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認知症診断における脳血流SPECT

・脳血流SPECTが有用な認知症は、アルツハイマー病(AD)、FTLD、レビー小体型認知症(DLB)、皮質基底核変性症(CBD)、MCI(mild cognitive impairment)。

[deco_bg image=”paper1″ width=””]・アルツハイマー病(AD):側頭・頭頂葉の外側域の血流低下。早期から後部帯状回の血流低下。
・FTLD:前頭葉、側頭葉の明瞭な低下。対照的に健常域は明瞭。
・レビー小体型認知症(DLB):後頭葉の血流低下が特徴的。あとはADほどではないが、側頭・頭頂葉の血流低下。
・皮質基底核変性症(CBD):大脳皮質・基底核の血流低下。左右差がある。
・MCI(mild cognitive impairment):側頭・頭頂葉の外側域の血流低下。[/deco_bg]

・ちなみにMRIが有用な認知症は、アルツハイマー病、脳血管性認知症、FTLD、正常圧水頭症、プリオン病(CJD)。

[deco_bg image=”paper1″ width=””]・アルツハイマー病:アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル、アリセプト®)およびケア。
・レビー小体型認知症:アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル、アリセプト®)、L-dopa。
・FTLD:グループホーム。
・脳血管障害:リハビリ、再発予防。[/deco_bg]

と同じ認知症でも治療法が異なるため、鑑別する必要がある。

3種核種の特徴

・123I-IMPは水の分布に近い。

・99mTc-HMPAOは小脳に集積しやすい。

・99mTc-ECDは後頭葉や小脳に集積しやすいが、内側側頭葉の集積はしにくい。

といった血流の分布の違いを押さえておく。

脳血流SPECTの基本的な読影のポイント

・アルツハイマー病は認知症の原因として最多。次にレビー小体型認知症(DLB)が多い。

・認知症の脳血流SPECTを見る上で、まず前頭葉などの前方系の血流低下が目立つか、後方系の血流低下が目立つかを見る。

後方系の血流低下を示す疾患は少なく、アルツハイマー病、レビー小体型認知症(DLB)、プリオン病(CJD)があげられる。一方で前方の血流低下をきたす認知症は多数あり。なので、まず後方の血流低下があるか否かをチェックする。

・軸位断で読影するのが基本(AC-PC(前頭極-後頭極を結ぶ線)で再構成してもらう。)。

・まずは軸位断で診断してから、3D-SSPで答え合わせをするという流れ。

・正常では二次感覚運動野は周りと比べてやや集積低下を認めるが、アルツハイマー病だとむしろ周りより高く写る。

・横断像の1断面で判断せず、低下していると思うところは冠状断像や矢状断像でもチェックする。
例)DLB疑いで撮影した場合、後頭葉の低下を見に行くが、左右のずれで低下しているものかどうかをチェックするためにsagittalもチェックする。

・小脳以外びまん性に集積低下しており、MMSE=28点とかだと、DLBの可能性が高い。(びまん性に集積低下するのはアルツハイマー病では考えにくい。)

DLBではADと類似の血流・代謝低下パターンを呈するが、認知機能障害の程度の割に、全脳での血流・代謝低下が強く、ADでは見られない後頭葉一次視覚野で低下が見られるのが特徴。

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