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甲状腺眼症(Basedow眼症)

  • 自己免疫性甲状腺疾患にしばしば合併する自己免疫性炎症性疾患。
    • Basedow 病の40~50%、橋本病の2~5%に生じる。
  • 眼球突出を来す疾患で最も高頻度
  • 両側性>片側性 (15%)。
  • 80%は甲状腺機能の亢進を認めるが、約20%では甲状腺機能は正常か低下を示す。
  • T3,T4,TSHが正常範囲内でも抗サイログロブリン抗体,抗TPO抗体,TSH受容体抗体,TSH 刺激性受容体抗体などの甲状腺関連抗体値の上昇に診断上の意義があるとされている。
  • 急性期:眼窩内脂肪織の増生、外眼筋の腫大、涙腺腫大、眼瞼の浮腫、視神経伸展。
  • 下直筋>内直筋、上直筋。外直筋は侵されにくい。腫大される順番も下直筋から。
  • 筋腹が侵され(=腫脹する)、眼球付着部の腱は保たれる。(特発性眼窩炎症では腱にも腫大を認めるため鑑別点となる)
  • 慢性期:筋萎縮、線維化、外眼筋内脂肪沈着。

甲状腺眼症の画像所見

MRI所見

  • 筋腹が腫脹する。
  • 炎症を示唆し、STIR、脂肪抑制T2WIにて高信号となることがある。活動性と相関するといわれる。
  • T2WIで信号上昇がある場合にはステロイド治療や放射線治療の反応性がよいとの報告あり。(Best Pract Res Clin Endocrinol Metab,26:259-271,2001)
  • 造影剤による増強効果を認める
  • 慢性期には線維化+脂肪沈着が起こる。脂肪を反映して、CTで筋肉内に低吸収、MRIのT1WIで高信号を認める。
症例 40歳代女性 バセドウ病あり
MRI横断像

thyroid-ophthalmopathy1

MRI冠状断像

thyroid-ophthalmopathy

左優位に両側下直筋の腫大及びSTIRにおいて異常な高信号あり。Basedow眼症を疑う所見。

参考文献)臨床画像Vol29,No.10増刊号、2013

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