり、増大しているために来院した。マンモグラムを示す。
右乳房について可能性が高いのはどれか。2つ選べ。

a 過誤腫
b 乳腺症
c 葉状腫瘍
d 血管肉腫
e 巨大線維腺腫

解答:c,e

  • マンモグラフィーにて右乳腺には均一で広範な高吸収あり。選択肢の中では葉状腫瘍および、巨大線維腺腫が疑われる。

参考)葉状腫瘍の画像診断

腹部

41.69歳の男性。下血にて来院した。
注腸所見から考えられる疾患に関する記述で正しいのはどれか。2つ選べ。

a 爪の異常が見られる。
b 口唇に色素沈着が見られる。
c 全身の骨に形成異常が見られる。
d 胃底腺のポリポージスが見られる。
e 60 歳での癌の合併率は 90% 程度である。

解答:d,e

  • 注腸透視にて結腸に多数のポリープを認める。またapple core signを認めており、大腸がんを疑う所見。家族性大腸腺腫症を疑う所見。
  • 爪の異常はCronkhite-Canada 症候群、口唇の色素沈着は、Peutz-Jeghers 症候群

参考)家族性大腸腺腫症、家族性腺腫性ポリポーシスの疫学、症状

42.13歳の男子。11時過ぎから腹痛があったが、昼食にたこ焼き、寿司を食べた。その後腹痛が増悪し、17時に救急外来を受診した。緊急に行った造影 CT を示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a cecal lipoma
b verminous ileus
c gallstone ileus
d mesenteric teratoma
e inverted Meckel diverticulum

解答:e

  • 上行結腸内に脂肪成分を含む管腔構造あり。回盲部から連続しているように見える。脂肪腫(cecal lipoma)とすると周囲に造影される壁を有するのが合わない。メッケル憩室の翻転による重積の疑い。

参考)メッケル憩室の画像診断(出血、腸重積)

43.74歳の男性。右下腹部痛を自覚するようになり来院した。腹部単純 X 線写真と CT を示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 感染性腸炎
b 急性虫垂炎
c 大腸憩室炎
d 虚血性腸炎
e 閉塞性腸炎

解答:a

  • 上行結腸に粘膜下層の浮腫あり、腸管の3層構造が明瞭となっている。周囲に脂肪織濃度上昇あり。典型的な感染性腸炎が疑われる。

参考)腸管壁の3層構造とは?

44.54歳の男性。排便時違和感にて来院。直腸粘膜下腫瘍の診断にて精査のため MRI を施行した。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 直腸 GIST
b 後腹膜肉腫
c 後腹膜 chordoma
d 後腹膜 epidermoid
e 直腸癌のリンパ節転移

解答:c

  • 仙骨前、直腸の背側に腫瘤性病変あり。T2WIにて高信号、DWIにても高信号。ADCは提示なし。造影にて軽度造影効果あり。chordomaを疑う所見。

参考)脊索腫の画像診断

45.50歳台の女性。検診の超音波検査で肝と腎とに異常を指摘された。造影 CT(A,B),MRCP(C),DICCT(D)を示す。
肝の病変について可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a Caroli 病
b peribiliary cyst
c 肝門部胆管癌
d 胆管粘液産生性腫瘍
e 肝内結石による胆管拡張

解答:b

  • 肝門部を中心に胆管周囲に嚢胞あり。peribiliary cystを疑う所見。

参考)胆管周囲嚢胞の画像診断

46.30歳台の女性。上腹部痛にて受診。腹部 US にて肝に異常を指摘された。精査のために施行された CTと MRI を示す。
この疾患について正しいのはどれか。1つ選べ。

a 多発傾向がある。
b 被膜を伴いやすい。
c 腫瘍性病変である。
d 非硬変肝に好発する。
e 高年男性に生じやすい。

解答:d

  • 肝S4にダイナミックCTにおいて早期動脈相から造影され、平衡相では周囲正常肝と等吸収を呈する腫瘤あり。中心部には造影不良なscar(central scar)あり。SPIO を用いた MRI では腫瘍内部に Kupffer 細胞の存在が認められる。FNHを疑う所見。
  • FNHは30-40歳代の女性に多い。過形成であり、腫瘍ではない。

