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腎周囲腔(perirenal space)

perirenal space

・豊富な脂肪組織が存在し、腎と副腎を包み込んでいる。

・外側では前腎筋膜と後腎筋膜が癒合し閉鎖している。

左右の腎周囲腔に直接の交通はないと言われている。ただし、SMA分岐レベルより下方では連続しているとの報告もある。

・上方では、右では肝bare area、左では横隔膜下面に連続している。

・下方は議論のあるところだが、近年は閉じていると結論づけられている。(腎周囲腔の病変が骨盤腔へ進展する機序はinterfascial plane(pathway)の考え方を用いると容易に説明できる)

症例 40歳代男性 左腎被膜下出血 造影CT矢状断像

perirenal space perirenal space1

bridging septa

腎周囲腔は無構造な空間ではなく、結合組織性の隔壁によって区画され、血管やリンパ管とも交通している。この隔壁をbridging septaと呼ぶ。bridging septa

・bridging septaは3種類あり、①腎被膜と腎筋膜、②前腎筋膜と後腎筋膜、③腎被膜と腎被膜をそれぞれ結ぶものがある。

※bridging septaは正常でもCTで認めることがあるが、腫瘍、炎症、出血などの病的状態で肥厚し、明瞭に認められる。腎周囲腔の血腫では、この隔壁のために腔内全体に充満せず、隔室内に限局した液体貯留を示すことが多い。

※腎外傷や大動脈瘤の破裂では、腎周囲腔だけでなく、前腎傍腔や後腎傍腔へも血腫が広がることあり。

症例① 60歳代男性 腎出血後

bridgingsepta

症例② 60歳代女性 腎被膜下出血(両側透析腎)

perirenal

 

参考)
臨床画像2011年6月 後腹膜の解剖と画像 丹野啓介先生 自治医科大学付属さいたま医療センター
画像診断2011年10月 後腹膜腔のCT解剖 竹口隆也先生 三井記念病院
画像診断2005年6月 後腹膜再訪 荒川昭彦先生 熊本労災病院

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