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橋本病(慢性甲状腺炎)

・甲状腺ホルモンの合成・分泌障害をきたす自己免疫性疾患の1つ。

・70−80%は甲状腺機能は正常であるが、最終的は低下する。甲状腺機能低下症の原因として最も多い。

・全甲状腺疾患患者の20%を占め、40%を占めるBasedow病に次いで多い。

・頻度5-17%、加齢により増加し40-50歳にピークあり。圧倒的に女性に多い。

・不定愁訴、前頸部違和感を主訴とする。

・血液検査にて、fT3↓、fT4↓、TSH↑、TgAb・TPOAb+、TRAb(TSBAb)+。ただし、甲状腺機能正常の期間もあり、むしろその方が長い。

※橋本病もBasedow病と同じく抗甲状腺抗体(抗マイクロゾーム抗体(95%以上で陽性)、抗サイログロブリン抗体(60-70%で陽性))を有する。

・視診および触診にて、甲状腺全体の硬い腫大、表面小葉構造の触知→萎縮

悪性リンパ腫(特にMALTリンパ腫)を合併することがある。

・また、バセドウ病と橋本病は相互移行や合併がしばしばみられる。

・慢性甲状腺炎:甲状腺腺腫あり→橋本病、甲状腺腺腫なし→萎縮性甲状腺炎

・橋本脳症:甲状腺機能正常・異常に拘わらず意識混濁・幻覚・片麻痺・失語→抗N末端αenolase(NAE)抗体陽性(94.1%)、ステロイド有効

治療

分類 半減期 効果発現に 用途
チラーヂンS T4 7日 3~5日 補充療法の主役
チロナミン T3 1日 1~3日 急速な補充が必要なとき

・鉄剤、制酸剤(Al)との併用は避ける。

・Schdmit症候群=橋本病+アジソン病や汎下垂体機能低下症では副腎ホルモン→甲状腺ホルモンで補充する

画像診断

・US所見:びまん性腫大。峡部も腫大。辺縁結節状変化。エコーレベル低下。内部エコー不均一か。TSH高値ならば血流増加する。リンパ節腫大。

・単純CTで甲状腺はびまん性に腫大し、甲状腺の吸収値が一様に低下するのが特徴。

症例 40歳代女性 橋本病(腫大は目立たない)

hashimoto

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