参考)限局性結節性過形成(FNH)の画像診断

47.上腹部の拡散強調像を示す。正しいのはどれか。1つ選べ。

a 脳脊髄液が高信号を呈している。
b 肝右葉後区域の高信号結節は肝囊胞である。
c 左図よりも右図の方が b factor(s/mm2)が大きい。
d 脾臓が高信号を呈しているので悪性リンパ腫を疑う必要がある。
e 血管が無信号を呈しているのは、saturation pulse を印加しているためである。

解答:c

  • 高信号を呈するのは脳脊髄液ではなく、spinal cord である。
  • b値が大きいほど、信号が低いので、右がb値が高い。
b値(b factor)
  • b値が小さいと、信号強度の低下は少ない。b値が大きいと、信号強度がより大きく減衰する。
  • b値を決定するのに参考にされるのが灌流(perfusion)の影響。b値が低い場合、組織の水の拡散による信号減衰がほとんど生じず、主に灌流の影響によって信号の減衰が引き起こされる場合がある。
  • なので、ある程度は高いb値に設定しないと、組織の拡散の影響を画像化できない。b値をあげるほど拡散の影響を強調したコントラストになっていくが、S/Nも低下していく。
  • つまり灌流(perfusion)の影響、S/Nの低下を考えながら、b値を設定し、急性期脳梗塞の場合は、b値は800-1000程度。

 

48.45歳の女性。直腸癌の肝転移に対して、リザーバー留置目的にて血管造影を施行した。
この症例において、血流改変の際に転位右肝動脈に加え塞栓すべき動脈はどれか。2つ選べ。

a 右胃動脈
b 左胃動脈
c 胆囊動脈
d 副左胃動脈
e 肝鎌状靭帯動脈

解答:a,d

消化管への薬剤流入を防止するために塞栓する血管。
  • 胃十二指腸動脈(GDA):後上膵十二指腸動脈(PSPD)よりも中枢まで塞栓しないとPSPDから十二指腸に流れてしまうので、PSPD分岐部とGDA分岐部の間で塞栓する。
  • 右胃動脈(RGA):通常固有肝動脈から分岐。左肝動脈あるいは胃十二指腸動脈から分岐することもある。ここを塞栓しておかないと胃潰瘍を起こす。
  • 副左胃動脈参考)リザーバーによる肝動注化学療法のための血流改変術で知っておくべきこと

49.70歳台の男性。食思不振を主訴に来院し腹部超音波検査が施行された。
正しいのはどれか。1つ選べ。

a 胃壁が肥厚している。
b 主膵管が描出されている。
c 膵に単純性囊胞が描出されている。
d 上腸間膜動脈は描出されていない。
e 膵実質のエコーレベルが正常より高い。

解答:a

  • 向かって右の胃壁が肥厚しているように見える。

50.84歳の女性。背部痛で来院した。CT と FDG-PETCT とを示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 仮性囊胞
b 通常型膵癌
c 漿液性囊胞腺腫
d 粘液性囊胞腺癌
e 膵管内乳頭粘液性腺癌

解答:d

  • 膵尾部に嚢胞性病変あり。左壁に壁在結節あり、造影効果あり。FDG-PETにて同壁在結節の部位に異常集積あり。MCNの悪性が疑われる。

51.41歳の女性。背部痛を主訴に来院し膵に異常を指摘された。外傷の既往はない。EUS と CT とを示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a serous cystic tumor
b organized hematoma
c acinar cell carcinoma
d solid-pseudopapillary tumor
e non-functioning endocrine tumor

解答:d

  • 膵尾部に卵状の石灰化を有する内部不均一な高吸収を呈する腫瘤あり。SPNを疑う所見。

参考)Solid-pseudopapillary neoplasm(SPN,SPT)の画像診断

52.84歳の男性。心窩部痛を主訴に来院し,超音波検査で膵に異常を指摘された。CT と MRCP とを示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 急性膵炎
b 悪性リンパ腫
c びまん型膵癌
d 膵内分泌腫瘍
e 自己免疫性膵炎

