浸潤性粘液産生性腺癌

  • 古典的には胸部単純X線写真で肺炎様を呈する細気管支肺胞上皮癌[BAC:今後この用語は使用しない]としてなじみが深い
  • 病巣が多発し、経気道性に転移することが特徴。
  • これらの病理像の多くはmucinous BACとよばれる杯細胞などを由来とする。
  • 陰影の割に症状が軽い場合や、肺炎を疑うような臨床像と異なる場合、この浸潤性粘液産生性腺癌やMALTリンパ腫、真菌症などを考慮する。

浸潤性粘液産生性腺癌のCT画像所見

  • HRCTで、腫瘍や肺炎様の肺胞性陰影の内部に、多数の小空洞と管状およびV字状, Y字状の拡張したair bronchogramを認める。(pneumonic pattern)
  • 腺癌の産生する粘液が排泄されると、陰影が軽減することがあるため注意が必要。(陰影が軽減したからといって、必ずしも感染症などではない)
  • 比較的大きな病変では、造影CTで陰影内に肺血管影を認めあたかも肝臓のような形状を示すCT angiogram signと呼ばれている。(CT angiogram signは肺胞充填病変を意味する非特異的所見)

関連記事)肺胞性(大葉性)肺炎のCT画像診断とは?非区域性コンソリデーションがポイント!

症例 80歳代 女性

pneumonic pattern

両側下葉にコンソリデーション、周囲にすりガラス影あり。

一見肺炎様であるが、気管支鏡にて、浸潤性粘液産生性腺癌と診断された。



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