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胸腺過形成(hymic hyperplasia)の分類

胸腺過形成は

  • 真性胸腺過形成
  • 反応性胸腺過形成
  • リンパ濾胞性胸腺過形成

に分けられる。

真性胸腺過形成

  • 胸腺のびまん性腫大。
  • 組織学的に正常胸腺。
  • 胸腺の厚さが正常上限を超える。19歳以下は18mm、20歳以上は13mm

thyroid

症例 10歳男児 胸腺は目立つが正常範囲

Thymus

症例 11歳女児 正常範囲

normal Thymus ct findings

反応性胸腺過形成

  • 全身的なストレスにより急激に縮小し、その後回復に向かうともとのサイズを越えて大きくなることがある。
  • 化学療法、ステロイド療法、放射線療法、熱症、重症感染が全身的なストレスになる。

リンパ濾胞性胸腺過形成

  • 髄質におけるリンパ球や形質細胞を伴う胚中心の過形成
  • B細胞系リンパ球が主体
  • 炎症性疾患の背景が強い。
  • 重症筋無力症、甲状腺機能亢進症、自己免疫疾患(橋本病、SLE、ベーチェット病)

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胸腺過形成のMRI所見

  • T1WI,T2WIともに均一な中等度の信号強度を示す。
  • 年齢とともに脂肪置換を反映して信号強度が上昇し、成人においては皮下の脂肪組織とほぼ同程度の信号強度となる。
  • chemical shift MRIを用いた場合、10歳を越える頃より脂肪含有を示す信号強度の低下が見られる。(まだらな脂肪織を含む点が成人の胸腺の特徴。過形成も同様)
  • 逆に信号低下が見られない場合、胸腺腫や悪性リンパ腫などの腫瘍性病変を疑う。
症例 10 歳代の女性。胸部 CT で前縦隔に腫瘤が指摘され,鑑別診断を目的として胸部 MRI が施行された。

hymic hyperplasia

2016年放射線科診断専門医22より引用。

前縦隔にin-oppossed phaseにて信号低下する腫瘤あり。胸腺過形成を疑う所見。

症例 40 歳代の女性。検診の胸部 CT で縦隔に異常を指摘され来院。

hymic hyperplasia

2014年放射線科診断専門医試験問題25より引用。

前縦隔にin-oppossed phaseにて信号低下する腫瘤あり。胸腺過形成を疑う所見。

症例 30 歳代の男性。縦隔悪性リンパ腫の化学療法(完全寛解)後 1 年目に FDG-PET/CT が施行された。

thymus-rebound

2016年放射線科診断専門医試験問題78より引用。

胸腺への集積あり。エピソードから、反応性胸腺過形成が疑われる。

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