解答:b

  • 膵体尾部に内部に血管の貫通像を有する腫瘤あり。主膵管は拡張や狭窄を認めず、上方に圧排されているが正常に描出されている。これらの特徴から悪性リンパ腫が疑われる。傍大動脈にも小リンパ節あり。

参考)膵悪性リンパ腫 の画像診断

泌尿器

53.40歳台の男性。検診の超音波検査で腎に異常を指摘された。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 腎動脈瘤
b 腎細胞癌
c 腎静脈瘤
d 腎動静脈瘻
e 出血性腎囊胞

解答:a

  • 腎門部に類円形の腫瘤性病変あり、ドップラーエコーにて血流を認めている。腎動脈瘤を疑う所見。

 

腎動脈瘤
  • 腎動脈本幹、一次分枝に嚢状の動脈瘤が形成されることが多い。
  • サイズが径>1cm、血栓性腎梗塞、腎血管性高血圧の合併などがあれば治療対象となる。
  • 治療はコイル塞栓術を行う。

 

54.46歳の女性。検診の超音波検査で異常を指摘された。
基礎疾患として考えられるのはどれか。1つ選べ。

a tuberous sclerosis
b Ehlers-Danlos syndrome
c Sturge-Weber syndrome
d neurofibromatosis type 1
e von Hippel-Lindau disease

解答:a

  • 右腎に脂肪成分を含む結節複数あり。腎AMLを疑う所見。AMLを合併するのは、結節性硬化症。
腫瘍組織腫瘍症候群責任遺伝子(染色体座)
淡明細胞癌Von Hippel-Lindau(VHL)病VHL(3p25)
乳頭状腎癌type1遺伝性乳頭状腎細胞癌c-MET(7q31)
乳頭状腎癌type2皮膚および子宮平滑筋腫を
伴う家族性腎癌
fumarate hydratase(1q42-43)
嫌色素性腎癌
オンコサイトーマ
Birt-Hogg-Dube(BHD)症候群FLCN(17p11.2)
血管筋脂肪腫AML結節性硬化症TSC1(9q34),TSC2(16p13)
腎芽腫WAGR症候群WT1(11p13)

参考)腎血管筋脂肪腫(AML)の画像診断

メモ:LAM/AML は結節性硬化症。

 

55.77歳の男性。下腹部から会陰部痛で来院した。骨盤部単純 X 線写真を示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 尿管結石
b Fournier 壊疽
c 鼠径ヘルニア
d 気腫性膀胱炎
e 閉鎖孔ヘルニア

解答:b

  • 恥骨結合より尾側にニボーを有する液体貯留あり。膀胱としては、場所が尾側すぎる。Fournier壊疽を疑う所見。

参考)フルニエ壊疽の画像診断

56.46歳の男性。下腹部不快感を主訴に来院した。骨盤部単純 X 線写真を示す。
石灰化を来しているのはどれか。1つ選べ。

a 精管
b 腹膜垂
c リンパ管
d 内腸骨動脈
e 内腸骨静脈

解答:a

  • 輸精管の石灰化を両側に認めている。他左側には静脈石を疑う石灰化あり。

参考)輸精管の石灰化のCT画像診断

57.65歳の男性。腰痛を主訴に来院した。単純 CT を示す。
異常値を示す可能性が高いのはどれか。2つ選べ。

a AFP
b ALP
c CEA
d PSA
e SCC

解答:b,d

  • 骨盤骨の骨硬化をびまん性に認める。造骨性の骨転移の疑い。男性であり、まず前立腺癌が疑われる。
  • ALPは肝、骨、腸、胎盤に存在する酵素。広範な骨転移では上昇する。

