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先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症(congenital cytomegalovirus infection)

・先天性感染症の一つで、サイトメガロウイルスの経胎盤感染による。

・サイトメガロウイルスによる未分化胚細胞への侵襲により、水頭無脳症、孔脳症、細胞遊走障害などが起こる。

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・妊娠中の初感染が原因として多い。特に妊婦の抗体保有率が70%と低下を認めており、近年増加が懸念されている。

・肝臓、腎臓、肺、膵臓、唾液腺、中枢神経、消化管が侵される。

・中枢神経が侵された場合、発育遅延と痙攣を有する。

・他、低出生体重、心奇形、肝脾腫、黄疸、血小板減少、網膜炎、脳炎、小頭症、脳炎、白内障、難聴などの症状あり。

・診断は、羊水、臍帯血からのウイルス分離、PCR法。あるいは新生児の尿、唾液のウイルス分離、PCR法による検出による。

・TORCH症候群でもっとも多い。

TORCH症候群とは?

胎内感染によって胎児に水頭症、脳内石灰化、網脈絡膜炎などの共通の異常を来す感染症。

  • Toxoplasma gondii(トキソプラズマ)
  • Others(梅毒など)
  • Rubella virus(風疹ウイルス)
  • Cytomegalovirus(サイトメガロウイルス):最多
  • Herpes simplex virus(単純ヘルペス)

先天性サイトメガロウイルス感染症の画像診断

・CTで、脳室周囲の石灰化、脳回異常、髄鞘化遅延、脳萎縮、小脳低形成。
※トキソプラズマ症は脳実質内への石灰化が多い。

・MRIでは、滑脳症、多小脳回症(多数の小さな脳回が形成された状態)、脳室上衣下の偽嚢胞など。

・感染した時期と脳炎の関係は以下のよう。石灰化はいずれでも見られる。

  • 第1,2三半期の感染=神経細胞遊走が進行しているので、多小脳症、滑脳症が生じる。
  • 第3三半期の感染、脳回は正常。
症例 新生児。胎児超音波検査にて脳室拡大を指摘されていた。

congenital cytomegalovirus infection

2014年放射線科診断専門医試験問題43より引用。

脳室の拡大および脳萎縮、小脳萎縮、脳室周囲に石灰化を認めており、先天性サイトメガロウイルス感染症を疑う所見。

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