Sponsored Link

過誤腫(splenic hamartoma)とは?

  • 過誤腫は、正常な構成組織が量的あるいは構造の異常を伴って増殖する組織奇形と定義されている。
  • 脾過誤腫は脾洞またはリンパ濾胞が異常増殖する腫瘍であり、構成する組織により赤脾髄型(約2/3、脾洞に類似)、白脾髄型(リンパ濾胞に類似)、混合型、線維型に分けられる。
  • 脾臓の過誤腫は稀(剖検例の0.024-0.13%)である。
  • 無症状、偶然発見例が多いが、大きくなると腹痛や脾機能亢進を示すようになる。
  • ほとんど単発性
  • 合併症:破裂、血小板減少、貧血など。
  • 結節性硬化症に合併することあり。
  • 病理:正常脾髄成分の異常混合による奇形。赤脾髄優位。線維成分が非常に豊富で血洞が乏しい線維性過誤腫もある。

過誤腫の画像所見

  • 正常脾実質に類似した所見が随所に見られる。

▶単純CT:

  • 境界明瞭であり、正常脾実質と等吸収〜わずかに低吸収指摘できないこともあり
  • 石灰化を伴うことあり。

▶単純MRI:

  • T1強調像:等信号〜低信号で均一。
  • T2強調像:等信号〜高信号で不均一。
  • 辺縁平滑、周囲脾実質への浸潤所見なし。

▶造影CT、MR

  • 早期の不均一なびまん性濃染から徐々に均一な遷延性濃染を示すのが特徴。

※血管腫が辺縁から中心部に造影効果が進むのに対して、過誤腫ではびまん性の不均一な造影効果から徐々に均一に染まる。T2WIの所見と併せて、血管腫と鑑別できる。

症例 40歳代男性。健診で異常を指摘された。

splenic hamartoma

脾臓に T2 強調像で淡いな高信号、Gd 造影後は不均一な増強効果を示す境界不明瞭な腫瘤性病変あり。SPIO 造影後では、正常脾実質と同様、均一な低信号を呈している。SPIO造影後に周囲脾と同程度の低信号=脾と同じ成分。網内系細胞が存在する腫瘍であり、過誤腫ということになる。(放射線科診断専門医試験問題2010年52番より引用)

Sponsored Link

 

関連記事はこちら