婦人科

58.50歳台の女性。以前から子宮に異常を指摘されていたが、増大傾向が見られるため MRI で精査となった。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 子宮体癌
b 内膜ポリープ
c 子宮平滑筋肉腫
d 子宮粘膜下筋腫
e 子宮内膜間質肉腫

解答:a

  • 子宮内腔から膣部にかけて腫瘤あり。腫瘤はT2WIにて不均一な高信号と低信号の混在あり、T1WIでは基本低信号だが、一部高信号域あり、出血が示唆される。造影にてほとんど造影されない。ポリープならば造影効果は強いはずであり、体癌が疑われる。

参考

59.15歳の女子。下腹部痛を主訴に来院した。以前から周期的に腹痛を繰り返していた。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 子宮脱
b 筋腫分娩
c 膣欠損症
d 子宮頸癌
e 処女膜閉鎖症

解答:e

  • 直腸と膀胱の間にニボーを有する液体貯留あり。T2WIではshadingを示唆する低信号を尾側に認めており、T1WIでは出血を疑う高信号域あり。処女膜閉鎖症に伴う膣留血症の疑い。

参考)処女膜閉鎖の画像診断

60.50歳台の女性。下腹部痛を主訴に来院した。数年来、下腹部腫瘤を指摘されている。骨盤部 MRI を示す。
この疾患について誤っているのはどれか。1つ選べ。

a 三胚葉成分を有する。
b 診断には脂肪抑制 T1 強調像が有用である。
c 充実性の壁在結節があれば悪性を示唆する。
d 悪性転化を生じた場合、SCC 高値となることが多い。
e 小児から閉経後女性まであらゆる年齢で認められる。

解答:c

  • 骨盤内正中部にニボーを有する腫瘤あり。ニボーを形成する腹側の部分は、T1WIにて高信号、脂肪抑制T1WIにて信号低下を認めており、脂肪成分が疑われる。成熟嚢胞性奇形腫を疑う所見。ニボーの正中やや右側よりの球形構造はhair ballか。
  • 腫瘍内に充実性の壁在結節(増強効果あり)が存在することある。成熟嚢胞性奇形腫では悪性を意味しない。結節をdermoid nipple、Rokitansky protuberanceなどと呼ばれる。多くの場合、ここに三胚葉性の組織が含まれる。

参考)卵巣成熟嚢胞性奇形腫のMRI画像診断

核医学

61.分化型甲状腺癌に対する放射性ヨード治療3日後のシンチグラムを示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。

a 甲状腺癌の多発肺転移である。
b 甲状腺は全摘後である。
c 甲状腺癌の胃転移が疑われる。
d 治療には I-123 を用いる。
e 治療前にルゴール液の投与が必要である。

解答:a,b

  • 全身シンチにて両側肺野に多数の集積を認めており、多発肺転移を疑う所見。一方で甲状腺には集積を認めず、全摘後であるということがわかる。
  • 治療にはβ線放出核種である131Iを用いる。

 

62.40歳台の男性。1週間前から感冒様症状が出現した。その後、高熱、意味不明な言動、全身けいれん、意識障害が出現したため来院し、緊急入院となった。来院時に施行した頭部単純 CT、MRI、脳血流SPECT を示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 脳梗塞
b 頭蓋内膿瘍
c 多形性膠芽腫
d ヘルペス脳炎
e Creutzfelt-Jakob 病

解答:d

  • 右優位に、両側側頭葉内側優位にCTにて低吸収域あり、MRIではT2WIおよびFLAIR像にて高信号を示しており、脳血流シンチでは同部位に集積亢進あり。エピソードからもヘルペス脳炎を疑う所見。

参考)単純ヘルペス脳炎の画像診断

63.40歳台の男性。仕事中に運動性言語障害を自覚し来院した。意識は清明で、言語障害以外の神経症状は認めない。CT では異常を認めない。症状発現3時間後の99mTc-HMPAO 脳血流 SPECT を示す。
可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 髄膜炎
b Alzheimer 病
c 中大脳動脈閉塞
d てんかん発作期
e てんかん発作間歇期

