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亜急性連合性脊髄変性症(subacute combined degeneration of spinal cord)

  • ビタミンB12の欠乏によりメチルマロン酸が蓄積し、生じる脊髄障害で、側索・後索に好発する(連合とは、側索+後索のこと)。
  • ビタミンB12は胃壁細胞由来の内因子と結合し、回腸末端より吸収される。欠乏の原因は様々で日本では胃切除後症例が多くみられた。他に、悪性貧血、Crohn病などに伴う摂取不足(海外では菜食主義者)が原因となる。
  • 全身性疾患であり、脊髄病変の他に大球性貧血による髄外造血、痴呆・精神症状、視神経炎などを合併することがある。
  • 頸髄〜胸髄に好発するが、延髄にも生じうる。

関連記事)亜急性脊髄連合変性症の症状や原因は?MRI画像のポイントは?

亜急性脊髄連合変性症の画像所見

  • 脊髄の軽度の腫大と、脊髄背側のT2WI高信号を認める。
  • 典型例では、T2WIの横断像で両側後索(特に楔状束)に一致した高信号を認め「逆V字」「逆ウサギの耳」「ハの字型」と表現される。
  • 側索に高信号を認めることもある。
  • 大脳白質にT2WIで斑状の高信号を複数認め、特に脳室周囲に多く分布するとされるが、画像的には非特異的である。

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症例 70歳台男性 胃癌術後。両手の痺れ。

SUBACUTE COMBINED DEGENERATION OF SPINAL CORD2009年放射線科診断専門医試験問題11番より引用

胃癌術後というエピソード。両手のしびれ。T2WIにてC2-5レベルの脊髄に縦方向に伸びる異常な高信号あり。横断像にて後索に一致しており、亜急性連合性脊髄変性症が疑われる。


症例 70歳代男性 ビタミンB12低下あり。感覚障害が主たる末梢神経障害。萎縮性胃炎あり。

SUBACUTE COMBINED DEGENERATION OF SPINAL CORD

C6-7レベルを中心に脊髄後索にT2WIにて淡い高信号あり。臨床的にも画像的にも亜急性連合性脊髄変性症が疑われる。

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