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下大静脈後尿管(retrocaval ureter)

右側の尿管が下大静脈の背側を走行し、内前方に出たあと、下大静脈の前内側に沿って下降する先天異常。下大静脈の発生異常が原因。

・尿管が単に下大静脈の後方に位置するだけではなく、部分的に取り囲むので、circumcaval ureterと呼ばれる。

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・男女比は3:1。

・10-30歳代で発見されることが多い。

尿管閉塞による側腹痛や水腎症、感染を合併したり、尿管結石を合併することあり。

・検診で水腎症で偶然発見されることもある。

・ただし、必ずしも尿管の狭窄〜閉塞を合併するわけではない。

下大静脈後尿管の画像診断

・右尿管の内側偏位と水腎症を認める。

・尿管の狭窄〜閉塞を合併する場合は、排泄性尿路造影では、上部尿管の拡張とその先端の釣針様変形を認める。

・CTでは、右側尿管がL3椎体レベルで下大静脈の背側を走行することが確認できる。尿管が造影剤で満たされる排泄相で撮影する。

症例 30 歳代の男性。腹部の超音波検査で水腎症を指摘された。

retrocaval ureter1

2007年放射線科診断専門医試験問題56より引用。

右軽度水腎症および上部尿管の拡張あり。右尿管は下大静脈の背側を走行、下大静脈との交叉部で狭窄し、下部の尿管は描出が不良。下大静脈後尿管の所見である。下大静脈と右尿管の続きをシェーマで表すと以下のような位置関係である。retrocaval ureter

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