胸水の鑑別

漏出性胸水(transudate, タンパク質<30g/L)

  • 心不全
  • 肝不全
  • ネフローゼ症候群
  • Meigs症候群

滲出性胸水(exudate, タンパク質>30g/L)

  • 感染症
  • 悪性腫瘍
  • 肺梗塞
  • 膠原病
  • 横隔膜下膿瘍
  • 膵炎
Light分類

胸水pH<7.2 → 膿胸

胸水蛋白/血清蛋白 ≧0.5
胸水LDH/血清LDH ≧0.6
胸水LDHが血清LDH正常上限の ≧2/3(164)
いずれか1つ満たせば滲出性胸水と診断

出血性胸水(hemorrhage)

  • 気管支原性肺癌
  • 外傷
  • 肺梗塞
  • 出血性疾患

乳靡性(chylous)

  • 胸管の閉塞:外傷、悪性腫瘍の浸潤、フィラリア症による。

胸腔外の疾患由来の胸水

  • 膵炎:左優位。胸水中のアミラーゼ上昇。
  • 横隔膜下膿瘍
  • 腹部手術後:手術を受けた側が多い。2週間で消失。
  • Meigs症候群:胸腹水+良性の骨盤内腫瘍(卵巣線維腫、莢膜細胞腫、顆粒膜細胞腫、嚢胞腺腫など)
  • ネフローゼ症候群
  • 体液過剰
  • 肝硬変

レントゲンで胸水しか認めないときに考える疾患

感染
  • 一次性結核:小児より成人に多い。まれに両側。
  • ウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎:胸水は10-20%で見られる。
腫瘍
  • 気管支原性肺癌:10%に胸水。
  • 転移:乳癌>膵癌、胃癌、卵巣癌、腎癌
  • 中皮腫:90%に胸水。大量が多い。
  • リンパ腫:30%に胸水。
免疫
  • SLE:10%で胸水が唯一の所見。通常少量。50%で両側。
  • リウマチ様疾患:リウマチ患者の3%に胸水。男性。片側性。
その他
  • 肺動脈塞栓
  • 外傷
  • アスベスト肺

参考)所見から考える画像鑑別診断ガイド



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