解答:d

  • 99mTc-HMPAO脳血流シンチにて左側頭葉に異常集積あり。一方右大脳半球には集積の低下あり。後大脳動脈領域も含まれており、c中大脳動脈閉鎖は否定的。dもしくはeということになる。eの場合、集積は低下するため右大脳半球ということになるが、範囲が広すぎ、dが正解となる。

 

64.50歳台の男性。頸部腫瘤を自覚し来院した。頸部造影 CT およびガリウムシンチグラムを示す。
考えられるのはどれか。2つ選べ。

a 濾胞腺腫
b 乳頭腺癌
c 甲状腺リンパ腫
d 慢性甲状腺炎
e 急性化膿性甲状腺炎

解答:c,e

  • 甲状腺癌の場合、未分化癌では集積を認めるが、乳頭癌や濾胞癌では集積は認めない。Gaは未分化ほど集積する。
  • またGaシンチではリンパ腫に集積を認めるため、甲状腺リンパ腫にも集積をする。
  • 炎症にも強い集積を認め、急性化膿性甲状腺炎にも集積を認める。

参考)ガリウムシンチグラフィの画像診断

65.40歳台の女性。動悸を主訴に受診した。頸部に弾性硬のやや腫大した甲状腺を触知するが圧痛はない。
FT3 は上昇していた。99mTcO4によるシンチグラムを示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a Basedow 病
b 急性甲状腺炎
c 無痛性甲状腺炎
d Plummer 病
e 亜急性甲状腺炎

解答:c

  • 動悸あり、甲状腺に腫大触知あり。FT3の上昇あり。甲状腺中毒症の鑑別を問う問題。99mTcO4-にて甲状腺に集積を認めず、無痛性甲状腺炎が疑われる。

参考)甲状腺中毒症の鑑別

66.40歳台の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。高 Ca 血症を認める。副甲状腺SPECT 冠状断と腹部 CT(単純、造影)とを示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 甲状腺髄様癌
b 副甲状腺腺腫
c 褐色細胞腫
d 悪性リンパ腫
e 頸部リンパ節転移を伴う膵癌

解答:b

  • MIBIシンチにて左頸部に異常集積あり。また、造影CTにて膵体部に多血性腫瘤を認めており、これらから、副甲状腺腫+膵内分泌腫瘍の合併である、MEN type1の疑い。高Ca血症を認めている点も、副甲状腺腫を示唆する。

参考)副甲状腺シンチ(MIBIシンチ)の画像診断

67.50歳台の男性。労作時胸部不快感があるため受診した。運動負荷心筋血流SPECT を示す。
正しいのはどれか。1つ選べ。

a 左室のびまん性線維化がある。
b 心尖部に梗塞病変がある。
c 下壁に梗塞病変がある。
d 前壁に虚血病変がある。
e 側壁に虚血病変がある。

解答:e

  • 心尖部から側壁に運動負荷時には集積低下あり、安静時にはほぼ集積は正常範囲(一部心尖部には集積低下もあるように見えるが)。したがって選択肢からは側壁の虚血が疑われる。
  • 心筋 SPECTと、血管、部位の関係は次のよう。

 

Myocardial scintigraphy

68.60歳台の女性。冷汗、胸部不快感を主訴に来院した。翌日の安静時心筋血流SPECT とピロリン酸SPECT を示す。
正しいのはどれか。1つ選べ。

a 中隔の急性心筋梗塞である。
b 側壁の急性心筋梗塞である。
c 側壁の陳旧性心筋梗塞である。
d 下壁の急性心筋梗塞である。
e 下壁の陳旧性心筋梗塞である。

解答:b

  • タリウム心筋血流シンチで側壁に集積低下あり。一方で、同部位には、ピロリン酸シンチでは集積を認める。99mTc-ピロリン酸は急性心筋梗塞における壊死心筋に集積するので、同部位に急性期心筋梗塞があることがわかる。

 

