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気管気管支断裂(損傷)(tear of bronchus)

・80%は分岐部より2-3cmの領域に起こる。

・断裂の形態は不全断裂と完全断裂に分けられる。

・大多数は不全断裂

気胸や、縦隔気腫、皮下気腫などのairのリーク所見があり、片肺の虚脱が胸腔ドレナージを行っても改善しないときに疑う。

・また、気管内チューブの位置異常、挿管チューブのバルーンカフの過膨張や偏位があれば決定的

・鋭的外傷はもちろん鈍的外傷でも内圧上昇や剪断力により生じる。多くは鈍的外傷

・鈍的外傷では、主気管支の不全断裂が多く、画像でも捉えられない事が多い。慢性的な肺炎や喀痰の喀出障害の原因となる。

・気管支断端からairのリークを生じて、緊張性気胸を呈することあり。

気管気管支断裂(損傷)の画像診断

・気胸、縦隔気腫、皮下気腫といった非特異的所見のみの場合もあり。

・緊張性気胸。

(dropped lung sing)(落下肺徴候)虚脱した肺が肺門から離れて、下方に落ち込んだり外側に偏位する。この所見が疑われたら、撮影体位を変えて虚脱肺の位置を確かめるとより明確になる。

・気管内挿管チューブの異常や気管軟骨の変形といった直接的な所見があれば、気管損傷の診断を示唆。

・CTでは、気管に沿った縦隔気腫、気管壁の部分的肥厚、気管軟骨の変形、気管壁の断裂がないかをチェックする。

症例 20 歳代の男性。バイクでトラックと衝突。

胸腟ドレナージが施行されたが改善が得られなかった。

tear of bronchus2010年放射線科診断専門医試験問題27より引用。

右肺に気胸があり、ドレナージチューブの挿入あり。ただし、部分的に虚脱を認めており、上肺では縦隔から離れている(落下肺徴候:fallen lung sign)。左心縁に沿って縦隔気腫あり。左デクビタス像では、部分的に虚脱した右肺が縦隔側に移動しており、右肺が固定されていないことを示唆する。気管支断裂を疑う所見。
致死的胸部外傷
  • 気管気管支断裂
  • 横隔膜ヘルニア
  • 食道断裂
  • 心挫傷
  • 肺挫傷
  • 大動脈断裂

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