MRIの基礎・原則

・質量数1の水素原子核(1H)=プロトンを対象としている

・水と脂肪以外(蛋白質、炭水化物、リン脂質、アミノ酸)の1Hは、微量であるかT2が短いため、認識できない→水と脂肪の信号のみ認識できる

・プロトンの動きによりnmレベル(T1、T2)、μm(拡散強調)、mm(灌流)、cm(血管血流)

・脂肪組織の病変は限られており、また脂肪は高信号(白)で水からの信号を相対的に減弱させるため邪魔→脂肪抑制で脂肪は無信号(黒)へ

・CTは物質のX線減弱値は比重により決まるため理解しやすいが、MRIでは内的因子(1H・T1・T2・流速・拡散係数)と外的因子(TR・TE)で決まる

・T1(縦緩和時間):信号放出能力の回復の早さ→T1強調は粘調な液体、脂肪など結合水が高信号

・T2(横緩和時間):信号放出持続時間の指標→T2強調は自由水が高信号

・TR:繰り返し時間、TE:エコー時間

・FLAIR(Fluid Attenuated Inversion Recovery):液体減衰反転回復→T2-自由水(CFS信号)でCSFに隣接する皮質梗塞に有用

T2*(スター):出血が低信号(急性・慢性の区別できない)

 

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