69.70歳台の男性。近医にて肺癌と診断され来院した。18F-FDG PET を示す。
可能性の高い病期はどれか。1つ選べ。

a N1M0
b N2M0
c N3M0
d N2M1
e N3M1

解答:c

  • 左上葉に異常集積あり。原発の肺癌の疑い。対側の縦隔にも異常集積あり。N3の疑い。他、明らかな遠隔転移なし。N3M0の疑い。

lungcancerNbunrui

 

70.60歳台の女性。検診にて胸部異常陰影を指摘され来院した。HRCT と FDG PET を示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 肺結核
b 非結核性抗酸菌症
c 肺カルチノイド
d 低分化腺癌
e 高分化腺癌

解答:e

  • 右肺に境界明瞭辺縁一部棘状のすりガラス影あり。内部には充実部位を認めており、肺腺癌の疑い。FDG-PETにて集積は乏しい点からも高分化型の腺癌の疑い。

参考)肺癌のFDG-PET

71.可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 慢性膵炎
b 膵癌
c 膵島腫瘍
d 自己免疫性膵炎
e 総胆管癌

解答:d

  • びまん性に膵腫大の疑い。体部周囲にcapsule like rimを認めている。また、FDG-PETにて膵頭部および体部に淡い集積あり。いずれも自己免疫性膵炎を示唆する所見。
  • ただし、膵癌と腫瘤形成性膵炎の鑑別診断は保険適応になっていたが、炎症にも集積をし、鑑別は困難であると結論付けられ、保険適用から外れた。

参考)

 

72.40歳台の女性。スクリーニング目的で18F-FDG PET 検査を行った。癌の既往はない。PET 検査は、最終月経の13日後に施行。生理周期は28日。PET にて骨盤内で膀胱の右上方に限局性の集積を認めた(SUV 最大値:10.2→13.7)。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 大腸癌
b 大腸腺腫
c 正常腸管
d 尿管内尿
e 正常卵巣

解答:e

  • FDG-PETにて膀胱の右上方に集積あり。SUVmaxは10.2→13.7と高値を維持している。この点から正常腸管や腺腫を除外か。ただし、腺腫でも高値を示すことはあり、これだけで大腸癌の可能性が高いというのもどうか。
  • 場所からは正常卵巣でも矛盾しない。卵巣への生理的集積は、排卵期から黄体期に認め、今はこの時期に該当する。したがってeを選ばせようとしていると思われる。

 

73.30歳台の女性。下血を主訴に来院した。99mTcO4を用いたシンチグラフィを示す。
下血の原因はどれか。1つ選べ。

a 胃潰瘍
b 虫垂炎
c 大腸癌
d 憩室炎
e 異所性胃粘膜

解答:e

  • 99mTcO4シンチグラフィで異所性胃粘膜シンチグラフィとも呼ばれる。メッケル憩室は、臍腸間膜管の遺残物で、半数に胃粘膜を認める。今回膀胱の直上に異常集積を認めており、メッケル憩室への集積が疑われる。
  • 十二指腸にも集積を認めるが、これは胃からの流出か。

参考)メッケル憩室の画像診断

74.10歳台の女子。右下顎の腫脹と疼痛を自覚するようになり来院した。CT、骨シンチグラム(全身像、SPECT)を示す。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 線維性骨異形成
b エナメル上皮腫
c Paget 病
d 骨肉腫
e 骨転移

解答:a

  • CTにて右下顎骨にすりガラス状に膨張する骨変化あり。骨シンチ、下顎骨SPECTにて著明な集積を認めている。線維性骨異形成を疑う所見。

参考)線維性骨異形成症の画像診断

75.40歳台の女性。高カルシウム血症を認め、骨シンチグラフィを施行された。
可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a 正常
b 転移性骨腫瘍
c 変形性脊椎症
d 副甲状腺機能亢進症
e 多発性骨髄腫

解答:d

  • びまん性に骨集積あり。腎の描出が見られない。いわゆるsuper bone scanのパターン。関節や肋軟骨部の集積亢進も認めている点より、副甲状腺機能亢進>多発骨転移を疑う所見。

参考)骨シンチグラフィによる骨転移の診断