Sponsored Link

真菌性副鼻腔炎(fungal sinusitis)

・アスペルギルス、ムコールなど(免疫低下状態、糖尿病)

急性浸潤性、慢性浸潤性、菌球、アレルギー性4つに臨床分類、各々の移行や合併の場合もある。

上顎洞、篩骨洞>>蝶形骨洞、前頭洞ではまれ。

結節状の粘膜骨膜肥厚、石灰化(菌球形成)

・浸潤性の場合、多数の限局性骨破壊を認め、悪性腫瘍との鑑別が難しい場合もあり。

アスペルギルスでは血管炎を併発するため、血栓形成や出血性脳梗塞を起す事がある。

真菌性副鼻腔炎の画像所見

▶CT所見(浸潤性):

骨破壊、内部不均一、真菌塊の石灰化、眼窩尖端部脂肪織の消失などが挙げられる。

・周囲骨は多彩で、硬化像、硬化像、骨侵食、再構築が混在する。上顎洞内側壁には骨破壊像を認める。

・炎症が前頬部の皮下組織にまで及んでいる場合には、急性上顎洞炎よりも真菌症を考える。

・CTで洞内にやや高い吸収値を示す領域を認め、これが薄い低吸収域の層によって骨壁から境されるものは、病変が腫瘍性のものではないことを示す。

▶MRI所見:

・菌球はT1WIで低信号、T2WIで著明な低信号(このT2強調像での著明な低信号は真菌の産生したムチンの中に含まれる濃縮された蛋白成分とマンガンや鉄などの金属の存在が挙げられる。)

・浸潤型副鼻腔真菌症では、造影することによって副鼻腔粘膜だけでなく周囲組織への浸潤した病変が増強される。

Sponsored Link

症例 50 歳代の男性。半年前から認める頭痛。

fungal sinusitis

放射線科診断専門医試験2012年21番問題より引用。

単純CTで右上顎洞内に一部高吸収の腫瘤あり。内側壁には骨破壊像あり。造影にて軽度増強効果あり。T1WIでは等信号〜低信号。T2WIで腫瘤は著明な低信号。真菌性副鼻腔炎に特徴的。

症例 60 歳代の男性。頬部違和感

fungal sinusitis2011年放射線科診断専門医試験問題15より引用。

右上顎洞に粘膜肥厚あり。CTでは正中部に石灰化あり。T2WIにて著明な低信号を認めており、真菌性副鼻腔炎を疑う所見。

Sponsored Link

 

関連記事はこちら