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2009年放射線科診断専門医試験解答解説【46-50】

問題原本はこちらからご覧ください。

46の解答:d

・肝S4にダイナミックCTにおいて早期動脈相から造影され、平衡相では周囲正常肝と等吸収を呈する腫瘤あり。中心部には造影不良なscar(central scar)あり。SPIO を用いた MRI では腫瘍内部に Kupffer 細胞の存在が認められる。FNHを疑う所見。

・FNHは30-40歳代の女性に多い。過形成であり、腫瘍ではない。

参考)限局性結節性過形成(FNH)の画像診断


47の解答:c

・高信号を呈するのは脳脊髄液ではなく、spinal cord である。

・b値が大きいほど、信号が低いので、右がb値が高い。

b値(b factor)

・b値が小さいと、信号強度の低下は少ない。b値が大きいと、信号強度がより大きく減衰する。

・b値を決定するのに参考にされるのが灌流(perfusion)の影響。b値が低い場合、組織の水の拡散による信号減衰がほとんど生じず、主に灌流の影響によって信号の減衰が引き起こされる場合がある。

・なので、ある程度は高いb値に設定しないと、組織の拡散の影響を画像化できない。b値をあげるほど拡散の影響を強調したコントラストになっていくが、S/Nも低下していく。

・つまり灌流(perfusion)の影響、S/Nの低下を考えながら、b値を設定し、急性期脳梗塞の場合は、b値は800-1000程度。


48の解答:a,d
消化管への薬剤流入を防止するために塞栓する血管。

胃十二指腸動脈(GDA):後上膵十二指腸動脈(PSPD)よりも中枢まで塞栓しないとPSPDから十二指腸に流れてしまうので、PSPD分岐部とGDA分岐部の間で塞栓する。

右胃動脈(RGA):通常固有肝動脈から分岐。左肝動脈あるいは胃十二指腸動脈から分岐することもある。ここを塞栓しておかないと胃潰瘍を起こす。

副左胃動脈

参考)リザーバーによる肝動注化学療法のための血流改変術で知っておくべきこと

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49の解答:a

・向かって右の胃壁が肥厚しているように見える。


 

50の解答:d

・膵尾部に嚢胞性病変あり。左壁に壁在結節あり、造影効果あり。FDG-PETにて同壁在結節の部位に異常集積あり。MCNの悪性が疑われる。

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