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腎盂癌(renal pelvis carcinoma)

・腎腫瘍の1割を占め、ほとんどが移行上皮癌

・扁平上皮癌は7%と比較的稀。多くは腎結石を合併する。多くは浸潤性。

・危険因子は加齢、男性、喫煙。

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・非浸潤性である乳頭状の形態を呈するものと、早期から浸潤性である低分化の腫瘤がある。

・腎実質に浸潤した場合、腎の形態は通常保たれる(病変の主座はそもそも腎洞内)。

・腎盂尿管移行部に腫瘍が及ぶと水腎症をきたす。

腎盂癌の病期分類

T因子
  • Ta:乳頭状非浸潤癌
  • T1:粘膜上皮下結合組織に浸潤する腫瘍
  • T2:筋層に浸潤する腫瘍
  • T3:腎盂筋層をこえて腎盂周囲脂肪織または腎実質に浸潤する腫瘍
  • T4:隣接臓器または腎臓をこえて浸潤する腫瘍
N因子
  • N0:所属リンパ節転移なし。
  • N1:最大径が2cm以下の1個のリンパ節転移
  • N2:最大径が2-5cmの1個のリンパ節転移または5cm以下の多発リンパ節転移
  • N3:最大径が5cmをこえる所属リンパ節。

※所属リンパ節:腎門部、腹部傍大動脈、傍大静脈リンパ節。
※腎盂癌、尿管癌では、retrocrural LNは6mm以上を陽性とすることもある。

腎盂癌の画像所見

・主にCTで評価する。

・腎洞内の脂肪消失や尿管内の陰影欠損、尿管壁の肥厚が特徴的。

・CTが施行できない場合はMRで評価する。T1WIにて腎実質と比較して等〜軽低信号、T2WIで等〜軽度高信号。

・造影にて比較的弱い造影効果。

T2以下腎盂の壁肥厚あるいは、内部に造影欠損像として癌を認める。腎盂壁の外側面は平滑である。

T3:癌部の腎盂壁の不整や周囲脂肪組織の毛羽立ち、吸収値の上昇を認める。または、腎実質への浸潤を認める。

・T4:癌と隣接臓器の連続性を認める。腎周囲の脂肪組織への浸潤を認める。

症例 50 歳代の女性。2 カ月前から肉眼的血尿。

renal pelvis carcinoma2006年放射線科診断専門医試験問題56より引用。

造影にて不均一な造影効果を認めており、腎の実質内に連続する腫瘤を認める。したがって、実質は髄質~皮質にかけて断裂しており、腎実質浸潤を伴う腎盂癌が疑われる。

 

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