骨巨細胞腫(giant cell tumor of bone)

  • 腫瘍の発生起源は不明。
  • 原発性骨腫瘍の4-10%、良性骨腫瘍の20%程度を占める。
  • 骨端線の閉じた成人に好発する。
  • 好発年齢は20-30歳代。
  • 長管骨の骨幹端から骨端にかけてみられるのが特徴。特に、大腿骨遠位、脛骨近位、上腕骨近位、橈骨遠位などに多い。仙骨(7%)をはじめとした椎体や腸骨にもみられる。
  • 9割程度で関節面から1cm以内にまで及んでいる。
  • 肺転移を来すことがあるが、予後は良好。
  • 15%程度に動脈瘤様骨嚢腫への変化を認める。
  • 治療は掻爬骨移植。ただし再発率が5割程度と高く、腫瘍の確実な摘出が重要。

骨巨細胞腫の画像所見

  • レントゲンやCTにて骨硬化縁を伴わない辺縁明瞭な骨吸収像を示すことが多い。
  • 骨膜反応はシェル型(大きな波状)が典型的。部分的に不連続にあることもある。またしばしば分葉状の輪郭(soap bubble appearance)を来す。
  • 血流は豊富であり、強く濃染される。
  • 腫瘍内に石灰化は見られない。
  • MRIにて嚢胞成分ヘモジデリン沈着など多彩な所見を認める。ヘモジデリン沈着は腫瘍内の豊富な血流および貪食能を反映。T2WIおよびT2✴︎WIにて低信号となる。
  • 特に高齢者でヘモジデリン沈着を伴うことが多い。
中年の骨端を侵す原発性骨腫瘍の鑑別
  • 骨巨細胞腫
  • 淡明細胞型軟骨肉腫
  • 線維性組織球腫 など

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